「作品としては傑作、だが…」ある画家の数奇な運命 Lirongさんの映画レビュー(感想・評価)
作品としては傑作、だが…
リヒターはこの映画に対して激怒したと言う。長時間のインタビューにも答えていたのに。それは自分個人よりも妻自身に思いの外フォーカスされていたため。リヒターの現在の妻は3人目。映画の中の最初の妻は存命で社会的立場もある人だが、彼女には何も話がいってなかったという。彼女の父親がナチのシンパで行った所業ついては既に公になってはいること。だとしても、大昔の中絶流産等のセンシティブな事柄まで含め突然、一般公開される心境はあまりある。配慮が足りなすぎる。せっかくの傑作だが、心から賛美することができないのが残念。
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