「ゴッホは繊細で壊れやすい人」永遠の門 ゴッホの見た未来 mittyさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴッホは繊細で壊れやすい人
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監督は「潜水服は蝶の夢を見る」のジュリアン・シュナーベル。誰もが知っている、黄色を基調とした独特なタッチで描かれるひまわりの絵を描く画家ゴッホの伝記映画。潜水服の・・・シュナーベル、主演ウィレム・デフォー、マッツ・ミケルセン(北欧の至宝)が出演するというので期待して見ました。
映像がきれいでした。南フランスの自然の中でゴッホがばんざいしてるシーンが印象的。これらの美しい風景はゴッホが目にした自然だったのでしょう。
ゴッホのことはあまり調べたこともなく詳しいことは知りませんが、「自分の耳を切って、それを封筒に入れて友人に送った」というエピソードを知った時、かなり狂った人で、もっとアクの強い人だと思っていました。映画では、ゴッホはものすごく繊細で割れそうなガラスのような精神を持った人でした。ゴッホの弟テオにすがりつくシーンが印象的。子供がお母さんに抱きつくような感じで「テオが来てくれたから気持ちが落ち着いた」みたいなことも言います。ゴーギャンがいなくなった時も泣きそうなゴッホ。
ウィレム・デフォーは文句なしでした。ゴッホの逝去年齢を考えると、かなりデフォーの方が上なのでしょうが、顔立ちがよく似ており違和感なかったです。
最後は少年たちに撃たれ、ゴッホはその後その傷のせいで亡くなります。「誰も責めてはいけない」という言葉を残して。ゴッホを優しい人物にも描いてました。
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