女王陛下のお気に入りのレビュー・感想・評価
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役者が揃った
「役者が揃った」とはこの映画のためにあるように感じた。劇場で公開中は、ちょうど「ボヘミアン・ラプソディ」の応援上映に毎週のように参加した時期だったから、見逃してしまったが、やっぱり劇場で見たかったな。
アン女王の役のオリビア・コールマンの怪演っぷりが、まあすごい。『口でしてくれた』ってセリフを何のてらいもなく言ってのけるところが象徴していたと思う。生まれながら王族であり、わがままし放題が可能な人間でないと、あんな表情できないと思う。オリビア・コールマンもすごいが、エマ・ストーンも負けていなかったね。サラを鼻で笑うところが最高。今まで見てきた映画の中で最も人を小馬鹿にした笑いだと思う。
アン女王の矜持というか気位をまざまざと見せつけるラストシーンの余韻はすごかった。ヨルゴス・ランティモス監督の過去の作品が見たくなったな。
追記
ハーレーはどっかで見たことがあるとおもったら、ウォーボーイズだったのね。
主演は誰?
タイトルなし
うーん。
眼福の極み。美しき昼ドラ
オリビア・コールマン、まだ40代半ばくらいなのにこの貫禄…すごい。...
オリビア・コールマン、まだ40代半ばくらいなのにこの貫禄…すごい。コロコロ変わる表情やら何やらが面白かった。
女2人が憎しみあいながら激しく闘っている中、男たちがくだらない遊び(いじめ)で憂さ晴らししているのがまた滑稽で。
エマ・ストーンの胸出しをレイチェル・ワイズは知らなかったって、ろうそく持って進んだら胸ポローンなってたら驚くなんてもんじゃないな…
この時代設定の作品、好きなんだよなー。人物のメイクや髪型・衣装、家具や小物…そういったものも楽しめた。
城の内装デザインやドレスもいい。
ロブスター競走や、鹿肉の料理など、端端にお遊びもみられてクスクスできる。
で、城の内装が面白い。
女王の部屋は、壁に複数の絨毯が不規則に並べられていて、ドア部分がどこなのかわからないようにされている。はたから見ると、密室のよう。
女王を護る為の擬態かと思ったけど、部屋の中でそうする必要はないよね?外からのドアをそうするなら意味はあるけど。
女王の孤独感や自分以外誰も信じられない心をより強固に表現しているのかしら…。
ドレスも、直線のラインやボーダー、幾何学模様のデザインを取り入れていて現代風のデザインになってる。
城や殿方の装いとはズレたデザインで、またもやヘンテコな感覚になる。
社交ダンスのアクロバティックさや、ロックダンスのような動きも一体いつの時代なんだ?!とまたもやクスクスしてしまう。
やっぱ、この監督好き!
二本立て二本目。めくるめく変態女の世界。 かんしゃく持ちのレズ女王...
因果応報
折り合い
無能で身勝手な女王に取り入るために策を練り、女王からの信頼を一身に受ける幼なじみの側近である女を蹴落とし、その座に取って代わるしたたかな女の話でした。
話自体はそれほど奇抜なものではなく、一言で言えば、没落した娘の下剋上です。そんなありきたりにも思える物語でありながら、この作品がかなりの高評価を受けているのは、ひとえに、監督のアレンジ力と主演の三人の女優の怪演があってこそでしょう。
エマ・ストーンの、物語が進むにつれて徐々に大胆になっていく様がとても印象的でした。オリビア・コールマンのダメ女王っぷりも見事でしたし、レイチェル・ワイズの如才ない側近感も、怖いくらい素晴らしかったです。
広角レンズを多用した撮影技法にも新鮮さが感じられました。「ロブスター」や「聖なる鹿殺し」よりもインパクトは薄く感じましたが、大衆が受け入れやすいレベルにまで下げつつも監督さんの表現したいことも残っていて、ちょうどいい塩梅の作品になっていたように思います。
深いドラマ
音楽がダメでちょっと残念
選曲がまずくて、びっくりでした。
音楽が散漫なのです。
パーセルやバードなど英国ゆかりの古楽だけでは持たないと思ったのか めちゃめちゃなBGM 。
適当に古いヨーロッパ音楽を流せばそれっぽい雰囲気が出るとか?
これはいかんでしょう。
ギリシャ人監督のせいかな?
僕はバッハ弾きなので、突然ドイツのオルガン曲「Fantasia 」が鳴ったことで戸惑ってしまったんですね
音楽をかじった人間にはこの映画ちょっと苦痛だと思います。
この“場違い”な音楽が一旦耳についてしまうともうダメでした。頭が混乱させられて、★=減となりました。
どれくらい場違いかというと女王と国会のシーンで津軽三味線が、侍女追放の場面では演歌が突然流れてくるのとおんなじですよ(笑)
英国の宮廷映画でありながらイタリアのビバルディや、百年後のドイツのシューマンやシューベルト。更には英国には行かなかったドイツのバッハ父子とか。フランス代表はメシアンで、一応イギリス人ですがエルトン・ジョンとか。
時代も国も脈絡なしで映画ぶち壊しになりませんか。
わざとかなぁ?
わざとですね。
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この映画が高い評価を得ているのは現代の会社社会をそのまま投影しているからですね。
孤独ながら頂点に立つ創業者=女王と、奸計を企み下克上に成功する役員、そして失墜させられて去る取巻き盟友。
弱みや老いや心の隙間に近づこうとする「俺オレ」たちとの闘いは、きっと世の大会社の社長さんたちにシンパシーを抱かせるはず。
皇室・王室ブームだし、アン王女くらいまで遡ればなんとなく物語性に箔が付くような錯覚があるのかもしれませんが、でも見終わって冷静に振り返れば案外薄っぺらで、官九郎の「弥次さん喜多さん」のような歴史三文映画でした、
入り口でBGM でつまづいてしまったので。
だからケチ付けてごめんなさい。
個々の演技は★5
作品の出来は★2
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