「高校生の娘と父親の関係は」search サーチ cenrivさんの映画レビュー(感想・評価)
高校生の娘と父親の関係は
良好なものではなかった。
妻の死後、2人暮らしをしていたある日、娘が帰ってこなかった。
いつも通りと思っていたが、電話やメールをしても反応がなく、娘の習い事先に連絡をしたところ半年前にとっくに辞めている、と。月謝は娘に渡し続けていたはずなのに。
事件に巻き込まれたと思った父親は実の弟に相談してみるが、高校生くらいなら無断外泊なんてあるあるよ、とたしなめられるが、いよいよ警察に相談することになる。警察に依頼した一方で自身でも娘のSNSにログインをして、独自に捜査を始める。
この映画のおもしろいところはスクリーン全体を使ってPCの画面を映しだし、馴染みの起動音やクリック音が流れてくるところ。
そして高校生らしく、様々なSNSをやっているが、フォロワーの多くはSNSでつながっているだけの薄い友達関係。父親が娘のことを聞き出そうとするが、ほとんど知らないと言われてしまう。悲しい。けど、SNSでつながっているだけの関係は、このご時世あるある。本当の友達ではないのだ。
そしてこの捜査で父親は娘のことを何もしらなかったんだ、と気づいてしまう。
わたしも高校生の頃、親にとやかく言われるたびに何も知らないくせに、と思っていた。父と娘の関係構築はなかなか難しい。
警察からはマーゴット(娘)は、免許を偽造してお金を、送金していると情報がはいる。何か犯罪を犯していてどこかへ逃げたのではないか、と。
父親はそれを信じず、独自に捜査を進め続け、SNSの写真の情報から、マーゴットの車を見つけ出す。
でも車が見つかっただけてマーゴットはいなかった。
さらにそこから、実の弟との関係、事件の真実に父親自ら見つけ出し、事件は解決する。
途中父親が暴走し、娘を悪く言う一般人にからみだし、それを撮影してるまた別の一般人がYouTubeにクレイジーな父親としてあげたり、まさに今の時代を反映している。
SNSを駆使すれば今は本当に事件は解決するかも。
最後のどんでん返しは見事。
まんまとだまされました。