「継之助は世界の情勢に詳しく、 福澤諭吉らの動向にも目を配り、 在日西洋人の知己も多い知識人だった。 しかし、自説と自身の理想にこだわり、 現実を見謝った感はぬぐえない。」峠 最後のサムライ ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)
継之助は世界の情勢に詳しく、 福澤諭吉らの動向にも目を配り、 在日西洋人の知己も多い知識人だった。 しかし、自説と自身の理想にこだわり、 現実を見謝った感はぬぐえない。
動画配信で映画「峠 最後のサムライ」を見た。
2022年製作/114分/G/日本
配給:松竹、アスミック・エース
劇場公開日:2022年6月17日
役所広司
松たか子
香川京子
田中泯
永山絢斗
芳根京子
佐々木蔵之介
仲代達矢
吉岡秀隆
芳根京子は時代劇の町娘がよく似合うと思う。
「峠 最後のサムライ」
「居眠り磐音」
「散り椿」に出演していた。
『峠』は司馬遼太郎の時代小説。
人々は熱狂し、
この小説は大いに売れたという。
無名だった、幕末から戊辰戦争時の越後長岡藩家老・河井継之助を、
世間に広めることとなった。
継之助は世界の情勢に詳しく、
福澤諭吉らの動向にも目を配り、
在日西洋人の知己も多い知識人だった。
しかし、自説と自身の理想にこだわり、
現実を見謝った感はぬぐえない。
自慢のガドリング機関銃はそれほど役には立たなかったように見える。
5月に長岡城が奪われた。
7月に長岡城を奪還したが、
城を維持できたのは僅か4日で、
継之助は足に被弾し重傷を負った。
継之助は、騒動の全ての責任を負って切腹した。
生き残った人々は苦難の中、
教育をもって戦後の復興に務めた。
司馬遼太郎がなぜ河井継之助に注目したのかわからない。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
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