アンセイン 狂気の真実のレビュー・感想・評価
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固定カメラのスリル
機内にて。オーシャンズシリーズでお馴染みのスティーブンソダーバーグ監督最新作ということで、しかもサイコスリラーということで見てみました。
だれを信じればいいかわからないというコンセプトの映画はスパイ映画だったりこのようなサスペンスでよく使われるものだが、本作は全編iPhone撮影、ほとんどが固定カメラでの撮影なので余計に“覗いている”感が出て、映画の演出に騙されながら楽しむことができた。しかも、無機質な音楽が時々かかるため、謎の違和感があり、それもまた良い。
精神病院に病院側が保険金のために入院させるというのは問題になっているものだというのでこの映画を見ると非常に怖くなる。ラストの捉え方も本当に答えが存在しないような気がするため、楽しい。
そしてとにかく嬉しいあの人のカメオ出演!思わず声が出てしまった。
そこらのホラーより断然怖い
決して後味がよい作品ではないが、リアルな恐怖に身がすくむ。
金稼ぎに目が眩んだ精神病院に強制的に入院させられ、しかもその病院にかつてのストーカーが他人になりすまして職員として勤務し始めたら……。何しろ主人公は精神を病んだ入院患者なので何をどう訴えてもまともに取り合ってもらえない。しかも相手は悪徳病院。この下劣極まりない最悪の状況からどうやって脱出するのだろうかと気を揉みながら、最後まで一気に観てしまった。
主人公のタフさがとても現代的で良い。実際にストーキングされた過去をトラウマとして抱える弱さと、理不尽な監禁状態には怒りをあらわにして敢然と立ち向かう強さが入り混じったその姿は、ともすれば類型化されがちなこの手の監禁脱出ものの女性主人公キャラとは明らかに一線を画している。
全編をiPhoneで撮影したという画期的な手法が生み出したに違いない独特なリアリティも物語の緊迫感を後押ししていると思う。
ソダーバーグ監督らしい作品
精神病棟もののサイコスリラー
むりやり精神病棟に入院させられるサイコスリラーは、けっして新しい題材とは言えないが、中盤から、逃れられない本当の理由が見えてくる。
そこへ覆いかぶさるもうひとつの恐怖。
現実なのか、妄想なのか、不安と混乱が主人公を追い詰めていく。
残念なのは、都合よすぎる展開になったこと。
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