「なにこれ、めっちゃくちゃ楽しめました。」映画 賭ケグルイ お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)
なにこれ、めっちゃくちゃ楽しめました。
ギャンブルを小道具に使う映画は面白いものも多いのですが、偶然によって主人公が勝つストーリーだと、観ている側は釈然としないものです。
が、この映画は、勝負がテーマなのに、用意されている「オリジナルなギャンブル」のルールには、囲碁将棋同様で、偶然が介入する余地がまったくありません。
登場人物一人一人の心理を観客も一体となって窺いあう点など、まったく一寸先も読めない見事なシナリオだったと思います。
出演者が、これまたクセモノ揃い。
浜辺美波、松田るか、福原遥、森川葵、伊藤万理華と、女優さんたちが全員、揃いも揃って凄い演技をしているこの映画。
みんなの表情の豊かなこと、美しいこと、恐ろしいこと、こりゃまたいったいどうですか。
15年ほど前に、「キルビルvol.1」で若き栗山千明の演技を見た時に私が感じた衝撃を、浜辺美波ほか数人がいともやすやすと演じてしまえる凄さ。
こういう表情を平気で作れる人たちが日本にも続々と出現してきたことに、敬服するばかりです。
舞台が「カメラを止めるな」のロケ地で、あの映画のイメージがオーバーラップしちゃうのが、唯一の欠点っちゃ欠点なんですけどね。
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