劇場公開日 2020年1月17日

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「美しい姉」ラストレター セロファンさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0美しい姉

2021年3月17日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

正直、最後まで入り込む事が出来きませんでした。重い設定の割に話が淡々としすぎているような、、、(他のレビューを読むと感動されている方が多かったので、書きづらいのですが、、、)

妹裕里が姉未咲の事をどのように思っていたのかがわかりにくかったです。

美しい姉。人気者の姉。初恋の相手を奪った姉。。。
妹の裕里から見て姉はどんな存在だったのだろう。憧れもあったかもしれないが、嫉みや嫉妬もあったはず。

姉の同窓会に行く裕里の真意も読めませんでした。本当に姉の死を知らせる目的で行ったのだろうか?一度でいいから姉になってみたい。そんな気持ちがどこかにあって、それで同窓会に行き、人気者の姉の気分を味わいたかったのではないか?、、、と、あれこれ考えてしまったのですが、そんなドロドロした映画ではなかったですね笑。

妹は姉をどう思っていたのか。
姉が亡くなってまだ一ヶ月。それなのにケロッとした感じで、しかも初恋の相手にときめいたりもしている。姉妹の死ってその程度の重さなのでしょうか?でも、だからといって姉を恨んだり嫉んだりしている風でもありません。二人がどんな姉妹だったのかが伝わる描写も無く入り込めませんでした。

嫉妬と憧れの入り混じった妹の姉に対する複雑な感情をもっと出してもいいのではないか?そういう人間の汚い部分が無くて綺麗な話にまとまっていたので違和感がありました。でも重い設定なのにジメジメした話になっていなかったのはある意味すごいなと感じています。

『シン・ゴジラ』の庵野秀明監督が、おとぼけキャラの夫役を好演されていました。この前ゴジラを観たばかりなので驚きました。こんなお顔をされてたのですね!庵野監督が出ている場面はほんわかとして安らぎました。福山雅治さんも良かったです。『マチネの終わりに』では大スターオーラが眩しかったのですが、ここでは、良い意味でそのオーラが無くて、売れない小説家役が違和感無かったです。

セロファン
セロファンさんのコメント
2021年3月19日

零式五十二型さん
コメントありがとうございます。
そうなんです。違和感なんです。そのせいで最後まで共感出来ず残念でした。

セロファン
零式五二型さんのコメント
2021年3月18日

いいねありがとうございます。
それでセロファンさんのレビューを拝読し、私が書き切らなかったところを的確簡潔明瞭に書かれていたので大変共感しました。
そうですよねー、姉妹の違和感色々がありすぎでしたね。

零式五二型
セロファンさんのコメント
2021年3月18日

きりんさん
コメントありがとうございます。
なるほど!確かに私は鑑賞中ずっと裕里の言動に引っかかってばかりでした。裕里を脇役として観ればすんなり収まりそうです。
フォーカスや編集って大事ですね。

セロファン
きりんさんのコメント
2021年3月18日

そうですね、
「妹の裕里」についての描写が、いろいろとつじつまが合わなくて、どうしてもあれでは腑に落ちないのは、たぶん原作~脚本~撮影~編集の段階で、尺を120分に仕上げるためにかなりカットをして、それも裕里にまつわる部分のフイルムをズタズタに切ってしまったんだろうと想像します。
ですから、裕里に注目して映画を観るとボロが目立つ。
逆に、裕里を完全に脇役扱いにしてフォーカスをボケさせて観ればなんとか全体が形を成すという感じだと思います。

何か変だなと感じる映画は、大抵このような編集の失敗によるものが多いですね。
それゆえアカデミー賞には「編集賞」も設けられているほどです。

きりん