パッドマン 5億人の女性を救った男のレビュー・感想・評価
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まさかの感涙。愛の強さが生んだ奇跡とは。
【賛否両論チェック】
賛:どんな困難にもくじけず、妻のために走り続けた主人公の姿を通して描かれる、人間の持つ愛情の強さに、思わず感動させられる。
否:インド映画特有の長さや、急に歌が入る独特の雰囲気に、好き嫌いは分かれそう。ラストもやや唐突か。
全ては愛する妻のため。罵られても蔑まれても、そして妻本人から失望されても、それでもただひたすらにナプキンを作ろうとし続けた主人公。そのひたむきな姿に、観ていていつしか涙が出てしまうこと請け合いです。愛はここまで人間を強くするのかと、思わず胸を打たれてしまいます。
同時に、世界中の女性の皆様が持つその強さに、改めて敬服させられる、そんな物語でもあります。男性としても、もっと女性に対する理解と敬意を持たなければいけないなと感じました。
デリケートな話題ではありますが、時にコミカルに、時に感動的に切り込んでいる作品ですので、是非ご覧になってみて下さい。
ソーシャルイノベーションの教科書のような映画
ソーシャルイノベーションの教科書のような映画である。
以下は本作のモデルとなった“パッドマン”本人を紹介する動画である。本作の理解の一助となる。
https://youtu.be/-bVkk3TcEb8
ほか、TEDの動画もおススメ。
「どうやって私は生理用ナプキン革命をはじめたか!」
https://www.ted.com/talks/arunachalam_muruganantham_how_i_started_a_sanitary_napkin_revolution?embed=true&language=ja&utm_campaign=tedspread&utm_medium=referral&utm_source=tedcomshare
パッドマン=ラクシュミは妻ガヤトリを娶り、幸せな生活を送っていた。ある日、生理中の妻がボロ布のようなものを洗って干しているところを見る。
これに驚いたラクシュミは薬局でナプキンを買うが、非常に高価だった。
ラクシュミはナプキンの自作を始める。
妻を想ってナプキン作りを始めたラクシュミ。
しかし、壁は技術的なこと以上に、インドの人々の意識や因習にあった。
当地において生理は「穢れ」「忌むべきもの」と捉えられ、生理期間中の女性は家族からも離れて暮らす。そして女性であっても、生理のことを口にすることすら避ける風潮があった。
一方で、不衛生な生理用品を使うため病気になり、若くして子供を産めない身体になる女性もいるという。
ラクシュミがおこなったことの意義は、単に安価なナプキンを作って、女性の、生理における衛生環境を向上させたということには留まらない。
何よりもまず、女性たちに雇用の場を提供した、ということ。
上記の通り、インドでは生理の話題は嫌われる。ラクシュミがそうであったように、男性が関われば「変質者扱い」すらされる。
そこで女性の出番だ。ナプキンの製造や販売を女性たちの活躍の場としたのだ。
貧しい農村地域では、子供を学校に行かせることが出来ないこともある。しかし母親は、たとえ家計が苦しくても子供には教育を受けさせたいと願っていることが多い。
本作でも収入を得た女性が、「これで子供を学校に通わせられる」と言って喜ぶシーンがあった。
インドは男尊女卑の価値観が色濃い。家計は男が握っている(女性にはカネ勘定が出来ないと思っている男性も多いのだろう)。
女性が仕事を得る、ということは、女性も家計に口を出せるようになるし(上述の通り、それは就学率の向上効果につながる)、何よりも女性の社会参画、社会的地位の向上を促すことになる。
また、本作のストーリーを追えば、男性だけでは出来ることが限られる、ということも分かる。社会的な課題の解決には、女性の助け、女性ならではの視点が不可欠であったことも示されるのだ。
この映画の価値は、こうした社会課題解決のプロセスを、笑いあり涙ありのエンターテイメントとして成立させたことにある。
本作の関心が社会課題解決にあることは、中盤、物語の転機となる工科大学のアイデアコンテストでの審査員のスピーチを初めから終わりまで流したことでもわかる。
そのスピーチはまさしく、ラクシュミのおこないを価値付ける役割を担っていた。
クライマックスはラクシュミの国連でのスピーチだ。
彼の英語は、ものすごくブロークン。というか単語の羅列。それでも、伝えたい想いの熱さが、スクリーンのこちら側にも届き、揺さぶられる。
所有ではなく共有、そして競争ではなく共創、みんなで自分たちの生活をより良くしていこうというメッセージが胸を打つ。
そこには信念があるからだ。
“世界一貧しい大統領”ムヒカ大統領(ウルグアイ)のリオでのスピーチも思い出させた。
https://youtu.be/F7vh7eQUtlw
メイカーズ革命の視点も触れたい。
モノを作って売る産業は、大規模な工場を建設し、大量にモノを生産することで「規模のメリット」を生かし、大量のモノを安価に市場に投下することで国家規模のマーケットを支配してきた。
ところが、今作でラクシュミが試みたのは、少ない資本で小規模の工場を作り、小さな地域で製造、販売するエコシステムを構築する、というものだ。
(ちなみに、こうした手法はラクシュミが事業をスタートした時期からやや遅れて3Dプリンタが比較的安価になり、さらに拡大した)
つまり、それまでは巨大資本を持つ大規模メーカーがもっぱらおこないえた「製造業というビジネス」が、より小規模に立ち上げることが可能になったのである。
大工場を建設する資金も必要もなければ、大量の労働者を雇う必要も、大量生産したモノをさばく流通網や営業部隊を作る必要もない。
このような観点からも、ラクシュミが実現したことは革命的なのである。
日本に住んでいると、すべてが成熟し、あらゆるモノが、あらゆるところに行き渡ってしまっていると思いがちだ。
だが、世界は広く、そして共感と気付く目を持って見れば、この世界に解決されていない課題はまだまだある。
課題があれば、その解決はビジネスチャンスとなり、同時により良い社会を作ることにつながる。
目を開け、そして、この世界をより良いものにするために、少しでもアクションしよう、とこの映画は伝えているのだ。
困難に立ち向かう主人公のバイタリティに元気をもらいつつ、大いに笑って泣ける。加えて、主人公を取り巻く女性が美女揃いで見惚れるほど。インド映画お約束の歌や踊りのシーンもあり、長めの尺だが、たっぷり楽しめ、かつ、この世界の行末を考えさせられる。優れた1本。
高校生、大学生に観せたい(特に男子)。
インド映画だからこそ??
生理用ナプキンについて、こんなに長い時間にわたってオブラートに包むこともせず延々と語る映画、度肝を抜かれました!これインド映画以外では全く想像つかない!
インド映画ってやつは本当に素晴らしい👏
テストマッチ
パリーが
ローラと篠原涼子足して2で割ったみたいな顔だった。
生理用品が普及して無い事や
月経中に
穢らわしいと
5日間外へ出てなければいけないとか
マジで驚きました。
ホント....いつの時代だよ
なんて従順な女性たちなのでしょうか
後半演説のシーンで
男なら30分血が出たら即死ぬって
言ってましたが
女性も死ぬんじゃね⁇
インド映画のバイタリティに圧倒される2時間強
インドの小さな村の修理工ラクシュミは愛妻とラブラブ新婚生活を謳歌していたが生理を穢れとする風習と生理用品の高騰に反発し生理用品を自作するがそうそう簡単にはいかない。試行錯誤を繰り返すその余りに真摯な研究姿勢は小さな村では厄介な変人にしか見えず、親戚はおろか愛妻まで見放され・・・からの歌あり踊りありでスケールがやたらとデカいラブストーリー。村の少女の初潮が美しい歌と踊りで祝福され、ただ夫婦が自転車に二人乗りするだけでも悶絶するほどにロマンティック、結局未来を切り開くのは己を信じて疑わない愚直でどうかしてる人だということをこれでもかと高らかに謳い上げる、こんな清々しい映画がこの世にあることが人類にとって何物にも代えがたい幸福だと思います。インド映画のバイタリティに圧倒されっぱなしの2時間強でした。
世界を変えるのは信念。信念を支えるのは愛。
ディズニーのそれとは違う緻密さに脱帽。あちこちで泣かされました。
妻への愛情、理解されない志に不屈のエンジニア魂。賞賛から非難への垂直落下、折れたココロを救う女神の登場で女性の自立物語へ発展。社会的成功に切ない別れ。何からカンから、もう、これでもかのごった煮を、更に攪拌する唄と踊り。
これを一つの感動物語に整理し一本につなげる手腕は凄い!こんなの、今の日本では絶対作れない。イヤ、他のどの国でも無理です。何もかもが素晴らしかった!
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1月8日追記
世の中のエンジニアと呼ばれる、概ねの人達の仕事は、その内容を他人に説明しても、「えっ、そんな小さい事?」と言われるような代物です。城の石垣の一個を積む様な、他人さまから見ればちっぽけな、ちっぽけな事なんですが、一人一人が誇りと意地を持ってやっている。その積み重ねが、「日本の技術力」っていうやつの正体だと思っています。
愛する妻のため、女性のため、後ろ指さされようが貫く信念。「生理用品」の開発に死に物狂いで取り組む姿に、畑は違えども日本の技術者魂に相通ずるものを見ました。
エンジニア必見。理系を目指す青少年にも勧めたい。というか、親御さんにも言いたい。こういう映画を、子供たちに見せてやって下さい!
変わり者が世界を変える。
あれだけ家族からも嫌がられて、村中みんなにどん引きされて罵倒されても頑張り続けられる、その真っ直ぐなパワーに圧倒された。タフであるのはもちろんだけど相当な変わり者でもあるなあ。。でも世界を変えるのはああいう「変人」なのかも。ラストの拙い英語の演説がいい!たどたどしくても自分の言葉で伝える姿が感動的でした。
社会へのメッセージ
この作品、主人公の考えや活動に理解を示し協力をするキャラクターは、医大生や大学教授など教育を受けた人々であることに注目した。教育は大事。社会を変えるのは教育だけど、きっかけは教育を受けていない主人公であった。主人公は妻への思いやりからタブーへ足を踏み入れた。思いやりが社会を変えた。
調べたところ、インド女性のナプキン使用率はまだ100%ではなかった。しかし昨年7月、女性の生理用品にかけられていた12%の課税を撤廃すると政府は発表した。確実にインド社会は変化をしている。パッドマンの願いが達成することを心の底から祈っている。
以下とめどない感想。
日本でも生理を不浄とみなす慣習はある。世間ではまず生理という話題は外で話す時には小声になるものだと思う。私自身も感覚的にタブーだと理解している。
しかし日本では優れた生理用品、痛みを抑える薬、病院にかかることで普段と変わらない生活を送ることができることが多くなりインドよりは行動を制限されることは少ないと思う。
勿論痛みは人によって違うし、体調に左右されるため前回は大丈夫だったけれども今回の生理では薬が効かなくて辛いということもザラにあり、完璧に生理のダメージから逃れられることはない。
本当に蛇足だが、あまりに痛くて病院にかかっても異常なしでひたすら投薬と生活習慣の見直しで閉経まで痛みに耐えなければいけない女性も存在する。
インドでは2001年時点でナプキンが高くて庶民が日常使いする物ではないので汚い布を使い(人目に触れるのを避けるため日光にさらさず乾かす)、生理中の女性は部屋に入れず、薬局に売っているナプキンは男性が買おうものならレジ下で禁制品のように手渡される。辛さや痛みがわかるのは女性だけで男性がそれに触れるのは失礼、恥、余計なお世話。宗教や村社会という要素も加わり、タブー感は日本の比ではない。劇中、ナプキンを衆人環視の中手渡された女性が泣き叫ぶシーンがあり一人の人間、しかも男性で常識外れのこともやる主人公が頑張っただけで変えられるのか?と不安になった。
後半、教育をバッチリ受けた優秀な女性パリーの助力を得て一気に主人公の活動は認められるのである程度安心して観てられるが、得られるはずの富をなげうってインド女性のナプキン使用率を上げたいと主張し実行する主人公の意志の強さにちょっと人間離れしたものも感じてそれがまた良かった。
いろんな角度から教訓が得られるかも
パッドマンの強みは、器用さと粘り強さ。器用にものづくりができた故の発明だし、大企業にはできないニッチなとこ。
それに「無欲」!ここは強さでしかない。
別の面から言えば、ある種の傾向があるのかも?!でも、結局それが強みになってるんだから、今の時代の成功例でしょ。
インドはDV率高い国だし、モラルにもなってない、女性蔑視だと思っていたのに、こういう男性もいるんだと、改めて発見。
残念なのは、自分の気持ちに素直にならなかったことかな。それでいいの?って、最後は切ない。苦労をともにした人よりも、自分を信じなかった人を選ぶのか〜最初のこだわりに固執するとこ、やっぱりかな。
これが2001年の出来事だとしたら、インドがどれほど遅れているのか、驚きでしかなった。世界には、知られていない「あたり前の日常」が山盛りなんだ。
世の中の男が全員パッドマンならいいのに
インドの田舎の村では生理は汚いもの恥ずかしいものとして扱われてて、生理中は家の中に入れなかったり、学校にいても帰らなきゃいけなかったり。
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そして汚い布を当ててる妻のためにナプキンを旦那さんが作り始める。実際に履いてみたり、河原でナプキン作ってる姿は面白かった(笑).
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生理中にずっと外にいなきゃいけないって生理痛酷い人とか地獄じゃない??生理中って体温めてた方がいいし、清潔な方がいいのに。
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そもそも生理がちゃんとくるってことは健康で赤ちゃんをちゃんと埋める体ってことなんだから、穢れなんて言われる筋合いはないはず。無知って怖いね。
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恥ずかしい恥ずかしいって言ってたけど、生理きたら外に出るから晒されて、そりゃ恥ずかしいわwww自分は今生理ですって言ってるもんだもんね(笑)
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日本でもインドまでとは言わないけど、コンビニでナプキン買うと頼んでもないのに中身が見えない袋に入れてくれたりして、映画中に出てきたように隠されるんだよね(笑).
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袋に入れられても他に中身が見えないのに入れられるものってナプキンぐらいしかないから意味あるのかないのか(笑)あとナプキンの貸し借りもまるで麻薬の取引のように行われるからね(笑).
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ほっこり
扱っているテーマは単純なものではない。
長く階級社会が続いたこの国に根強く残る女性への差別を、安価な生理用ナプキンの開発という経済・産業を軸にした物語で分かりやすく、またポジティブに描いてある。
(映画冒頭にもコメントされるが)実在の人物がモチーフにはなっているものの、脚色はかなりあるはず。
「そんな偶然あるかよ(笑)」という展開も出てくるが、あのインド映画独特の明るさで突き進む感じも決して不快ではない。
あと、メインとなる2人の女優さんの美しいことときたら…。
前向きな姿勢を貫くことを肯定するエンターテイメント映画
ソニーピクチャーズ配給のインド映画。2000年頃のインドを舞台に、"インドの月経男"と呼ばれ、低価格で衛生的な生理用ナプキンの国内製造・普及に奔走した、実在の人物、アルナーチャラム・ムルガナンダムをモデルにしたフィクションである。主人公の名前をラクシュミカントに変えて演出されている。
古くから月経が"穢れ"と認識され、各家庭には、毎月、女性が隔離される部屋が用意されているという驚くべき事実。
発明好きのラクシュミカントは、妻のために衛生的な生理ナプキンを使ってほしい。そこで海外製ナプキンを薬局で購入するが、"贅沢だ"と言われてしまう。
それならばと、見よう見まねで綿製のハンドメイドを作るが失敗を繰り返し、妻や家族からは恥だと言われる。しまいには、村から追い出され、離縁状を送られるまでに発展する。
それでも諦めないラクシュミカントは、試行錯誤を続ける。
芸術・教養のある先進的な考え方の女性バリーとの運命的な出会いで、発明コンクールで優勝して賞金を得るだけでなく、国連に招待され演説するまでを描いている。
困難の壁に立ち向かう"サクセスストーリーの感動"と、音楽とダンスを交えたインド映画独特の"エンターテイメント性"があり、ヒューマンドラマとしての出来映えがバランスいい。
本編が60分経ったところで、"Intermission"(途中休憩)のテロップが入る。インド映画として137分は長尺ではないし、上映はぶっ続けで進むが、グイグイと引き込むエピソードの数々によって、最後まで目が離せない。
中国を抜いて世界一になろうとしている人口10億人のインドは、急速な経済成長や国際化に伴う常識の変化に伴い、国民生活には様々なひずみが表出している。
本作はインドでは大ヒットしたが、隣国パキスタンやクウェートでは上映禁止になっている。いつもの理由「イスラムの伝統、歴史、文化を損なおうとしている」である。安全・衛生に目を向けられないのは、残念な限り。どういう抵抗があるかは、映画を観ればよくわかる。
制作陣が伝えたいのは、生理用ナプキンも取り巻くインドの非常識を変えること。あえて伝統的な物事を真っ向から否定するのではなく、それよりも"正しいこと"、"合理的なこと"を強調しつつ娯楽映画とすることで、教育への前向きな姿勢を貫いているのが、素晴らしい。
説教臭くもなく、自慢ばなしでもない。家族愛や人類愛、恋愛要素もあり、とても楽しい映画だ。
(2019/1/1/TOHOシネマズシャンテ/シネスコ/字幕:松岡環)
男は黙ってこれ観ろ!
そもそも主人公ラクシュミが奥さんに優しい!!
奥さんのために便利な調理道具を考え、
奥さんのために乗りやすく自転車の荷台を工夫し
奥さんを大事に思う気持ちの描写が丁寧なので
奥さんのために安全な生理用品を作ろうと思ったのは
本当に自然な成り行きだったのだと思う。
全男性は黙ってこの映画を観て
インドと日本とでは事情が違っても
女性が苦労することの内容は同じ。
そこを気遣いできる男になってよね!!
年末年始、心がポッと暖かくなる映画が観たい人には
本当にお勧めです。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
町山智浩氏のお勧めもありましたが、それだけでなく、
ここ数年ヒットしてるインド映画は
フェミニズム思想がしっかり描かれていて、
観ていてほんとに気持ち良いです。
最初は主人公ラクシュミも体に悪いから安全な生理用品を作る
と言う単純な動機から始まってますが
生理は大事な体のシステムなのに
世間から忌避されてしまうために
どれだけ女性が肩身の狭い生き方を強いられているのか
また、女性自身も
生理があるから自分を無力な存在だと思い込んでいるのか、
そのもっと大きな根源的な問題に気がついて行く。
ラクシュミの気が付いたことに世界の男が気付けば
世界はもっと良くなる。
最後のラクシュミの演説は本当に泣かされました。
こんな大きなテーマを
とても分かりやすいコメディーに作り上げるインド映画!
インドとはずっと友達でいたいです。
@もう一度観るなら?
「もう一度、感動したいので劇場で」
よくできているインド映画
音楽もふんだんに入っていて、インド映画らしさもあり、面白い。
女性の人権とか、確かに、インドでは問題なんだろうなと思って、文化的ギャップはまだかなりあるのかな。
題材的には、欧米が大好きなテーマって感じで、かなり無難な感じは受けた。
良作とは思ったけど、大感動とまではいかず。
アカデミー賞狙い的なアメリカ映画っぽいイメージを受けてしまった。
個人的には、インド映画見るなら、バーフバリみたいな、もっと突き抜けた方が好きかな。
多い日も安心
崇高な理想と、下卑た演出。
尊い思想と、クサいメロドラマ。
どんだけ史実をイジってんだよ?限度ってもんがあるでしょ。白ける白けるあー白ける…。
ロマンスなんか要らねえよ。
高評価の理由?
私、ラスト付近の演説シーンでボロボロとマジ泣きしてしまったんです。
「俺の目標は、金儲けでもナプキンの普及でもない!その結果としてインドの女性が……」
今年最後に観た映画が傑作で良かった。全ての女性と全ての野郎にリスペクト。
ヒーローの隣には…
えっ!インドの田舎の方って2001年の時点でそんなんなんだ!?バーフバリとかの時代(笑)じゃないよね!?
と、呆気に取られながら観ました。
生理の間中、仕事も禁じられ 痛いお腹抱えてベランダで寝なきゃいけないなんて…汚れた布を何度も洗ってナプキン代わりに使用する女性たちが今の世にもいるなんて…
自分が、恵まれた国に生まれたって わかっていたつもりで全然わかっていなかったですね。
そんな前時代的な因習に囚われた村人たちの中で、咎められ笑われ貶されても 愛する妻のために安価なナプキン作りに精を出す主人公。
妻のために始めたことなのに、その妻からも 恥ずかしいからやめてくれと泣かれ…
あまりの境遇に観ているこちらも泣きそうです😢
まあ、なんだかんだあってナプキン作りに成功するのですが その後ですよね…
村人…妻!!😡
なんともモヤモヤしました〜〜!👊💥
ヒーローの隣に居ていいのはあなたたちではない!
パリーさんの言う通り、彼が純朴な正義の味方『パッドマン』でいるために必要な選択だったのかな。
主人公が頑張る途中経過や国連での演説は、グッときました。モヤっとしたけど…面白かった!
メロドラ的な過剰演出なのに超感涙
インド映画らしく歌と踊りで華やかな映画。演出が余りに過剰で、しかもカメラワークやカット割りなんかも忙しくて、正直これは最後までついていけない気がした。何度も苦笑したし…
しかし、これは基本楽しく笑って見るべきものかもと思い直すと、結構面白くなってきて、凄く笑った。
そして後半から怒涛のラストにはまさかの感動が待っていて、あのメロドラマ的な演出も狙いなのか…と勝手に、やられた!と半ば心地良い敗北感を味わった。
とにかく話が面白かった。それに尽きるような気がする。
実話というのがまた素晴らしい
たまたまレビューを見て、観に行きました。誰かを誘いにくい内容だなと思ってしまい1人で観たけど、誰か誘って映画の後は一緒に話をしたくなる内容でした。さっそく映画好きの人に推薦しました。
主人公の妻を思う気持ち、開発者としての志と支える人たち、ナンセンスな習慣を打ち破ることが難しい現実、女性の地位向上に向けての課題、と様々な方面からの見方ができて見応え十分でした。
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