「ゴッホの見る世界を格調高く描く」永遠の門 ゴッホの見た未来 REXさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴッホの見る世界を格調高く描く
ゴッホがみる景色の美しさと感触を、絵画に入り込んだような表現で描き、彼が見た景色は本当にこうだったのではないかと思わせる。
「なぜ絵を描くのか?」という問いに「自分だけが理解する神が作った自然の美しさを解き放つ」と答えるゴッホ。伝道師的な使命感を帯びていたという解釈に、なるほどと思った。
それにしても、あるがままを受け入れなければならない立場の神父が、さも自分が神であるかのようにふるまい、ゴッホに絵をやめさせようとしたのには腹が立つ。しかも自分は善行を積んでいると思っているから厄介だ。
ゴッホは意外な理由で死ぬが、実は判然としていない。一つの歴史ミステリーだ。劇中でも死の瞬間は直接描かれていない。そこがややあっさりとしていた。
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