ラストレターのレビュー・感想・評価
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人によって評価の振れ幅が大きい映画
舞台が田舎町ということもあり、風景はどこか懐かしさを感じられるもので敷き詰められている。その雰囲気とは裏腹に様々な展開が襲ってくる本作。
終始広瀬すずの美貌に目を奪われ続けてしまった。肝心の内容はというと、全体的には良い映画だったかな程度。
こういった類の映画であれば、お涙頂戴シーンを増やすことが出来ると思うのだが敢えてそうしなかったところには好感が持てる。
ハラハラする展開もあるが、その中にも日常に近いものが多く感じられ観た人の昔の記憶を思い出させてくれると思う。
観た人によって評価の振れ幅がだいぶ変わってくると思う。こういう作品を求めている人にはとても響くものだと思うし、なんとなくで観た人には少々退屈さを感じさせてしまうかもしれない。
岩井監督ありがとう
止まっていた時が動き出す。
感想
岩井俊二さんの作品は『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』しか見た事がありません。岩井監督独自の世界観は今作でも健在で、岩井俊二作品のファンであれば楽しめる事間違いなしだと思います。どこか懐かしい世界観に引き込まれて楽しめました。
ウソの手紙から始まる恋愛ドラマ作となっており、恋に年齢は関係ないと思わせてくれる温かみを感じました。
また、登場人物の背景も細かく描かれており感情移入しやすかったです。短い様で長い人生、何が起きるかわかりません。悔いのない様に生きていたい思わされました。
出演されている俳優陣が豪華すぎてその点は驚きました。皆さん流石の演技力でしたね。
総評
岩井俊二節炸裂の良作。
たまには重厚でゆったりした大人な青春ドラマで浸るのも良いのでは⁈
美しい姉
正直、最後まで入り込む事が出来きませんでした。重い設定の割に話が淡々としすぎているような、、、(他のレビューを読むと感動されている方が多かったので、書きづらいのですが、、、)
妹裕里が姉未咲の事をどのように思っていたのかがわかりにくかったです。
美しい姉。人気者の姉。初恋の相手を奪った姉。。。
妹の裕里から見て姉はどんな存在だったのだろう。憧れもあったかもしれないが、嫉みや嫉妬もあったはず。
姉の同窓会に行く裕里の真意も読めませんでした。本当に姉の死を知らせる目的で行ったのだろうか?一度でいいから姉になってみたい。そんな気持ちがどこかにあって、それで同窓会に行き、人気者の姉の気分を味わいたかったのではないか?、、、と、あれこれ考えてしまったのですが、そんなドロドロした映画ではなかったですね笑。
妹は姉をどう思っていたのか。
姉が亡くなってまだ一ヶ月。それなのにケロッとした感じで、しかも初恋の相手にときめいたりもしている。姉妹の死ってその程度の重さなのでしょうか?でも、だからといって姉を恨んだり嫉んだりしている風でもありません。二人がどんな姉妹だったのかが伝わる描写も無く入り込めませんでした。
嫉妬と憧れの入り混じった妹の姉に対する複雑な感情をもっと出してもいいのではないか?そういう人間の汚い部分が無くて綺麗な話にまとまっていたので違和感がありました。でも重い設定なのにジメジメした話になっていなかったのはある意味すごいなと感じています。
『シン・ゴジラ』の庵野秀明監督が、おとぼけキャラの夫役を好演されていました。この前ゴジラを観たばかりなので驚きました。こんなお顔をされてたのですね!庵野監督が出ている場面はほんわかとして安らぎました。福山雅治さんも良かったです。『マチネの終わりに』では大スターオーラが眩しかったのですが、ここでは、良い意味でそのオーラが無くて、売れない小説家役が違和感無かったです。
「ラブレター」がよかったから楽しみにしていた。 過去・現在のタイミ...
「ラブレター」がよかったから楽しみにしていた。 過去・現在のタイミ...
透明感❣️
真っ当なノスタルジーもの。支持。
悲しくて優しい物語
神木隆之介の高校生姿に違和感なし!
WOWOWの放送を録画して観賞。
岩井俊二監督は、そもそも小説家を目指していたという話を聞いたことがあるが、物語を創りだすのが上手い。
もちろん、広瀬すずと森七菜、そして松たか子の魅力もあるのだけれど、ストーリー自体が面白い。
自分が恋した先輩が姉宛のラブレターを自分に託す。そのラブレターを姉に渡せず自分で読んでしまう。
ここまでは思いつきそうだが、時が経って中年になり、亡くなった姉に成りすまして出席した同窓会でその先輩と再会し、偽りの文通に発展する。
先輩には住所を書かずに手紙を出したため、先輩は実家に手紙を送ってくる。実家には姉の娘と夏休みで滞在している自分の娘がいて、彼女らがまた成りすまして返事を出すのだ。
何とも面白い仕掛けではないか。この偽りの文通を発展させて上質の恋愛物語を構築することもできたと思うが、これは観客と娘たちに過去の経緯を説明する手段に止め、あっさりと嘘の関係を解消させてしまう。そして物語は少し重めの本筋へと移っていく。
姉が夭逝した理由が分かって以降が少々ツラい。
広瀬すずだと思うから、余計に酷すぎるのではないかと感じてしまう。
物語は、福山雅治が亡くなった元恋人との失われた時間探しをする展開となり、たどり着いた豊川悦司の辛辣な言葉に打ちひしがれる。
しかし、娘たちと出合うことで、彼の中のわだかまりに決着をつける方法を見つけたようだった。
そして、この出合いは娘(広瀬すず)にとっても、母の無念を清算することにつながったのかもしれない。
同窓会で、若き日の姉(広瀬すず)が卒業生式辞を読み上げる録音が流される。
これが実は先輩(神木隆之介)と姉との関係のきっかけだったことが徐々に明かされる。
そして最後に、これが母から娘へのメッセージに昇華するという、よく練られた大団円だ。
主要登場人物たちは皆、前を向いて歩きだす。
広瀬すずが神木隆之介の前で初めてマスクをはずす場面、神木の息を飲む演技に説得力を持たせる輝きが広瀬すずにはあった。
母校を訪れた福山雅治が、犬の散歩をする広瀬すずと森七菜を偶然見かけるシーンが、実に美しい。
芸達者な松たか子が最初は主人公かと思ったが、狂言回しの役割だった。夫を演じた庵野秀明が妻の浮気を誤解して「ヤシマ作戦」を企まなくて良かった…。
ヤバい、心が汚れてるのか⁉️
レビューを流して読んでみたが、総じて高評価、レビューには優しい言葉が並んでいる。
残念だが共感出来る作品ではなかった。
なぜなら同監督の有名作品「LOVE Letter」も共感出来なかったからだ。(レビュー済み)
まずは、
いつまで広瀬すずさん、神木隆之介さんを高校生役で抜擢するんだ??
彼らは大好きな俳優だが、もうこの年頃の役柄はお腹いっぱいだ。(彼らに責任はない)
トヨエツ、ミポリンのサプライズキャスト
やめようよ、ラブレターの二番煎じ。この映画は続編でも無けりゃラブレターシリーズでもないわけで。
福山雅治さん。
分かるよ、カッコいい。認める。俳優としても好きです。
それが売れない小説家で地味キャラのギャプ萌えなのか。
ファン鑑賞の商業的登用に思えてしまった。
先がどうなるのか気にならないまま終わり。
ドローン映像しばしば挟んで今時感?
なんだかやり方がボーダーラインを超えない。
と、マイナス発言連発になってしまったが、それらぜーんぶを無視すると、単に清らかな初恋を大人になって思い返したノスタルジーに浸れる、そんな感傷的世界に入れる作品でもあるのでしょう。
ただ一つ、この映画の肝がしっかりワンシーンに収められていて、これが救いだった。
それがトヨエツ熱演の皮肉な一言。これはずしーんときました。さすがです❗️
キャスティングが絶妙
姉が自殺、妹(松たか子)はそれを知らせに同窓会に行くが姉と間違えられてしまい、言い出せなくて帰ってくる。
そこで久し振りにあった妹の初恋の人(福山雅治)と、ちょっと後ろめたい文通が始まる。
姉妹の過去と姉妹の娘たちの現在が同じ配役(広瀬すず、森七菜)で描かれるが、これがとても魅力的で絵になっていた。
ノスタルジーに浸り、涙することに。
自殺した姉になりすまして同窓会に出席し、憧れの先輩と再会すると、そ...
やはらかきボルゾイふたつうつむきて 人の弱さに目をふせており
【最後の手紙】
娘への「遺言」は、卒業式の式辞の原稿用紙一枚だけ。
こんなにもよれよれになった古い原稿用紙が、未咲の生涯の痛ましさを倍加させる。
本当はこの「紙片」を、未咲は初恋の人 乙坂(=福山雅治)に渡したかったのだろう。その思いを、薄幸の母は はかなく夢に託して、娘へと遺していった。
仏間にて、あの原稿用紙の存在まで突き付けられてしまえば、福山には衝撃が過ぎただろう。
だからあの「遺書」が娘の手元にだけ残ったことは、福山をかろうじて救ったと言えそうだ。
届かなかった手紙
なりすましの返信
親子二代でやってはいけない悪ふざけをする血筋なのかい?ん?
しかし高校生たちはこの「盗み読み」と「嘘の文通」から、彼女たちは少女から大人への脱皮を促がされたようだ。
監督は女の子を丁寧に撮ることにずば抜けている。
思うのだが、
いつも美しき姉の陰になっていた妹=裕里(森七菜)は、どれだけ姉を嫉妬し憎んだことだろう。
姉を妨害し、姉の不幸せを内心喜んだって仕方ないほどだったのだ。まだ高校生の幼い妹だもの。
そしてもう一人、人生二度に渡って偽手紙に翻弄されてしまった乙坂=福山も、憤怒の仁王と化しても構わなかったのだ。
だから、
4人が交わす手紙の悪戯は、その結末が破壊と殺意を招いても仕方ないほどのギリギリの稜線に立っている。
ところがだ、
彼らが、憎しみと報復の側には転落しなかったのは、それぞれすべての出演者が相手の幸せを祈る清い心の持ち主であり続けたことに依るだろう。
(あのトヨエツでさえそうだ。ダークな彼の悔悟の横顔は、胸を刺す)。
福山、男渾身の筆致と、それを自死の極まで預かり守る女の真心。
出す手紙ももらう手紙も、それはそれは尊くて、捨てることあたわずだ。
ストーリーに負けない配役が、秀逸。
心情に同期して揺れるカメラがまた秀逸。
・・・・・・・・・・・・
【文通】
僕の妻だった人は、筆無精の極みでしたね。僕が書き送った膨大なラブレターは?彼女は再婚していますしゴミ箱でしょうね(笑)それでいい。
奇異かもしれないけれど、僕は別れた妻のお父さんとは、以降も長く文通しています。お宅にも年に何度もご飯に伺います。
これって、変ですか?でも一人の女性を介して出会ったかけがえのない新しい関係なのです。
「愛娘」として彼女を見守る父親にして、かつては僕の義父であったこの人生の先輩に、僕は続けて便りをなすのです。
それぞれが幸せでいてほしいと願う僕と、そして義父から届く復信と。
双方からの手紙のやり取りは、もう十数年の往来が続いています。
お義父さんは国語の先生なのです。僕の短歌の添削をしてくれる師匠です。
こういう手紙があっても良いと思っています。
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【手紙道】
封筒と便箋を選び、万年筆を決め、時節の切手をチョイスして、そうして言葉を選び取って相手に書き送る「手紙」は、もう時代遅れの儀式のようだと笑われるかもしれないけれど、
あの劇中の福山の著書「未咲」も、遠野未咲を知る人たちの元に、永く迷った“宛先不明の手紙”として、ようやく配達された私信のようで。
「確かにお便り拝領つかまつり候」と、それぞれが本の見開きに福山のサインを求めて、そして映画は終わる。
泣き崩れることはなんとか堪(こら)えて、スクリーン上では乱れなかった福山雅治。
代わりに僕がしこたま泣かしてもらいました。
言葉のみ 風に託して送らばや
軽ろき便箋探しおり、われ
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良さがわからない
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