「なぜインドネシアじゃダメなのか?」マイル22 よねさんの映画レビュー(感想・評価)
なぜインドネシアじゃダメなのか?
米国の秘密部隊オーバーウォッチは郊外にあるロシアのアジトを急襲しテロリスト達を殲滅してセシウムを押収するが隊長のシルヴァはアジトにいた未成年を射殺してしまう。16ヶ月後、某国の米国大使館にリー・ノールという男が機密情報の入った特殊なHDDを持って投降。数時間以内にパスワードを入力しなければデータが消えてしまうが、リーはパスワードを教える代わりに米国への渡航を要求。オーバーウォッチは直ちに22マイル離れた空港までリーを護衛することになるが機密漏えいを恐れる某国はリーを抹殺すべく次々と刺客を送り込む。
ピーター・バーグ監督とマーク・ウォルバーグのコンビによる4作目。今回はなぜか実録モノではなくフィクションで、リーを演じているのがインドネシアの至宝イコ・ウワイスなのになぜか舞台は”インドカー”という架空の国という忖度の効いた設定。内容的には『16ブロック』、『S.W.A.T.』等のいわゆるガントレット系で死屍累々が積み上がる格闘や銃撃戦もなかなかですが、オーラスの展開がなんとなく途中で読めてしまうし、時制を前後させる筋立ても正直蛇足。90分超とコンパクトな尺ですがもう10分つまめばもっと面白くなったと思います。
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