「T2は越えられない」ターミネーター ニュー・フェイト カエルさんの映画レビュー(感想・評価)
T2は越えられない
T2でのコナー母子の頑張りを水の泡にするオープニング。盛大なちゃぶ台返し。
え~っ!おかしいでしょ。
スカイネットの元になるからターミネーターはみんな残さないって話しじゃなかったっけ?
他にもターミネーター送り込まれてたってなんやねん。
それはひとまず置いておいて
T2が良かったのは、敵役のはずのシュワちゃんが味方になって
しかもジョンの父代わりの役割を果たした所にあったと思ってる。
家族のような絆が芽生えた後での あのラストだったから。
今作では人間のグレイスというナイスな女性を登場させたのだから
彼女とダニーの友情とか、女性同士のつながりを描いて欲しかった。
それがないのでラストで残念な気持ちはあっても感動はしなかった。
ウルトラマンのスペシウム光線じゃないけど、はじめっから使っとけよ的な
冷めた感想にもつながりそう。(動力源?をね)
もしくはシュワちゃんとリンダという映画史に残る偉大な俳優の引退作となるよう
しっかりスポットを当てるとか。
中途半端になった感が否めない。
映像音響アクションは素晴らしかっただけに勿体ない。
グレイスが素敵だったので尚更勿体ない。
T2以降のB級作品よりは楽しめたけど、やっぱり勿体ない。
相変わらず液体金属最強なのもなんだかなぁ。
派手だけど記憶に残らない そんな映画でした。
恐らく、この映画を見たターミネーターファンはみんなこう思っているんじゃなかろうか
「私の方がいい脚本かける」
って。
これだけ否定しておいてあれですが、そんなに嫌いじゃないです。
むしろグレイスが素敵だったのでもう一回見に行くかもしれない。