女王陛下のお気に入りのレビュー・感想・評価
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うーん。
有益な味方は危険な敵となる
Amazon Prime Videoで鑑賞(字幕,レンタル)。
宮廷に渦巻く女の戦い。女王の寵愛を得るため、ふたりの女が火花バチバチ、愛憎ドロドロの争いを繰り広げました。オリヴィア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズ、実力派女優陣の演技合戦に魅せられました。
人間って滑稽な生き物だな、と…
醜い権力闘争の果てに何を掴んだのかというと、それは虚しいものだけだったのではないかなと思いました。なんだか「仁義なき戦い 頂上作戦」のラストに抱いた感情と同じでした。
ラストシーンも意味深でした。
お互いの本当の心とその将来についてふたりともが悟り、その先に待っているのは救いの無い真っ暗闇、みたいな。
※修正(2024/01/22)
眼福の極み。美しき昼ドラ
オリビア・コールマン、まだ40代半ばくらいなのにこの貫禄…すごい。...
オリビア・コールマン、まだ40代半ばくらいなのにこの貫禄…すごい。コロコロ変わる表情やら何やらが面白かった。
女2人が憎しみあいながら激しく闘っている中、男たちがくだらない遊び(いじめ)で憂さ晴らししているのがまた滑稽で。
エマ・ストーンの胸出しをレイチェル・ワイズは知らなかったって、ろうそく持って進んだら胸ポローンなってたら驚くなんてもんじゃないな…
この時代設定の作品、好きなんだよなー。人物のメイクや髪型・衣装、家具や小物…そういったものも楽しめた。
アクセサリーがカワイイ
映像がとても雰囲気があって、オシャレ!!
アクセサリーに目がいった。ピアスがどれも美しい。欲しい!ドレスもどこか今っぽい。サラのブラックドレスカッコイイ。レースで傷を隠していた感じも素敵。乗馬スタイルもかっこよく、美しい。
アナグマ女王陛下の演技が、いい。気持ち悪いオバチャン感があって。見てて、うわぁーて思った。
エマ ストーンの役は、悲しいな。。あたしもその立場なら、エマストーン的なわたし、いい人でしょ~で女王に近寄るだろなー。薄っぺらい。
サラと女王陛下の、泥風呂での、2人の中でお馴染みのやり取りを見ちゃったとき、この中に割って入れんやろー、と思ったけど、、
薄っぺらい近づき方だけに、座を奪ってからのエマストーンは、辛かったな。
城の内装デザインやドレスもいい。
ロブスター競走や、鹿肉の料理など、端端にお遊びもみられてクスクスできる。
で、城の内装が面白い。
女王の部屋は、壁に複数の絨毯が不規則に並べられていて、ドア部分がどこなのかわからないようにされている。はたから見ると、密室のよう。
女王を護る為の擬態かと思ったけど、部屋の中でそうする必要はないよね?外からのドアをそうするなら意味はあるけど。
女王の孤独感や自分以外誰も信じられない心をより強固に表現しているのかしら…。
ドレスも、直線のラインやボーダー、幾何学模様のデザインを取り入れていて現代風のデザインになってる。
城や殿方の装いとはズレたデザインで、またもやヘンテコな感覚になる。
社交ダンスのアクロバティックさや、ロックダンスのような動きも一体いつの時代なんだ?!とまたもやクスクスしてしまう。
やっぱ、この監督好き!
二本立て二本目。めくるめく変態女の世界。 かんしゃく持ちのレズ女王...
因果応報
「あなた親切すぎるよね」・・「愚かさに通じる」
映画「女王陛下のお気に入り」(ヨルゴス・ランティモス監督)から。
う~ん、評価が分かれる作品だな・・が第一印象。
私のメモ帳はほとんど汚れず、字幕が出るたびにメモした
意味がわからない、タイトルだけでも記録に残しておく。
その1 ここの泥は臭い
その2 思い違いや不慮の事故が怖い
その3 なんと言う装い
その4 ささいな障害
その5 居眠りして滑り落ちたら?
その6 化膿を止める
その7 それは残して気に入っている
その8 夢に見たあなたの目に刺すのを
数少ないメモから選んだのは、どの時代にも通じる人間ドラマとして
「あなたは親切すぎるよね」「よく言われます」「愚かさに通じる」
この愛憎入り混じった感情が、私には重たかったな。
最後は終わり方も、よくわからなかったし、
「不思議なエンドロールの文字」だけが印象的だった作品。
受賞歴は、第91回 アカデミー賞(2019年)
第76回 ゴールデングローブ賞(2019年)
第75回 ベネチア国際映画祭(2018年)
あとで、他の人のレビューを読んでみようかな。
淋しがりやのうさぎ
国の統治者を王ではなく
女王に据えていたイングランドにおいて
もし女王を傀儡〈かいらい〉とし
政治を取り仕切っていた者がいたとしたら…
もしその者が同性でセクシャリティを越えた絆で
結ばれていたとしたら…
そんな発想の着眼点から生まれた作品。
(史実に基づいた事実ベースのお話でしたっけ?)
本作『女王陛下のお気に入り』で
子を亡くした孤独を埋めるかのように
女王・アンは17匹のうさぎを手元に置き
寵愛〈favorite〉していました。
【うさぎ】とは“ 孤独 ”の象徴だけではなく
“ 性 ”や“ 献身 ”のシンボルでもあるそうです…
昼間は理知的な言葉で女王をたしなめ
夜は夜で秘密の情事をかさねて… 《性》
「飴と鞭」と言いましょうか
いわゆる「ツンデレ」でもってして
思い通りに女王を操るサラ。
最初はただ純心に女王の孤独に寄り添い
力になってあげたかった… 《献身》
没落貴族の出戻りみたいなかたちで
宮廷侍女になったアビゲイル。
一見、野望が芽生えたアビゲイルが、サラを陥れ
女王の寵愛を勝ち取ったかの様に見えますが
それも一時的なもので、実は女王自信
それも承知で、もしかしたら以前から
幾数人、幾数回の愛憎劇を経て
寵愛対象の交代も定期的に行ってきた
そしてこれからも行っていくのかもしれません…
怖いですねぇ…(ここ淀川さん口調で)
さて率直なわたしの感想はですが
洋画時代モノではありきたりかも知れませんが
どのシーンを切り取っても
【まるで西洋の「ゴシック絵画」のような舞台美術!】
今思えばタイトルはもちろん
8つからなる各章のサブタイトル
スタッフロールなど至る所の字幕フォントが
「ゴシック文字」でしたよね!
…ぐらいかな?
※歴史考証では、イングランドには18世紀頃に
かなり遅れてゴシック様式がブームになったそうです。
そもそも最初から
「この作品はわたしの好物な“ゆりモノ”に違いない!」
と、勝手に決めて観賞に望んだわたしが悪いのでした…
ファンの方々にこの場を借りお詫び致します。
折り合い
無能で身勝手な女王に取り入るために策を練り、女王からの信頼を一身に受ける幼なじみの側近である女を蹴落とし、その座に取って代わるしたたかな女の話でした。
話自体はそれほど奇抜なものではなく、一言で言えば、没落した娘の下剋上です。そんなありきたりにも思える物語でありながら、この作品がかなりの高評価を受けているのは、ひとえに、監督のアレンジ力と主演の三人の女優の怪演があってこそでしょう。
エマ・ストーンの、物語が進むにつれて徐々に大胆になっていく様がとても印象的でした。オリビア・コールマンのダメ女王っぷりも見事でしたし、レイチェル・ワイズの如才ない側近感も、怖いくらい素晴らしかったです。
広角レンズを多用した撮影技法にも新鮮さが感じられました。「ロブスター」や「聖なる鹿殺し」よりもインパクトは薄く感じましたが、大衆が受け入れやすいレベルにまで下げつつも監督さんの表現したいことも残っていて、ちょうどいい塩梅の作品になっていたように思います。
深いドラマ
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