「制服のマネキン」ターミネーター ニュー・フェイト uru_diさんの映画レビュー(感想・評価)
制服のマネキン
サラコナー。
その名前を聞いたのは沈黙の金曜日以来だ。
あちらは脱サラコナーだが。
こちらは老サラコナー。最近は老女アクションが流行りなのか。ハロウィンでも見かけた。
話に戻る。サラコナーがシリーズに復活。演者もそのまま、制作にはジェームズキャメロンも携わっている。
それだけで3.4.ジェネシスより期待は高まる。
オープニングから裏切られる。心にポッカリ穴が空いたというか脳天と心臓に穴を開けられる。
若コナーと若ジョンのあれからの姿を見られて良かった束の間だもの。これでターミネーターという物語は、サラコナーしか残されていない。
そんな書き方をするとシュワちゃんはどうなる?というと本作のシュワちゃんは、勿論2のものではない。
まったく別物なので、新型ゴーストライダーに傷つけられても可哀想とは思わない。
タイトルにも書いたが、ただのマネキンなのだ。
恋をするのはいけないことか。いけないことだ。
否定的な文章だけど、この映画がすごかったのは、そんなシュワちゃんも最後には好きになっちゃってることだ。だからラストは感動するし、見たかったターミネーターの続編として認めてしまう。
サラコナーは大切な物を失い、それでも生きてきた。
写真のエピソードは守りたいがための悲劇だ。こんな残酷な未来、守る価値があるのだろうか。
故に本作のサラコナーはめちゃくちゃかっこいい。
新キャストの女性陣もよかった。強化人間はキャメロン映画のヒロインだし、お姉さんは終盤急に強くなる意外は魅力的だった。あんまり好きになれないのは、飛行機アクション。すごいことやってるんだけど別ジャンルの映画みたいだった。
敵について。T1000を超える敵ってもう現れないんじゃないだろうか。本作ではやられっぷり、ボコられてる姿しか記憶にない。サラコナー、シュワちゃん、強化人間、お姉さん。勝てないよね。
サラコナーと若ジョンの前作とは戦力が違います。
というわけで、3.4.ジェネシスを抹殺し、これぞ正統な続編です。と言いたいけど、マルチユニバースな世界観で見られれば、それぞれ面白い話なので記憶から抹消!はせず楽しんで頂ければと思います。