「教授本当に嫌な奴」ある画家の数奇な運命 ちこどんさんの映画レビュー(感想・評価)
教授本当に嫌な奴
実話ベースの映画なんですね。
クルトの叔母さん素敵です。綺麗で魅力的。あんな人の胸に抱きしめられたら子役の男の子もドキドキしたのではないかしら。
クルトの奥さんエリーは叔母さんほどの魅力がないのが残念。
叔母さん役の女優さんの一人二役でも良かったのに。
(でもそれだとクルトの描いた絵をみた教授の驚きに説得力ないかな?)
それにしても教授本当に嫌な奴。
最初はオヤジにしてはカッコいいな、と思った自分が恥ずかしい。
娘の身体をわざと傷付けるような堕胎手術するとか信じられない!
娘婿のクルトに自殺した父親と同じ掃除の仕事をさせるのも信じられない!
この若い夫婦が教授と縁を切ろうとしないのも全く信じられない!
ナチがユダヤ人だけじゃなくて障害者も沢山殺していた事は知っていたけど、その優勢思想って今でも根深く残っているように感じる。
民族差別や「生産性のない」人は排除しようとか政治家まで平気で言うでしょう。
どこかで線を引いたら、「次はここまで」「そのつぎはここまでがいらない人」ってことにされてしまう。
三時間の長い映画でしたが、見ごたえありました。
ただコロナ対策でフル換気の為か映画館が寒くて。
これからは膝掛け持参しないとダメですね。
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