サンセットのレビュー・感想・評価

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サンセット

劇場公開日 2019年3月15日
16件を表示 映画レビューを書く

帝国の落日に、探し求める女が行き着く先

1913年のブダペスト。オーストリア=ハンガリー帝国が解体する5年前、いわば“帝国の落日”の時期(1914年に帝国の皇位継承者が暗殺されるサラエボ事件が起き、同年第一次大戦が勃発)に欧州の中心だった都――という背景情報を知っておくと、描かれる状況やエピソードをある程度理解する助けになるだろう。

エマ・ワトソンを深刻にした感じの若き帽子職人イリスは、亡き両親がなぜ高級帽子店を手放すことになったのか、存在も知らなかった兄がどこにいるのか、真実を求め街をさまよう。華麗な帽子と衣装、瀟洒な帽子店や貴族の邸宅の内装など、ディテールは精緻に美しく描かれるが、全体はぼやけて曖昧だ。その時何がどういう理由で起きたのかを後世の視点から客観視するのではなく、イリスと共にリアルタイムで体験させることが、監督の狙いなのだろう。国の黄昏に、そうとは気づかないまま飲み込まれていくのかと思うと、ただただ怖ろしい。

AuVis
AuVisさん / 2019年3月25日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい 知的 難しい
  • 鑑賞方法:試写会
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悪いことは言わん、今すぐここから去れ

監督の前作『サウルの息子』は、よかった。
同じような画の空気を持つが、主人公があまり語らないので、どうも何がしたいのか不明なまま終盤まで行く。表情も辛気臭く、この映画に対する興味がさらに湧いてこなかった。
まあ、親の大きくした身代を番頭に乗っ取られ、なんとか取り戻したいってのはわかるが、全然肩入れしようと思えない魅力のない主人公でしかなかった。

栗太郎
栗太郎さん / 2019年4月25日 / PCから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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時代を再現

第1次世界大戦前の風景を再現してて、それを見れるだけでもワクワクしました

その時代はどの国も女性の地位は低く、治安が悪かったんだなぁ〜って思いました

全体的には暗い内容とストーリーです

カメラアングルが気になりますが、彼女目線を表現してるんだと思います

H1DE!
H1DE!さん / 2019年4月10日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  難しい
  • 鑑賞方法:映画館
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なんかい?

安定していた仕事をわざわざ辞めて

遠路はるばる

雑踏と混沌の坩堝にやって来るひとりの娘…

この時代
ヨーロッパの中心だった
オーストリア=ハンガリー帝国の首都だった
ブダペスト
様々な人種と言語と階級と
囁きと怒鳴り声と街の喧騒に揉まれて
眩し過ぎる白日を帽子で遮って

亡くなった両親が経営していた
高級ブランド帽子店
今は他人の店…

来ても歓迎されない
招かれざる客とわかっているのに…

なんのために
ここに立っているのか?

やって来る災いに
突き動かされる…

降って湧いた
行方不明の兄のこと…

火種はそこかしこに…
手ぐすね引いて
誰かが火をつけるのを
待っている…

来てはならなかった?
来なければよかった?
帰れ!と
絡む人たちは警告する…

開かずの扉は開かれる…
上流階級の追憶

物事がうつろい沈んでゆく時…

様々な歪みの中で人々は喘ぎ
悪あがきに明け暮れる

その光景をまるでカメラアイの様に
娘の視線が執拗に追いかける

自らすすんで渦中に
飛び込んでゆく

何度も何度も
危険な目に遭っても
決して怯むことなく
突き進んでゆく…

キナ臭さがそこら中に漂いはじめる…

一分のスキなく綺麗に着飾って
他人事(ひとごと)のように日々を過ごすか…?

いっぱいいっぱいの醜い姿を恥ずかし気もなく
晒して日々に唾を吐くか…?

周りで、敵味方入り乱れて
バタバタと死んでいっても

不思議とどんなにピンチに立っても

彼女は
ある時は自らの力で
ある時は他人が
救いの手を指し伸べてくれて
そのピンチを切り抜ける…

見なくてもいいものも
自らすすんで見た

まるで目の前で起きている物事の
共犯者のように
その行動は時に火に油を注いだ…

虚飾されたものの
奥に蠢くお決まりのグロテスク

何事も綺麗事のように
日常だけが絶対的に繰り返されてゆく

兄の遺した服を身につけ
兄の幻影となって
開かずの扉を
こじ開ける

現れたその幻影が
大暴動の
合図になる

人間のこれ位ならと云う甘い考えが
次第に寄せ集まって溢れ出してしまったら
もう誰にも止められない
その流れの先にあるのは
「まさか!」
「そんなばかな!」
の他人事(ひとごと)を
まる飲みにして…

火中に飛び込んで
ひとつの終わりを
冷静に見届ける…

ふりかえりみれば

焼け落ちてゆく両親の帽子店…

この光景を見る為に
ここに立っている…

人の命は羽飾りよりも軽く
戦争は正義の産物でしかなかった…

ふと
気がつくと

あなたは
冷たい雨にうたれて…

戦場の
塹壕の中に立っている…

戦場なのに
それっぽい音はしない…

あなたは
なんでいま
ここに立っているのか
わからない…

これからあなたが
見る
ことを

あなたは
どれだけ
想像できますか?

決まりきった
わかりやすい話や
キラキラした登場人物や
ド派手なアクションが
すべてのわけがない

わからづらいから
駄目とか
あまりに怠慢過ぎるように思う…

与えられることに
馴れきってしまった
じぶんは
あなたの目に
どう映る…?

映画の可能性は
そんなに薄っぺらではない…

chomchom
chomchomさん / 2019年4月2日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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難解な作品

 難解な映画である。まず映像の殆どが主人公の顔の大映しなので、場所の把握が難しい。映像酔いしそうな感じさえある。そして映される主人公の顔にはあまり表情がなく、視線の先の光景が説明なしに映される。主人公の意図がどこにあるのか、常に不明である。
 それでも鑑賞中にいくつかの情報を得ることができる。ハンガリーでは日本や朝鮮と同じように、苗字~名前の順で表すようだ。
 主人公レイター・イリスは対人恐怖や対物恐怖といった感情とは無縁である。観客はまったく感情移入できないまま、先の読めないイリスの行動にどこまでもついていくことになる。イリスが唯一はっきりと意思表示をするのは、火事で亡くなった両親の遺した帽子店で働きたいということだけである。その両親には秘密があり、雇っている針子たちのひとりを不定期に権力者に差し出していたようだ。
 兄レイター・カルマンは、両親の罪を背負う覚悟をして、犠牲になった針子たちの復讐をするかのように、貴族をはじめとする権力者にテロを仕掛ける。イリスの無表情で不気味な行動力はストーリーが進むに連れてエスカレートし、心の荒んだ馭者さえ言うことをきかせるほどになる。それは兄の跡を継ぐことに必要な資格のように思える。しかしそれがラストシーンに繋がったのかというと、確証はない。
 製作者の意図は商業目的でないことだけは確かだが、何が描きたかったのかというと、はっきりしない。第一次世界大戦の前年の出来事として、火種の燻るブダペストと、導火線に火を付ける意志の持ち主の誕生前夜だろうか。
 一回の鑑賞では断片的な情報を集めて再構成するまでには至らなかった。しかしもう一度観るにはかなりの忍耐力を要すると思われる。

耶馬英彦
耶馬英彦さん / 2019年3月25日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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see you later

逆行する帽子、投げかけるシューベルト、ギラつく眼光、固く閉ざされた唇。
面白いのは、何でもないシーンに緊迫感があり、大きな動乱にその弛緩がある事。
この空気感、未来の巨匠の風格。

たろっぺ
たろっぺさん / 2019年3月24日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 1.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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意味不明

全く訳がわからなかった。
この映画に何か価値を見出だす方はよほどレベルの高い人なのでしょう。
わたしはアホ過ぎるようです。

こっしゃん
こっしゃんさん / 2019年3月21日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 0.5
  • 印象:  -
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時代の変化が静かに人々を呑み込む

物語は、第一次世界大戦の前、そして、最後のハプスブルク家が崩壊する直前の頃だ。

こうした歴史の大きな転換点の前夜には、なにかスペクタクルな物語や激情を期待しがちだが、これはイリスが、兄を探しながら見つめた時代の変化で、オーストリアに隷属するハンガリーの鬱屈とした雰囲気や、最後のハプスブルク家の退廃、女性をモノとして扱うような世情が、その時代の重苦しい雰囲気とともにスクリーンに映し出される。

決して明るい雰囲気など無いに等しかっただろう。
帽子店の30周年を祝う場面も、どこか炭酸の抜けたソーダのようで、参加している人々も気持ちがこもっているとはとても思えない。

こうした表現が示すように、退廃は密かに闇に深く根付き、それに対抗する変化も静かに、細心に、そして徐々に訪れるのではないか。
兄を探すイリスが、レジスタンスに身を投じる決心をしたエンディングの場面も、観る側のイマジネーションを試されてるかのように感じる。

抑圧された人々の権力に対抗する決意や、命を投げ出そうとする勇気も、悲壮感に満ちたものだったのだろう。

今、訪れるとウィーンも、ブダペストも美しく、歴史の重みも伝える。
映画のような暗澹とした雰囲気はない。
世界遺産にもなった人々から愛される都市が、ハプスブルク家が中心になって造った都市であることは歴史の皮肉でもある。

過去から何を学ぶのか、どのようなプロセスを経て、現在の自由を獲得したのか。
そして、今でも自由を希求して、抑圧された環境で闘っている人がいることを知っているのか。
きちんと向き合う時が来ているのではないか。

普段は読まないのだが、ある週刊誌の、この映画の映画評を読んでしまった。
監督は上から目線だとか、撮り方がどうだとか、色々書いてあったような気がする。
僕は伝えたいことがあるから、こうした作品に仕立てられたのではないかと考える。
評論で差別化するのはなかなか難しいとは思うが、例えば、映画における上から目線の撮り方とは、具体的にどんなことを指すのか、ちょっと聞いてみたくなった。

ワンコ
ワンコさん / 2019年3月21日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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大きな社会情勢を,小さな家の中に再現 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

分かったことを書くが,よくわからない部分も残っている。
ある程度まで分かったが,理解したとは言えない。

【ポイント】
① 生家である帽子屋を奪われた主人公イリス
  =オーストリアに支配される国土を取り戻そうとするマジャール人
② 帽子屋の現在の主人,ハプスブルク家に取り入るマジャール人ブリル・オスカル
  =ハプスブルク家に奉仕するハンガリー政府
③ 帽子屋の奪回,ブリル・オスカルの殺害
  =ハンガリーの国土をマジャール人の手に取り戻す
④ イリスの男装,第1次世界大戦の塹壕から観客に視線を向けるイリス
  =????

【解説】
当時ブダペストは,ハンガリー王国の首都であった。
ハンガリー王国の政府や議会は,マジャール人によって構成され,名目上はマジャール人がハンガリーを自治しているようにも見えた。
しかしハンガリー王国は,あくまで「オーストリア=ハンガリー帝国」の一部であった。ハンガリー王国の「王」とはあくまでハプスブルク一族から輩出された王である。オーストリア皇帝が,ハンガリー国王を兼任していた。
ハンガリーの頂点に君臨しているのはオーストリア人の皇帝であり,オーストリア人の属するゲルマン系の民族,ドイツ語を話す民族であった。
マジャール語を話すマジャール人は,被支配階層の民族であった。
cf. 1867年アウグスライヒ(妥協)
「オーストリア帝国」が「オーストリア帝国」「ハンガリー王国」に分割され,オーストリア帝国は「オーストリア=ハンガリー帝国」へと移行した

この映画は,1913年当時のハンガリーにおける「マジャール人」「ハンガリー政府」「ハプスブルク家」という3者の大きな関係を,「主人公レイター・イリス」「ブリル・オスカル」「オーストリア皇太子夫妻」という小さな関係に置き換え,レイター帽子店という小箱の中に再現している。
翌1914年にはサラエヴォでセルビア人民族主義者によってオーストリア皇太子夫妻が殺害されるが,この映画ではブダペストにおいてマジャール人民族主義者によるオーストリア皇太子夫妻の殺害計画を匂わせることによって,サラエヴォ事件が予見されている。第1次世界大戦直前の不穏な空気を再現するとともに,マジャール人をはじめとする民族主義の国際潮流をもまた現出してみせた。

【解説】
主人公は,マジャール人(ハンガリー人)の若い女性である。
名前を「レイター・イリス」という。
マジャール人の名前というのは「姓→名」という順番で並んでいる。
これは日本人の氏名の並びと同じだ。

彼女の生家は帽子店で「レイター帽子店」という。
彼女の姓が「レイター」だから,帽子店の名も姓を冠しているというわけだ。

だが彼女は2歳のときに両親を失っている。
火事だった。その原因(事故/事件)は明らかになっていない。
(が,もしかしたらイリスの兄が父母を殺したのではないか?という可能性が劇中でそれとなく示唆される)

幼い彼女がどこに預けられたかは知らないが,映画の開始直前時点では,イタリアの都市「トリエステ」の帽子店に勤務していたという。
映画の時代設定は1913年である。
翌1914年には第1次世界大戦が勃発する。
トリエステは大戦後にイタリア王国の一部となるが,映画の時点ではオーストリア=ハンガリー帝国領である。
しかしイタリア人にとっては自分たちの土地であり,ハプスブルク家から奪還したい土地の1つであった。
そのためトリエステという土地は,もしかしたら当時情勢が不安定で,そのためイリスはより確固たるものを求めていたのかもしれない。

イリスはどういうわけか,トリエステの帽子屋での勤務を辞め,生家であるレイター帽子店に職を得ようとする。
だが主人公は歓迎されない。初めは帰れと言われるし,あとあとかろうじて職を得るも,あまり帽子店の深いところまで関わるということにはならない。

レイター帽子店はブダペストにある。
この帽子屋はただの帽子屋ではなく,超高級帽子店である。
ハプスブルク家にも,イリスの父母の代から帽子を献上している。
オーストリアやハンガリーの貴族御用達の帽子屋である。

父母の死後,ブリル・オスカルという男が店を切り盛りしていた。
「オスカル」というのは,姓ではなく名前である。
つまりブリル・オスカルもまた,マジャール人だということになる。
ブリル・オスカルは帽子をハプスブルク家に献上するのみならず,そこで勤務する若い女性たちも捧げていた。

マジャール人であるイリスは自分の生家を別のマジャール人に奪われ,そのマジャール人はオーストリア帝国に取り入っている。
この構造は「国土をハプスブルク家によって支配されたマジャール人と,ハプスブルク家に取り入って体制を維持しようとするハンガリー政府(ハンガリー貴族)」という構造と類比的である。
当時オーストリア=ハンガリー帝国は,オーストリア帝国とハンガリー王国に分割され,ハンガリー王国はマジャール人の政府や議会が統治していたが,君主として君臨するのはハプスブルク家であった。

終盤,主人公の男装が何を意味するのかはわからない。
また,主人公の「まだ見ぬ兄」にも何か象徴的な意味があるのだろうか。

【メモ】
・『レヴェナント』冒頭の戦闘シーンとの類似
・『ROMA ローマ』との類似....1人の人間の背後に時代の大きな流れ

2019年3月20日

f(unction)
f(unction)さん / 2019年3月20日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  興奮 難しい 寝られる
  • 鑑賞方法:映画館
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表と裏と

1913年ブダペストの創業30年の高級帽子店を部隊にした貴族と民衆のドロドロしたお話。

先代オーナーにして創業者の娘が今は人手に渡ったレイター帽子店の求人に応募するところから兄の存在を知り展開していくストーリー。

多くを語らない上に強情というよりも超絶自己中な主人公に共感は出来ないし、当時のハンガリーの情勢を知らず観賞したからというのも大いにあるのだろうけれど、直接みせずに想像させる部分が多過ぎる。

一人称視点はまだしもドアップ狭小視野の多用で情報は入り難い、人の視野はもっと広いですよ。

ものものしくしたいであろう空気感も詰め込み過ぎの内容にムダに長いマッタリ描写等テンポが悪くダルいだけだし、何となく言いたいことは伝わるけれど冗長過ぎる。

自分みたいなレベルの低い方の一般人でこれを面白いと絶賛出来る人はいるのだろうかと感じてしまう程、自分にはレベルが高く合わなかった。

Bacchus
Bacchusさん / 2019年3月16日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 1.0
  • 印象:  難しい 寝られる
  • 鑑賞方法:-
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不快で深い

監督らしい焦点のカメラワークと長回し。会話や音の出所のこだわり。多言語混在。主人公の行動の意味不明さに不快になるも、その気味悪さがどんどん面白くなった。現実か妄想か主人公はなんなのか。なかなかヘヴィで苦行。面白かった。

cpeg
cpegさん / 2019年3月10日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:試写会
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兄は「サウルの息子」

主人公周り視点のため、見えない、おぼつかない足元。
何処へ行きたいのか何をしたいのか分からない感覚が物語と相まって不安を煽る。

そして、「サウルに息子なんて…」…と同じモヤモヤ!
貴女は一体誰を……

歴史背景解説と自分勝手な解釈を書いた感想記事↓
https://www.cinemarev.net/entry/sunset.html

くう子
くう子さん / 2019年3月9日 / PCから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  知的
  • 鑑賞方法:試写会
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監督が作りたいから作った、意気込みを感じる作品です

商業的な映画に慣れすぎたせいか、こういう作り手の作品感の強い、一種観客を突き放した感じの映画を久しぶりに見ました。

背景の歴史・心情がとらえにくいのでどうしても難しいのですが、いっそ答えを求めず感じたままに受容すればよいと思います。
個人的には興味深くて面白かったです。
が、、、人に勧めるのは難しいです。
最近の派手でわかりやすいストーリーに慣れていると、昔のアーティスティックな映画に何が言いたいんだろう?と困惑するでしょう。おそらくそれに近いです。
監督が作りたいから作った、意気込みを感じる作品です。

ちいまめ
ちいまめさん / 2019年3月9日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  知的 難しい
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考えるな感じろ!(笑)

2才で両親を亡くした主人公イリス
唯一遺された筈の有名帽子店は他の人のものに
両親の死の真相を探る為帽子店を訪れるイリス
待っていたのは兄が居る?という小さな手掛かりだけ
イリスは真実を知ることは出来るのか?
秘められた真実とは?

有名帽子店で働きながら女王の下で働きたいと夢見る女性たち
その陰で繰り広げられる怪しい男たちの謎の世界2つ
イリスが見た世界は真実なのか?幻なのか?

ミステリーなのに解決に向かうのかと思いきや
え?っと理解不能の展開に混乱収まらず
誰が誰なのか理解出来ないまま最後まで混乱の真っ只中!

主人公イリスの視点で描かれた世界
不協和音と共に流れる難解な展開の内容に始終混乱
帽子の美しさが混乱の中際立ちます

今の時代も見えている物事や聞こえているもの、何が真実なのかは判らないのかもしれない

兎に角140分覚悟して臨め!(笑) 難解なの不穏なの好物な人お薦めです!
是非ともにやりとしてください あれだ!ブルース・リーだよ Don’t think, feel.だよ

試写会@ユーロライブ

楓2018
楓2018さん / 2019年3月8日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  難しい
  • 鑑賞方法:試写会
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久々に観た「なぜ?の嵐」映画

カメラが主人公イリスの視界を憑依させる範囲からほぼ出なかったり、長回しや焦点深度のボカしの多用など、前作『サウルの息子』でも見られた監督独特の撮影手法が際立つ。
それらはすべて、舞台である20世紀初頭のオーストリア=ハンガリー帝国の混沌を表現。
あらすじも、イリスに何やら怪しげな人物が近づいては、何やら不可解な言葉を次々と投げかけていくので、観客をも混乱させる。
さんざん観客を煙に巻き続けた挙句に、最後の最後でもとことんまで「なぜ?の嵐」(by吉沢秋絵)を突き付ける。
はたしてイリスが体験した事は事実なのか?一体何が真実なのか?
「今の映画は全てを説明しようとする。私の映画は合理的に理解してほしい」という監督の言葉に象徴されるように、『山中傳奇』同様に、解釈は観客に委ねられる。

帽子店を軸としたあらすじゆえ、「帽子はおぞましい物を見ないようにするために存在する」という劇中の言葉が深い。

regency
regencyさん / 2019年3月7日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  知的 難しい
  • 鑑賞方法:試写会
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考えるな感じるんだ!

久しぶりに訳の分からない映画を観てしまった…。

終わった瞬間ポカーンとなったのは、私だけではないはず…。

この映画は解説がなかったら、かなり厳しい作品と成り果てていたでしょう。

解説してくださった大寺先生のお陰です。
ありがとうございました。

この映画はミステリーでありながらも、答えを見つけてはいけないという、なかなか難しいもののようで。

言うなれば、考えるな感じるんだ!

そんな感じの映画です。

19世紀から20世紀へと時代の流れが変化する中で、人々の考え方やライフスタイルも変化していくハンガリー帝国。

帽子屋で謎の失踪を遂げた兄を探すために、妹がその店で働くのですが、何かがおかしいと感じ始めます。

なにを隠しているのか、真実はどこにあるのか?

普通なら、その真相を解き明かしたくなるのが一般的なのでしょうが、この映画ではそんな考え無用…。

そこに答えなんてありません。

混乱と絶望が存在するだけ。

サンセット=日没であるように、この世界が落ちて行く終わりの時間を傍観者のごとくスクリーンから見守るだけ。

モヤモヤとした時を感じることこそ、この映画の見方と言えるのかもしれません。

要は考え方次第。

ハリウッド映画のような、大スペクタルな題材を映画化した作品を好むのならつまらないと思います。

ですが、芸術をこよなく愛する映画好きな人たちが見たら、この世界観に酔いしれてしまうことでしょう。

途中夢か現実かチグハグになってしまう部分があったのも、意図的な映し方だったみたいです。

長回しによって描き出されるイリスの表情からは、どんな気持ちをくみ取るべきなのか?

そこに答えを求めてはいけないのですから、なおのこと難しい…。

途中で入ってくるガヤの声が、彼女の声と重なって、もう何が何だか分からなくなってフェイドアウトするという。

これまでにない、新しい映画の世界を体感してしまった作品でした。

たまには、こんな映画も面白いかもしれませんね(笑)

『サウルの息子』の監督だからとちょっと期待してしまいましたが、全く違った見せ方の映画を作った監督の芸術性に感動しました!

ガーコ
ガーコさん / 2019年3月7日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  知的 難しい
  • 鑑賞方法:試写会
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