ごっこのレビュー・感想・評価
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ジュニアさんの言う通り
にけつ!!の千原ジュニアさんが何年も前に言っていた通り、平尾菜々花ちゃんが凄い。まさに天才。今までの子役でも1番。
千原ジュニアさんはところどころ不思議な演技もあったけど、感情が高ぶるシーンは圧巻。
千眼美子が出てきたらいったん冷める。台無し感が凄い。もともと好きな女優だったのにただただ残念。
色々な理由で延期されたようですが、本当に公開されてよかった。とくに平尾菜々花ちゃんは撮影順でいえば初主演?と言えると思うので、それがお蔵入りされたらほんとうに可哀想。
作品自体は、引き込もり、虐待、年金、幼児愛、死などが入り交じってなんとも表現が難しいい物語です。
冒頭から引き込まれましたが、ネタバレしていく後半に向けて、ウルっと来ました。
公開遅延の根源ながら、やっぱり清水富美加が惜しい
お笑い芸人の千原ジュニアの迫真の演技が味を出している。ヘタな計算をしていないから、強烈なインプレッションを与える。都内上映は2館だけなのに、話題となっている。
40歳目前の"引きこもり"で"おたく"の城宮。ある日偶然、虐待を受けていた5歳の少女を目撃し、連れ出してしまったことから、誘拐であることを隠しながら、偽りの父娘生活が始まってしまう・・・。
乳児を誘拐して、愛を持って育てたといえば、「八日目の蝉」(2011)や最近では「ブリグズビー・ベア」(2018)がある。"愛があれば、血のつながりなんて・・・"とは言うものの、この設定は、非常識な犯罪行為と愛情の対比が不思議な空気感を生む。
本作は2016年に急逝した小路啓之の同名マンガを原作にしている。
"児童虐待"、"貧困地域"、"ニート"、"誘拐"、"シャッター商店街"、"年金不正受給"、"自殺ほう助"など社会的弱者の様々な問題提起を含んでいる。
なんといっても注目は、誘拐した5歳の少女"ヨヨ子"を演じる平尾菜々花だ。彼女の演技がこの作品を、見どころのあるレベルまでに引き上げている。ヨヨ子のセリフ、"パパやん!"、"BB弾!"、などが印象的だ。川谷絵音の書き下ろし主題歌が、また強烈である。
本作は、例の"清水富美加・出家事件"で資金難に陥り、公開が1年遅れた。
成長したヨヨ子を清水富美加が演じているが、ひさびさに見ると、やっぱり惜しい。(というか戻ってきてほしい。出家はレプロを辞めるいいわけであったはずで、個人的な宗教活動とは別にできないものか)。
熊澤尚人監督が、吉高由里子主演のイヤミス映画「ユリゴコロ」(2017)の直前に、やはり不条理な設定の作品を手掛けていたことになる。オトナの都合で公開時期が逆転してしまったが、公開初日は原作者・小路啓之の命日だった。
(2018/10/28/イオンシネマ シアタス調布/シネスコ)
子役の女の子の佇まいが凄いんですが…
観賞した方が高評価なので、観賞しました。
感想は個人的にはまあまあ。
引きこもりの中年男性が虐待を受けたとおぼしき女の子を連れ出し(誘拐)、不器用ながらも親子ごっこをしていく中で本当の親子になっていくお話。
いろんな何故?があって、正直分かりにくい所も多々あり。
特にヨヨ子が虫取りに行った際に変態昆虫マニアに誘拐されたきっかけのくだりが自分的には分からず、何処に閉じ込められた場所が分かる場面があったかな?と言うのを考えていましたが、やっぱり分からず。
※追記 bloodtrail様より、この事件のきっかけになるシーンを教えて頂きまして、思い出しました。
bloodtrail様。ありがとうございます。
また、エンドロールの川谷絵音さんの主題歌の歌詞が所々文字で出てくるのは変に深読みしてしまいましたw
圧巻はヨヨ子役の平尾菜々花ちゃんの佇まい。最初は言葉少なめの気難しい女の子でしたが、存在感が凄くて、言葉少なめがかえって台詞の意味の重さを出してました。
「八日目の蝉」や「万引き家族」の様に誘拐をきっかけに、血が繋がらないながらも次第に本当の家族(親子)の様に昇華されていくお話で、親になる人物は不器用な生き方をしていくと言うのはお決まりのパターンではありますが、万引き家族よりも先に制作されて先に公開される予定がいろんな事が重なって、一時はお蔵入りになりかけて、やっと公開された訳ですが、テーマがカンヌで賞を取った、万引き家族と同じなのが貧乏クジを引いた感じがあって、先にどちらを観たかで感想はかなり変わるのではないかなと思います。
18歳になったヨヨ子を演じている千眼美子さんは清水富美加時代に撮影に参加しているので、クレジットでも清水富美加で明記されていますが、この作品のキャンペーンを含めて、メディアの露出は殆ど無く、腫れ物を触る様な扱いは些か仕方がないかなぁと思いながらも、演技に関しては良い女優さんだなぁと思いました。どうしても宗教が絡むと扱いづらいのは分かりますが、演技を見ると良い役者さんだと言うのは分かるので、勿体ないですね。
作品の傾向として、どうしても暗くなりがちになるのは仕方がないかなぁと思いながらも、暗いのは些か苦手なので、この評価になりましたが、個人的な評価の1つとして捉えて頂ければ幸いです。
わからん者同士。変わり者同士。
暇潰しにフラリと観に来たものの、公開二日目にしてお客さん数人しか居ないし、自分みたいな若いお客さん居ないし。
「あーマニア向け作品だったか〜 ハズレだったか〜」って思いながら最初は見てました。
まさか、こんな所にこんな大きい落とし穴があったとは。人生わからん。
人物達が、細かい所までとてもリアル。変化の仕方もリアル。
台詞達が、色んな染み方をしてくる。
普段はファンタジー大好き &洋画好きな自分なので、こういう映画で滅茶滅茶泣くなんて 思ってませんでした!
今まで観た邦画の中で一番良いかも。
後味苦いけど優しさが残る。
あと、パパやんの顔は、ちょっとおもろいw 愛おしい!
ヒーロー
40歳目前の引き込もりニートが向かいの家に住む虐待されている5歳の女児を連れ出し、自分の娘として暮らす話。
物語としては面白いけれど、ダメ男なりに考えての行動であり、彼なりの正義もわかるところはあるものの、自分の為と自覚がある状態で続けて行くのがちょっと引っ掛かった。
そして何より、数十年前の話ならまだ目を瞑れるかもしれないが、親父の件や母親の件やその他諸々、いくら何でも設定に無理があり過ぎて入り込みにくい。
冒頭のワンシーンも始まって暫くは13年後の話であると理解出来ず混乱したし。
ウソや。まさかの邦画NO1候補。
「カラスの親指」の村上ショージは、最後のどんでん返しを隠蔽する為のキャスティングだったと理解しているし、その狙いは正解でした。千原ジュニアの主役も、その少し辿々しいアマ芝居が必要だったんだと思う。
一級の役者さんと子役の演技のギャップに白けなくて済む、ってのが一つ目の理由。感情移入し過ぎる事なく、高所から物語を見ていられる、ってのが次の理由。これを、例えば山田孝之あたりに演られてたら、物語に引きずり込まれ登場人物と同じ目線の高さでヨヨ子の秘密を知ることになり、耐えられなかったと思う。千原ジュニアは適切な選択だと思いますし、ヨヨ子が抱えていた秘密は、それくらい重かったです。
シベールの日曜日が1割入ってます。終盤はボコボコと音を立てて泣いてしまった。これがお蔵入りの危機にあっただなんて信じられない。
パパやん捕まえた!
最後の「ごっこ」は鬼ごっこだったみたいですが、ヨヨ子はこれから真剣勝負を生きていきます。パパやんに守ってもらった命でね。良かった。
易い部分もある話ですが、今年1番だと言う人は絶対に居ると思う秀作でした。今週はついてる!
ごっこ
ラジオで大竹まことさんが大絶賛していたので鑑賞。
正直、ここまでの秀作とは思っていなかったので大満足。
千原ジュニアと平尾菜々花の親子ごっこの熱演ぶりは、両者共に映画界に新風を巻き起こす逸材の誕生!
エンドクレジットで流れる川谷絵音が手掛けた主題歌も秀逸。
歌詞の出し方は特筆すべきセンス。
お蔵入り危機からの蘇りは、まさしく映画の力に映画好きが揺り動かされた証だと感じました。
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