アンセイン 狂気の真実のレビュー・感想・評価
全23件中、21~23件目を表示
そこらのホラーより断然怖い
決して後味がよい作品ではないが、リアルな恐怖に身がすくむ。 金稼ぎに目が眩んだ精神病院に強制的に入院させられ、しかもその病院にかつてのストーカーが他人になりすまして職員として勤務し始めたら……。何しろ主人公は精神を病んだ入院患者なので何をどう訴えてもまともに取り合ってもらえない。しかも相手は悪徳病院。この下劣極まりない最悪の状況からどうやって脱出するのだろうかと気を揉みながら、最後まで一気に観てしまった。 主人公のタフさがとても現代的で良い。実際にストーキングされた過去をトラウマとして抱える弱さと、理不尽な監禁状態には怒りをあらわにして敢然と立ち向かう強さが入り混じったその姿は、ともすれば類型化されがちなこの手の監禁脱出ものの女性主人公キャラとは明らかに一線を画している。 全編をiPhoneで撮影したという画期的な手法が生み出したに違いない独特なリアリティも物語の緊迫感を後押ししていると思う。
ソダーバーグ監督らしい作品
久々にソダーバーグ監督らしい作品を見た感じがした。この作品を見て、セックスと嘘とビデオテープを思い出した。やっぱりソダーバーグはこうじゃなくっちゃ。こういう実験的で、賛否分かれるような作品が監督には似合う。小品にこそ、監督らしさが感じられる気がする。自分の好みに合うかどうかは別。
精神病棟もののサイコスリラー
むりやり精神病棟に入院させられるサイコスリラーは、けっして新しい題材とは言えないが、中盤から、逃れられない本当の理由が見えてくる。 そこへ覆いかぶさるもうひとつの恐怖。 現実なのか、妄想なのか、不安と混乱が主人公を追い詰めていく。 残念なのは、都合よすぎる展開になったこと。
全23件中、21~23件目を表示