女王陛下のお気に入りのレビュー・感想・評価
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眼福の極み。美しき昼ドラ
「ファック!ファック!ファック!」な18世紀英国王室を魚眼レンズで覗く美しき昼ドラ。とにかく眼福の極みというほかなく、衣装・美術・照明すべてが誰の目にも明らかに凄い(エマ・ストーンのおっぱいも出る!)。特にレイチェル・ワイズの野外での装いには惚れ惚れした
エマ・ストーンはキャリアベストアクト。あのギョロ目をここまで活かした作品は他にない。オリヴィア・コールマンも複雑な人物造形のアン女王をどこかチャーミングに演じていてアカデミー賞も納得。それにしてもラスト、二人の「やっちゃったなあ…」という顔にオーバーラップする17匹のウサギが意地悪
オリビア・コールマン、まだ40代半ばくらいなのにこの貫禄…すごい。...
オリビア・コールマン、まだ40代半ばくらいなのにこの貫禄…すごい。コロコロ変わる表情やら何やらが面白かった。
女2人が憎しみあいながら激しく闘っている中、男たちがくだらない遊び(いじめ)で憂さ晴らししているのがまた滑稽で。
エマ・ストーンの胸出しをレイチェル・ワイズは知らなかったって、ろうそく持って進んだら胸ポローンなってたら驚くなんてもんじゃないな…
この時代設定の作品、好きなんだよなー。人物のメイクや髪型・衣装、家具や小物…そういったものも楽しめた。
アクセサリーがカワイイ
映像がとても雰囲気があって、オシャレ!!
アクセサリーに目がいった。ピアスがどれも美しい。欲しい!ドレスもどこか今っぽい。サラのブラックドレスカッコイイ。レースで傷を隠していた感じも素敵。乗馬スタイルもかっこよく、美しい。
アナグマ女王陛下の演技が、いい。気持ち悪いオバチャン感があって。見てて、うわぁーて思った。
エマ ストーンの役は、悲しいな。。あたしもその立場なら、エマストーン的なわたし、いい人でしょ~で女王に近寄るだろなー。薄っぺらい。
サラと女王陛下の、泥風呂での、2人の中でお馴染みのやり取りを見ちゃったとき、この中に割って入れんやろー、と思ったけど、、
薄っぺらい近づき方だけに、座を奪ってからのエマストーンは、辛かったな。
城の内装デザインやドレスもいい。
ロブスター競走や、鹿肉の料理など、端端にお遊びもみられてクスクスできる。
で、城の内装が面白い。
女王の部屋は、壁に複数の絨毯が不規則に並べられていて、ドア部分がどこなのかわからないようにされている。はたから見ると、密室のよう。
女王を護る為の擬態かと思ったけど、部屋の中でそうする必要はないよね?外からのドアをそうするなら意味はあるけど。
女王の孤独感や自分以外誰も信じられない心をより強固に表現しているのかしら…。
ドレスも、直線のラインやボーダー、幾何学模様のデザインを取り入れていて現代風のデザインになってる。
城や殿方の装いとはズレたデザインで、またもやヘンテコな感覚になる。
社交ダンスのアクロバティックさや、ロックダンスのような動きも一体いつの時代なんだ?!とまたもやクスクスしてしまう。
やっぱ、この監督好き!
二本立て二本目。めくるめく変態女の世界。 かんしゃく持ちのレズ女王...
二本立て二本目。めくるめく変態女の世界。
かんしゃく持ちのレズ女王。女王を影で操る策士の女。女王に取り入り策士に取って代わらんとする女。この恐怖の三角関係から目が離せない。ドロドロ過ぎ、下手なホラーなどぶっ飛んでしまう怖さ。
女優3人の怪演が実にお見事。エマ・ストーンの◯まで見られてもう大満足(笑)
しかし、昔の英国王朝は本当にこんな変態揃いだったんだろうか?かなりの部分が史実に沿っているようなので、ついそう思ってしまいます。
因果応報
凄く分かりやすい内容だった。
主人公3人、ノリノリで演じてる。
史実とは違って作り上げた作品。
劣悪な環境から逃れるためには手段も選ばない。
女王だからって幸せとは限らない。
本当の幸せってなんだ。
ウサギの頭をふんずけたら、自分の頭を押さえつけられた。
因果応報。
「あなた親切すぎるよね」・・「愚かさに通じる」
映画「女王陛下のお気に入り」(ヨルゴス・ランティモス監督)から。
う~ん、評価が分かれる作品だな・・が第一印象。
私のメモ帳はほとんど汚れず、字幕が出るたびにメモした
意味がわからない、タイトルだけでも記録に残しておく。
その1 ここの泥は臭い
その2 思い違いや不慮の事故が怖い
その3 なんと言う装い
その4 ささいな障害
その5 居眠りして滑り落ちたら?
その6 化膿を止める
その7 それは残して気に入っている
その8 夢に見たあなたの目に刺すのを
数少ないメモから選んだのは、どの時代にも通じる人間ドラマとして
「あなたは親切すぎるよね」「よく言われます」「愚かさに通じる」
この愛憎入り混じった感情が、私には重たかったな。
最後は終わり方も、よくわからなかったし、
「不思議なエンドロールの文字」だけが印象的だった作品。
受賞歴は、第91回 アカデミー賞(2019年)
第76回 ゴールデングローブ賞(2019年)
第75回 ベネチア国際映画祭(2018年)
あとで、他の人のレビューを読んでみようかな。
淋しがりやのうさぎ
国の統治者を王ではなく
女王に据えていたイングランドにおいて
もし女王を傀儡〈かいらい〉とし
政治を取り仕切っていた者がいたとしたら…
もしその者が同性でセクシャリティを越えた絆で
結ばれていたとしたら…
そんな発想の着眼点から生まれた作品。
(史実に基づいた事実ベースのお話でしたっけ?)
本作『女王陛下のお気に入り』で
子を亡くした孤独を埋めるかのように
女王・アンは17匹のうさぎを手元に置き
寵愛〈favorite〉していました。
【うさぎ】とは“ 孤独 ”の象徴だけではなく
“ 性 ”や“ 献身 ”のシンボルでもあるそうです…
昼間は理知的な言葉で女王をたしなめ
夜は夜で秘密の情事をかさねて… 《性》
「飴と鞭」と言いましょうか
いわゆる「ツンデレ」でもってして
思い通りに女王を操るサラ。
最初はただ純心に女王の孤独に寄り添い
力になってあげたかった… 《献身》
没落貴族の出戻りみたいなかたちで
宮廷侍女になったアビゲイル。
一見、野望が芽生えたアビゲイルが、サラを陥れ
女王の寵愛を勝ち取ったかの様に見えますが
それも一時的なもので、実は女王自信
それも承知で、もしかしたら以前から
幾数人、幾数回の愛憎劇を経て
寵愛対象の交代も定期的に行ってきた
そしてこれからも行っていくのかもしれません…
怖いですねぇ…(ここ淀川さん口調で)
さて率直なわたしの感想はですが
洋画時代モノではありきたりかも知れませんが
どのシーンを切り取っても
【まるで西洋の「ゴシック絵画」のような舞台美術!】
今思えばタイトルはもちろん
8つからなる各章のサブタイトル
スタッフロールなど至る所の字幕フォントが
「ゴシック文字」でしたよね!
…ぐらいかな?
※歴史考証では、イングランドには18世紀頃に
かなり遅れてゴシック様式がブームになったそうです。
そもそも最初から
「この作品はわたしの好物な“ゆりモノ”に違いない!」
と、勝手に決めて観賞に望んだわたしが悪いのでした…
ファンの方々にこの場を借りお詫び致します。
折り合い
無能で身勝手な女王に取り入るために策を練り、女王からの信頼を一身に受ける幼なじみの側近である女を蹴落とし、その座に取って代わるしたたかな女の話でした。
話自体はそれほど奇抜なものではなく、一言で言えば、没落した娘の下剋上です。そんなありきたりにも思える物語でありながら、この作品がかなりの高評価を受けているのは、ひとえに、監督のアレンジ力と主演の三人の女優の怪演があってこそでしょう。
エマ・ストーンの、物語が進むにつれて徐々に大胆になっていく様がとても印象的でした。オリビア・コールマンのダメ女王っぷりも見事でしたし、レイチェル・ワイズの如才ない側近感も、怖いくらい素晴らしかったです。
広角レンズを多用した撮影技法にも新鮮さが感じられました。「ロブスター」や「聖なる鹿殺し」よりもインパクトは薄く感じましたが、大衆が受け入れやすいレベルにまで下げつつも監督さんの表現したいことも残っていて、ちょうどいい塩梅の作品になっていたように思います。
深いドラマ
コメディでもなく悲劇でもないけど、スッキリしない作品。要するに女王に気に入られることはできるが、所詮は権力に従うしかないなんとも言えない立場の上下がはっきりしてる感が哀しいが漂う。野心を果たしたけど本当にそれで幸せかということを考えさせられる結末、所詮女王にとっては単なるうさぎ(下の一人)でしか扱われないと気づく。
音楽がダメでちょっと残念
選曲がまずくて、びっくりでした。
音楽が散漫なのです。
パーセルやバードなど英国ゆかりの古楽だけでは持たないと思ったのか めちゃめちゃなBGM 。
適当に古いヨーロッパ音楽を流せばそれっぽい雰囲気が出るとか?
これはいかんでしょう。
ギリシャ人監督のせいかな?
僕はバッハ弾きなので、突然ドイツのオルガン曲「Fantasia 」が鳴ったことで戸惑ってしまったんですね
音楽をかじった人間にはこの映画ちょっと苦痛だと思います。
この“場違い”な音楽が一旦耳についてしまうともうダメでした。頭が混乱させられて、★=減となりました。
どれくらい場違いかというと女王と国会のシーンで津軽三味線が、侍女追放の場面では演歌が突然流れてくるのとおんなじですよ(笑)
英国の宮廷映画でありながらイタリアのビバルディや、百年後のドイツのシューマンやシューベルト。更には英国には行かなかったドイツのバッハ父子とか。フランス代表はメシアンで、一応イギリス人ですがエルトン・ジョンとか。
時代も国も脈絡なしで映画ぶち壊しになりませんか。
わざとかなぁ?
わざとですね。
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この映画が高い評価を得ているのは現代の会社社会をそのまま投影しているからですね。
孤独ながら頂点に立つ創業者=女王と、奸計を企み下克上に成功する役員、そして失墜させられて去る取巻き盟友。
弱みや老いや心の隙間に近づこうとする「俺オレ」たちとの闘いは、きっと世の大会社の社長さんたちにシンパシーを抱かせるはず。
皇室・王室ブームだし、アン王女くらいまで遡ればなんとなく物語性に箔が付くような錯覚があるのかもしれませんが、でも見終わって冷静に振り返れば案外薄っぺらで、官九郎の「弥次さん喜多さん」のような歴史三文映画でした、
入り口でBGM でつまづいてしまったので。
だからケチ付けてごめんなさい。
個々の演技は★5
作品の出来は★2
変人たちのキャラ祭り
やってる事は単純な女たちのドス黒い権力争いなのに、
頭が悪いからか、台詞が全く入って来なかった。
戦争中の国の身の振り方、
増税など国内の情勢で揺れる
宮中の話なのは分かるのだけど、
のの舞台となってる時代の事や宮廷のしきたりなど
知らなすぎて、映画に入って行けなかった。
二人が女王を巡って、
嫉妬や執念にまみれて争う構造は面白かったけど、
歴史に知識がないので、
もっと簡単にしてほしかったな。
3人誰に感情移入するかによって見方が変わると
思う。
成り上がるために手段を選ばずに生きるのも、
彼女にも良心があると思うから苦しいと思うし、
女王を我が物にするために、必要な嘘もあったろうに
自分の気持ちを正直に言う事が彼女にも伝わるはず
と思って生きるのも常に不安だったと思うし、
子どもを何人も失くして、
誰かに甘えていたい、自分勝手でいたい、
わがままでいたい女王の気持ちも分かるけど、
疑心暗鬼だったろうし、
難しい話ではあったけど、
最後は「あれ?これ自分の学生時代の話か?」
と身近に感じられた。
理解に苦しむ
オリビア、エマ、レイチェルの演技は、そりゃあもう素晴らしいけど、それ以外に★の付けようがない…
この映画って、面白いの?!
あ、ベッドに横たわるエマのお胸もキレイだったので、★0.5追加です(笑)
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