「新鮮で面白い映画。」search サーチ かなりあさんの映画レビュー(感想・評価)
新鮮で面白い映画。
最初から最後までPC上での展開というのが初めてで、食い入るように観ていた。
他人が知らない本当の姿という部分に翻弄される父の姿が辛く、中々しんどい映画。
「最高のパパ」というような文字が書かれた娘が映るビデオを削除したりと、胸が痛くなる。
はたして娘は生きていたのか?このやりとり相手は誰?となったところで、父娘の写真がトーク画面に。上手いなぁと思った。
最後の最後、冒頭で送るのをやめた「ママもそう思っている」という文章を送る父。
これを最初に送っていれば、母の誕生日に触れていれば……と思いながらも、生きていたのでよし。
父と同じ行動(シャットダウンをしようとしてやめる)をして、その画像を壁紙に設定する娘も良いですね。
ピアノの大学に進むことを決めたということは、母のことに関して、父と分かり合えたんだろうなぁ…良かった。
刑事が「逃走」にこだわる理由は最後まで観て納得。
どちらも子どもを想っているのには変わりないんだろうなぁ…。
また、「水なしで5日は生きられない」「2日だ」のやりとりになんでだ?となった後での、そういえば嵐来てたわ!と思い出させる展開。
あれも、捜索への想いの差だなぁと感じられて最高。
「娘の生死はどうでもいい」と思っている?刑事(生きていれば自分の息子の罪も軽くなると思うから、どうでもいいとは思ってないかな?)と、生きていてほしいと思っている父の差ですね。
弟のハッパに関しても、最初に触れていたのにもかかわらず、父と同じ考えに至って少々反省。いや、あのトーク画面でハッパとすぐには思えなかったなぁ。
「仲良くない」といいつつ、娘失踪に乗っかり株をあげようとする学友に少々イラっとしつつも、まぁこれもありえることなんだろうなぁと。
道中が割と疲れる展開で観終わった後も結構な疲労があるのですが、もう本当に面白かった。