峠 最後のサムライのレビュー・感想・評価
全176件中、21~40件目を表示
河井継乃助を題材にするという新鮮さ。 終始淡々としていた。 武士の...
河井継乃助を題材にするという新鮮さ。
終始淡々としていた。
武士の精神、考え、新しいものを取り入れること、未来に想う希望。
役所広司がカッコ良かったです。
酷すぎる
これが河井継之助なの?
『八十里 腰抜け 武士が通る道』だっけ?
辞世の句にも触れず、ただただカッコよく大人物に描いているけれど。。。
評価されてきたのは最近。(今でも賛否は分かれてる)
無益な戦をして長岡を火の海にした男…
事実、河井の墓は石をたくさん投げられて欠けていたとか。。。
その辺りも描かないと河井の魅力は出てきません。
越後の小藩で、金もないのにガトリング砲を買って武装中立を目指した。
小藩だったがため相手にされず、戦わざるを得なかった。
決してカッコいい男ではなく(役所広司が演ずる様な)
悩みに悩んで死んで行ったサムライかと。
もっと役者を選んで欲しかった。(タッパなくてもイケメンでなくてもいい!)
そしてその悩む姿に観る人は共感するのでは?
私は大好きですね。この人。
この「シリーズ」ダメかも
自分は幕末から明治維新が大嫌いです。日本が一番狂っていた時代です。一般的に革命は血を欲し、その血は下剋上としてのそれですが、日本の場合は300年の恨みを最上位を頂いた薩摩長州を中心とした「自称」官軍のテロリズムを含む傍若無人な振る舞いの正当化でしかないからです。
そういうところにおいて、官軍側の傲慢さ、無礼さを適切に表現していました。しかし、それ以外は全部中途半端でしかないです。テレビで時代劇が作られなくなって、製作者側のルサンチマンの解消に映画を使っているようにしか思えないんですよね。映像の撮り方/編集とかハリウッドに倣えとは言いませんが、テンでダメなんです。テレビのまんま。戦争のシーンも錦絵の方が迫力を感じます。それ以外も会話シーンもお互いを正面から撮り合わせたワンパターンで、普通の会話議論ならそれでもいいんですけど、密談をしているならちょっと引きでお互いの背中越しに編集してみるとかどうなんでしょ。きれいな風景を背景にしているならその自然の魅力を伝えるとか工夫がないんですよねえ。。。
肝心なストーリーも割りと長編な司馬遼太郎作品を2時間程度でまとめることに無理があるよなあというのは関ケ原から感じていたことです。あ、燃えよ剣は観てないやw。割り切って、勝負に出て3部作にするとかじゃないと、、、って、それじゃ主な鑑賞者層にはキツイかな(笑)。
この映画のダメなところは河井継之助が河井継之助ではなかったところですね。なんか史実をだいぶ捻じ曲げちゃっていると思いました。
え?それじゃダメじゃん。そうです。ダメなんです。
幕末、長岡藩の歴史は知らなかったし、河井継之助という人物も知らな...
幕末、長岡藩の歴史は知らなかったし、河井継之助という人物も知らなかった。
あまり知られていない人物を取り上げてもらえるのは勉強になるし新鮮である。
大河ドラマのダイジェスト版
演者の皆さんは熱演だったと思うんですけどね…。
不調に終わった談判のとこまでは非常に良かったと思う。
でもそっからは、大河ドラマのダイジェスト版というか。
戦闘が始まってからは淡々と事実をなぞるだけに感じたし、
なんか会話シーンが”対談”に見えるような、
そういうブツ切り感が気になってしまった。
物語としてもただ終わるだけで、僕には何も残らなかった。
最終的には領民の一揆で負けたような人なのかな。
反骨ではあるのだろうけど、
領民がー、国民がーと語る資格のある人だったのかは疑問。
戦いたくなかった武将・河合継之助
歴史ロマン。
越後長岡藩の家老・河合継之助。
徳川慶喜が大政奉還後の戊辰戦争決着前のこと。
戊辰戦争の一部を成す北越戦争で長岡藩を率いた。
長岡藩はわずか14万石の小藩で、河合が家柄に較べて、
家老まで出世したのは異例らしい。
無名だった河合継之助が有名になったのは、
司馬遼太郎の「峠」が大ベストセラーになったため、
脚光を浴びた。
ただ膨大な作品のダイジェストに近くて、
映画を観ても継之助がどういうふうに死んだのか?
「火を燃やせ」と家来に命じた意味とかが、よく分からなかった。
継之助は戦いで脚に深傷をを負い、破傷風で亡くなっている。
「火」は死んだら、“燃やせ“という意味らしい。
どうも情緒や抒情そして精神論に流されるので、具体的なことが
さっぱり分からない映画だった。
松たか子が楚々として美しい。
松たか子のナレーション。
可愛い声で本当に聞きやすい。
芳根京子もおきゃんでハッキリものを言う現代的で意外だった。
香川京子(91歳)井川比佐志(86歳)
仲代達矢(90歳)
山本學(86歳)
加古隆の音楽は美しくて場面場面を引き立てて、
本当に一流作曲家だ。
辛口で言わせて貰えば、役者はいいけれど、
江戸時代から明治へ移行する戦乱の世。
その時代の人間の生き様や本音、生身の時代は一向に迫って来ない。
同窓会みたいな懐かしの映画フィルム。
昔の友だちみんな集めちゃいました。
・・・みたいな映画。
映像は美しく音楽もマッチして、
品よく心地いい。
だが「最後のサムライ」の死に様としては、訴えるチカラが薄い。
原作は大傑作でしたが・・・
10年以上前に司馬遼太郎の原作を読んでいました。このお話は、動けば風を起す継之助が藩に認められて、改革をしていく中盤までが最高に面白いのですが、この映画はその後の悲劇だけを描いたものでしたので、原作の良さは全く伝わっていませんでした。最近の司馬原作シリーズはどれも不発ですね。まあ“ヘッポコ原田版 関ヶ原”よりは随分マシでしたが😅
考えてみたら「白虎隊」は凄いTV作品でした
幕末に活躍した長岡藩士河井継之助の苦闘を描く物語。
司馬遼太郎作の歴史小説の映画化ですね。戊辰戦争では会津戦争がフューチャーされることが多い為、北越戦争を知る意味でも鑑賞。
原作は未読なので比較は出来ませんが、この映画は、「役所広司格好良い」が鼻につき、興ざめを感じてしまいます。
序盤、反河井の藩士に襲われるシーン等が典型で、私はそのシーンで心が離れていきました。
肝心の戦闘シーンはチープ。80年代のTVドラマ「白虎隊」にすら遠く及ばないレベル。こんなシーンを写すなら、河井が絡む戦闘シーン以外は写さない工夫をした方が良かったのではないでしょうか?
史実との比較でも、長岡一揆が描かれておらず、寧ろ河井が民百姓を慮るシーンを写されたのでは話になりません。
私的評価は極めて厳しくなりました。
幕末の動乱
を適切に描いた映画だなぁ。と思いながら観た
薩長の態度思惑に始まり武士の本懐まで
あの当時の事実そのままを再現してくれたのだと
いい映画というのは時にドキュメント再現だったりする
とそう言う感想を得られた映画🎬
最後にアナウンスされる和歌
形こそ 深山がくれの 朽木なれ
心は花に なさばなりなん
兼好法師
良いですね。武士に限らず
我が国は無常こそが本質の国だと言うこと(^^)
"お互いの顔を見て生きていく夫婦ばかりではなく、同じ方向を向いて生きていく夫婦もいるのだ"
映画館で見損ねた作品。河井継乃助の人生は余りに格好いいので誰がやってもカッコいいのだろうが、今回の役所広司は特に素晴らしいと思った。松たか子も、ナレーションも含めて素晴らしい。"お互いの顔を見て生きていく夫婦ばかりではなく、同じ方向を向いて生きていく夫婦もいるのだ"というのは素晴らしい言葉だと思った。明治維新は本当に正しかったのか?大きな疑問はあるが100年以上前のことをあれこれ悔やんでも致し方ない。大事なのは、こういう素晴らしい先人が残してくれた国を守っていくことではなかろうか。河井が守ろうとしたのは越後と武士の誉だが、我々の世代は日本を護らなくてはならない、と思った。
主人公のリーダーシップは確かにすごいと思った。 しかし、わざわざ映...
主人公のリーダーシップは確かにすごいと思った。
しかし、わざわざ映画にするほどの内容かな、という疑問がある。
戦争を避けたいとしながらも、結局戦いに身を投じることになるわけだし。
可もなし不可もなし。
画のコントラストが気持ちよくハマる
小泉堯史監督が時代劇の作品を撮る。
僕の中ではこれだけでこの映画を観る理由に足る。「雨あがる(2000)」や「蜩ノ記(2014)」を過去に観て、やはり見てしまうのは“画”の素晴らしさ。美しいんですね、観ていて。それでいて渋い。フィーリング的に好きなんです。だから今作も観ることに。
ストーリーは幕末の長岡藩が舞台。戊辰戦争の火種は長岡にも来ようとしていた。幕府に残るか、新政府につくか。長岡藩家老:河合継之助はそのどちらでもない中立の立場、独立という大きな夢を抱えてこの難局を乗り越えようと画策していた・・・という感じです。
正直ストーリーの内容としては、武士としてなにをすべきか、なんでしょうか。自分の中では最後まで武士というものを貫く男と言う感じの映画かなという印象です。何回か見ればもちっとわかる部分、見える部分が出てくるかな。ただそれ以上に、
画の方に魅入ってしまいますな。
やっぱり素晴らしい。美しい、ではなくそのシーンに合ったコントラストの強弱、色の濃淡さがホントしっくりくる。自分の中では時代劇ほどその部分が画の作りにおいてシビアさが出ると思うんです。そのシーンの“重さ”を演技だけでなく画から作り出す。特に沼を渡る際の月のシーンなんかは惚れ惚れしますね。
美しいではなく“気持ちよく見惚れる画”、今回も堪能させていただきました。
雰囲気はいい
原作を数年前に読んで凄く良かったのを覚えてる
でもこれを2時間弱にするのは無理があったんじゃないかな?
戦国時代や幕末の予備知識に加え長岡藩の知識もないとかなりキツいんじゃないかな?
死に際、精神のあり方を描いた物語
映像もいいし音楽も歌もいい
役所広司は大好きで他の役者も雰囲気出てる
でもなかなか難しい映画かな
個人的には好きですが
引くも地獄、進むも地獄であるならば…
期して着々と武装(新式機関砲)は進めてきたとはいえ、戦況から言っても、西軍(官軍)は勝てる相手ではない。さりとて、屈服すれば、かつての盟友であった会津藩を攻めるための先兵として西軍に利用されることは目に見えている―。後ろへ引くも地獄であり、前へ進むも地獄であるとすれば、前へ進むことが武士としての本懐ということだろう。
「武士道とは、死ぬこととみつけたり」とは、このことか。
その潔さが、痛いほどに胸に迫る一本でした。評論子には。
<映画のことば>
今このご時勢のなか、日本男子たる者がことごとく薩摩・長州の勝利者におもねり、争って新時代の側につき。武士(サムライ)の道を忘れ、行うべきことを行わなかったら、後の世はどうなる。
長岡藩すべての藩士が死んでも、人の世というものは続いていく。
後の世の人間に対し武士(サムライ)とはどういうものかを知らしめるためにも、この戦いは、意義がある。
平坦
だが、知識として。最後の侍、なるほど。新しい時代についていけなかった古い侍の心をもったこのような人物はきっと他にも幾多いただろう。しかし虚しい。どうしようもできない信念は、新しい人から見たらださい。時代の変遷はこういう無駄死にを招く。今の時代から見たら、理解できない。古いカメラワークはこの作風に合っていた。
おつかれさまでした
演技者みんな力が入ってて言いにくいのですがあんぽんたんな映画でした。
河井継之助には先見性がありましたが、時代は幕末、開国派と攘夷派が対立していて、そのあいだにも佐幕やら尊王やら、みんながバラバラにこうすべきだああすべきだと言って譲らず、争っていました。だから継之助もやらざるをえなかった。近代的合理主義を持っているのに時代に翻弄された栗林忠道のような人だと思いました。その立脚点も武士らしい哲理も解りましたし、悲運に朽ち果てるのは不憫でした。
しかし、ぶきっちょすぎる描写とあほなせりふによってむしろコメディでした。
みえを切りすぎです。愁嘆場も設けすぎです。なにやってんだこのひとたちは。へんな描写もいっぱいありました。奥さんと芸者あそびしたり、しみじみオルゴール聴いたり、城を奪還したら村で踊っちゃって、足撃たれたら歌っちゃって、俺を戦場に置いていけと言ったのに屋敷でゆっくりしちゃって・・・ちぐはぐなシーンが、崇高な武士のいきざまをことごとくずっこけに見せてしまっていました。
それをみて、あらためて監督は罪深いものだと思いました。
なぜなら役所広司はじめ演技者全員が渾身の力演だったからです。
黒澤明と仕事していた業界の長老が監督やっていることもあるんでしょうが、みんなにピリッピリに演じさせておきながら、その力みがまったく映画と絡んでこない。ひたすら演技者の空振りが伝わってくる映画でした。おつかれさまでした。
ところで、中盤で政府軍に嘆願書を渡そうとする場面があります。
応対した吉岡秀隆(演)の態度、変じゃなかったですか?わたしは爆笑しました。
吉岡秀隆が演じた岩村精一郎は終始、怒髪天なやつでした。(結ってはいましたが。)
ウィキペディアの岩村精一郎(岩村高俊)にこんなことが書かれています。
『北越戦争時に、山縣有朋が小千谷の新政府軍本営に着いた際、岩村は贅沢な朝食を地元の娘に給仕させており、激怒した山縣は土足のままその膳を蹴り上げたという。長州人の岩村への評価は「キョロマ」であり、木戸孝允も同様の評価をしている。
佐賀県権令としても、ドナルド・キーンの「無能で横柄な岩村の抜擢は、最悪の選択だったと言える」との厳しい評がある。』
(ウィキペディア、岩村高俊より)
なおキョロマとは古い長州の方言で「短気で考えが浅いやつ」だそうです。キョロマでぐぐるとトップにこの岩村精一郎の逸話がでてきます。
継之助の信念を描くためか、嘆願書をしつこく頼む場面が比較的長くとられていますが、そんなキョロマなやつに取り次ぎを粘るのも、なんだかな──でした。
司馬遼太郎の小説のなかでは悲劇のヒーローですが、河井継之助には賛否があります。新潟県民や郷土史家にもアンチがいます。
わたしは、継之助が良いのか良くないのか解りませんが、すくなくとも「短気で考えが浅いやつ」岩村精一郎役を吉岡秀隆が演ったのはかんぜんなミスキャストだと思いました。
吉岡秀隆といえば「短気で考えが浅いやつ」の逆です。少なめに見積もっても100人中80人がそう見るでしょう。笑わせにきてるとしか思えませんでしたし、じっさい笑いました。
また、常在戦場の箴言を知らず錠剤1,000錠だと誤解し、大殿が痛みどめをくれたんだ──いい大殿だなと思いました。きょうび変換が間違っていたとしても誰もそれを指摘しません。意味が通じてしまうからです。錠剤1,000錠でわたし的には完全納得でした。
さて映画は幕末の悲劇をあつかっており、それに対する認識としては、現代の平和は先代のひとびとの苦労のうえに成り立っているゆえに、諧謔的なレビューはきわめて不謹慎です。そんなことは解っています。ただ映画自体はあんぽんたんもいいところでした。
全176件中、21~40件目を表示