ラストレターのレビュー・感想・評価
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それでもレビュー評価は高い岩井作品
これまで岩井作品を苦手と感じてきた人がこの映画を観ても、やー今回は良かったなぁ〜、とはまずならないと思います。そんな映画でした。
かく言う自分も、キャスティングに惹かれて観てきましたが、やはり駄目なものは駄目でしたね。。
強いて言えば、やはり脚本の問題なんでしょうか。無駄にややこしくしてる割にそれが伏線回収とかカタルシスに繋がっているわけではなく、ただややこしいだけ、という印象。
手紙のやり取りは娘とだけの設定で良かったのでは?
これならば回想の青春時代をメインにして、現在のお話を最後30分くらいだけにした方がシンプルで良い映画になったような気がします。
豊悦の暴の演技と、青春時代の森七菜が良かったので星2つです。
岩井作品の深さよ…
何も考えずに見ていると、ただのラブストーリーにしか見えないけれど、後になって色々考えてみると作品の深さにさすがと思う。
今の時代、手紙なんてあんまり書かないけれど、返事を待つ時間って素晴らしいと思うんですよ。その待つ時間を映画で表現し、そしてそれこそが人間の人生なんだと語る映画でした。
色々と思い出深い仙台という街を舞台にしているところからもはやのめり込んでしまったのだけれど、広瀬すずと森七菜というダブルヒロインは素晴らしかった。
もはや熟した広瀬すずと新進気鋭透明感抜群の森七菜という2人の姉妹であり、子供通しであり、それに恋愛を交差させ、難しい演技であったろうに、、、
前半の森七菜の演技は、子供通しという遠い存在だったからか、心ここに在らずだったのに、時が経つに連れて姉妹のような演技に変わっていく。何とも惹き付けられる女優さんだ。
広瀬すずは一貫して素晴らしいけれど、ラストレターを読み上げるその声、表情、なんとも言えない…引き込まれる。
松たか子の役が複雑で、最初は騙されたけれど、1番感情移入したかもしれない。名前ではなくママ。なるほど、こういう所で昔を思い出し、またいい意味で青春することもあるのだろう…笑
カメラワークも秀逸だったと思う。特に、なんとなくだけれど引きの画が多かったのは、劇中に出て来なかった亡くなった美咲の視線なのかもしれない。
震災のことも直接は言わないけれど各所で匂わせるあたりも、個人的には感情移入してしまったポイント。
最近のコントラスト低めのキラキラ透明感抜群女の子映画なんて見てないで、こういう作品を見てもらいたい。
庵野さんはよくわからんけど、あの感じは嫌いじゃない笑
神木くんの万年筆も、ましゃのカメラも持ってるから、仙台のロケ地巡りでもしようかな笑
次回作にまた期待。
SNSにはない良さを表現できてます
とても良かった。ストーリーとしては、ありがちなものかもしれません。今の時代に手紙?って感じも否めません。でも、とても良かった。
広瀬すず演じる美咲が亡くなったところから物語は始まります。前半は、妹役の松たか子を中心に、手紙について描かれている印象でした。後半は、福山雅治を中心に、思い出話が描かれている印象でした。そして、共通して広瀬すずと森七菜が真ん中にいる印象でした。二人とも、昔と現在との二役、素晴らしかったです。特に、広瀬すずちゃんは、圧倒的な演技力を感じました。でも、高校生時代の鏡史郎役は、神木くんしかいなかったんですかね…。演技力も素晴らしいし、大好きなんですが、もう高校生役は、卒業させてあげましょうよ。
それにしても、手紙って、素晴らしいですね。私は、残るものって恥かしいと思ってました。でも、美咲が、宝物と言って残してたり、娘の鮎美と一緒に読んでいたって行を聞いていると、残るものも悪くないなぁと思いました。手紙という手段だったからこそ、ピュアな作品になったんだと思います。
号泣こそしませんが、美咲が亡くなっているということもあり、思っていたより泣きました。
自然
岩井俊二さんの作品は初観賞。
まず印象に残ったのは演者の演技。全ての俳優さんの演技がとても自然で作品への没入度も高まっていた。特に森七菜さんの演技が印象に残った。
福山さんが無精髭を生やしたりしているのに対して森さんや、広瀬すずさんが基本白の衣装ととてつもない透明感の演技で、対比を効かせていて青春というものの瑞々しさを感じた。
このお話の主人公は誰なんだろうか?Wikipediaを見ると、主演は松たか子さんとある。だが主演であって主人公ではない。いや、主人公ではあるのだが・・・
結論から言うと、主要キャスト四人全員主人公だと思う。
乙坂、裕里、鮎美、ふうか。それぞれがこのお話を通して、変わっていっている。
乙坂は、新たな小説を書く勇気、小説家としての自負。
恐らく阿藤に酒場で「お前は何も生み出してない。未咲の人生になんの影響も与えてない。」と言われたときは言い返せなかった乙坂も物語の最後の時はきちんと反論することができるのであろう。
裕里は、先輩への捨てきれなかった憧れ、姉の死に関する後悔。先輩への捨てきれなかった憧れというものが根底にあるからこそ乙坂との文通のシーンや、乙坂と再び対面する時にそこはかとない危うさ、色っぽさがあったのではないだろうか。2人は最後まで手も握らないのに何故か文通のシーンなど、いけない事(不倫)をしているかのような感覚があった。
鮎美は青春の謳歌。思い返せば鮎美が出てくるシーンは実家など家族関係が殆どで学校での友達関係などが描かれていない。だからこそ、母が死んで、親戚もいるのになにか孤独さを感じた。しかし、乙坂から母の話を聞いて母の昔の卒業式の挨拶を読んだ彼女はこの物語の後それまでの分もめいいっぱい青春を謳歌するのであろう。
ふうかは、思春期。思春期ゆえの大人に言えない悩みなどが、夏休みを鮎美と過ごして、乙坂と出会い、未咲の話を読むことによってそんな悩みを持つ自分も肯定しようと、そんな変化を感じた。
また、上手いなと思うのは客がその世界に没入するまでは基本裕里目線でいき、没入したかなと言う頃合いを見計らって、乙坂視点へと自然に変化していくことである。
この視点の移り変わりになんの違和感も感じさせないのはすごいと思った。
時間が経ってしまい印象が薄い…
素敵な手紙
高評価レビューを見て期待しすぎてしまった。
余韻に浸りもせず涙も出ない…
私の心が乾いてるんだろーな。残念です。
高校時代はみんな同じ線上に立っているが、これから先はそれぞれの人生が待っている。躓いても転んでも、このスタートラインに戻り安息すれば良い。(この言葉がラストレター)みたいなことを言っていたが…
高校卒業時が人生のスタートラインだなんて、幸せな充実した純粋無垢な18年間を送っていたのね…
未咲さんは夫のDVで心を病み人生を台無しにした。
乙坂さんは高校時代から時が止まったまま未咲を求めている。
そして何やらマイペースに順調に生きてる松たか子扮する裕里さん。
それぞれが手紙を絡めて人生を紡いでいく。
近頃はスマホの影響で手紙を書くことがめっきり減った…
冠婚葬祭に現金書留に添える文ぐらいしかないなぁ
スマホの簡略化した文字は合理的で便利だけど心にも想い出としても残らない…
果たして残るのが良いのかは分からないけど…。
大事にとって残しておいたから未咲さんはDV受けた(夫にとって純粋無垢な母娘が苛ついて)と勘ぐってしまう。
中山美穂と豊川悦司の「ラブレター」懐かしい映画だ。
この二人が全く違うキャラで登場した事にも驚いた。(二人とも純粋無垢な未咲達とは違う人種)
二作とも「素敵な手紙」について描かれている。
たしかにラブレターもラストレターも素敵だ。
初恋の遠い思い出
美しくロマンティックな大人のファンタジー
恋愛視点では見ちゃだめ。細やかな心理描写が楽しめる作品。
脈絡のない話です、とても落胆しました、最低でした
人によって受け取り方は異なるだろうが、私自身は忘れていた気持ちを「...
思っていた以上に大人もキュンとする映画。
手紙が紡ぐ物語
松たか子さん、広瀬すずさん、好きな女優さんがふたりでていたので鑑賞。森七菜さんはノーマークでしたが自然体な演技がフレッシュでとても良かったです(森七菜さんの歌うエンディング曲も透明感のある声がとても良かったです)。
ストーリーは「手紙」がキーとなり物語を紡いでゆく岩井俊二監督らしい切ないストーリー。
高校時代、鏡史郎から学校のヒロイン未咲に書き続けた「手紙」。
高校時代、未咲の妹の裕里が鏡史郎に書いた「手紙」。
大人になって裕里が亡くなった姉の未咲のふりをして送り続けた「手紙」。
亡くなった未咲のふりをして美咲の娘の鮎美が鏡史郎に送った「手紙」。そして鏡史郎が返信をした「手紙」。
鏡史郎が未咲をモデルに書いた未咲というタイトルの「小説」
未咲が娘の鮎美に贈った「遺書」。
そのひとつひとつの心のこもった手紙の想いがとても素敵でした。
オススメです。
素敵な映画
じんわりと心が温かくなる映画
エンディングの森七奈の「カエルノウタ」が流れ出した時、まだ終わって欲しくなくて、席を立つことができませんでした。
何か大きな出来事が起こるわけではなく、1人の女性の死をきっかけに手紙という手段を通じて様々な登場人物の物語が始まります。
特に広瀬すずと森七奈の演技が上手く、無垢で真っ直ぐな汚れのない子供を見事に演じ切っていました。
観ていて学生時代の甘酸っぱい思い出(ほとんど失敗談、、)が思い出されました。
後悔のしないように生きていこうと思える作品でした。
なお、作中阿藤には嫌悪感しか感じませんでしたが、小説版の独白箇所を読むと、阿藤の気持ちが見事に書かれており、自分の中で少し消化することができました。
もやもやしてる方は是非小説版も読んでみてください。
汚深さを追求せず洗練された映像
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