女王陛下のお気に入りのレビュー・感想・評価
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3人共に女優賞をあげたい。
誰にも肩入れできる登場人物。
期待を遥かに上回る面白さ。
驚きの内容。
体当たりの女優さんたちの演技に、終始釘付けになりました。
脚色があったにしろ、治世者とは案外あんなものかもしれない。
女だろうが男だろうが関係ない。
欲望と嫉妬がむき出しの映画で、非常に面白かったです。
不安な権力者
オリビア・コールマンのアカデミー賞主演女優賞につられて鑑賞。受賞の際の「私がオスカーなんて、笑える」というスピーチで、とても好感度上がって気になった方も多いのでは?
まさに怪演。賞にふさわしい演技でした。精神的に不安定で、怒ったり、喚いたりしたかと思えば、優しい近所のおばさんのような振る舞いをしたり、とにかく一瞬も落ち着いたところはない。ゲイリー・オールドマンの名演が光った「チャーチル」に通じるものがあった。
物語は、実在したイングランドのアン女王の話。ヨーロッパでは、各国が戦いに明け暮れ、イングランドも莫大な戦費をなんとかしのぎながら、戦争を続けている最中のこと。政治の中枢である宮廷では、上流層が日々優雅な暮らしをしながらも、戦争継続か講和かで2派に分かれている。不安定なアン女王は、大親友のサラ(レイチェル・ワイズ)に頼り切っていた。サラが宮廷を仕切っているのを、時折不安に思っていた。
そんな折、縁戚のサラを頼って、宮廷に職を求めに来た没落貴族の娘アビゲイル(エマ・ストーン)は、サラの計らいで女中の職を得た。アビゲイルは明晰な頭脳でのしあがり、女王にも認められてゆく。やがて、老いて弱っていくものの、権力を握ったアン女王の「お気に入り」の座を巡って、女の闘いが始まる。いかにも切れ者女性、クールビューティのレイチェルに対し、愛らしさの残る顔立ちに、翡翠色の大きな瞳が冷徹に光るエマ・ストーンが謀略を巡らしていく姿が圧巻。主演のコールマンとあわせて、両者とも素晴らしかった。
抑揚が少なく、少し冗長さはあるものの、退屈しない内容です。3人の演技バトルを楽しむのが正解かな。
ラストの解釈にモヤモヤするけど
惹きつけられるモロモロのシーンやセットや衣装やetc
誰に感情移入しているのか自分でも分からなかったけど、緊張感がずーっと続いたあとのラストシーン。
まさかこれで終わるのか!?と思ったら終わった。
みなさんのレビューを読んでる咀嚼してみます。
エマ・ストーンの映画を見た後は、何故が彼女の顔真似がしたくなる不思議😆
うさぎ
口コミで気になって見に行った。
サラが美しかった。
アン女王の母のようでにふるまい、父のようにふるまい、恋の相手であり、有能な部下。自分の思うように生きる女の、迷いない美しさ。鴨を撃つときの服装が似合うように、男性的な顔が似合う。執政が好きで社会的に有能である。女王に嫉妬するのは本心のようであり(その熱意はみていてぞわりとした)。一方、夫のこともいくらか愛しているようだ。
アビゲイルは、可愛い。顔がいくつも替わる。本心のわからない笑顔、一瞬の狡猾な表情、泣き顔、感情が抜け落ちたみたいな白い頬。花や音楽のように美しく、刹那的で、ときに真っ黒い銃のような横顔も見せる。綺麗に謎めいたエマ・ストーンだった。
彼女は登場してきたときからどこか不安そうである。心の底に、落ちる不安がある。サラは支配欲のかたまりのような人間だが、一方アビゲイルの賢さは寛容と親和性だ。周囲にあわせて自分を操れる。かんしゃくのひどい女王をみて、うさぎの檻をみて、その話をすることができる。子供を失った女王の話に、一瞬、心を寄り添わせることができる。サラは女王の子供にはなれないが、アビゲイルは無防備に、こどものように眠ることで女王の心を掴んだ。一方、彼女はじぶんの心も操る。従姉妹に嘘をつかないという愛やプライドを棄てれば、従姉妹を死ぬような目に合わせても、良心の呵責はない。彼女は誰も愛していない。自分の不安をぬぐうための、地位と金を得たい。敵はサラだ。そのための能力はあった。アビゲイルは見事に従姉妹を追い出した。
手紙にサラは強烈な愛を綴ったのか。女王の身を案じる言葉を綴ったのか。サラが女王からの手紙を棄てたことからサラが女王を愛していることは間違いがない。サラは手紙を読んで放心し、わずかな涙をこぼした。哄笑することもなく、読まずに火にくべることもできなかった。
ラストシーンで、彼女はうさぎをああした。物語は当然の結末を迎えたようにも思えた。彼女はうさぎに最初から愛はない。愛しているふりが上手になりすぎて、自分でも気づかなかったのかもしれないが。女王に愛もない。愛せない人間を愛していくことが今後の彼女に課せられている。彼女はこれからも、ずっとかわらず、不安で居続けるのだろう。うさぎの声がそれを教えてくれる。
女性の怖さ
アカデミー賞を観ていて主演女優賞をとったときの彼女のスピーチがあまりにもチャーミング過ぎて一気に観たいテンションがあがった本作品。あの日の彼女とは似ても似つかない太ったお婆がスクリーンの中にはいて、女優さんってすごいと本気で思った。オリヴィア・コールマンの他の作品もこれから観てみよ〜(≧∇≦)
でも正直それ以外は…
女は怖い
綺麗な人でもそぉでなくても怖い
_φ(・_・お気に入りはどっち?
女王のお気に入りはどっち?
それはどちらでもなく何も言わないウサギちゃんなのでしょうね。
女王の寵愛を受けるのに侍女2人が争う話。女の妬みそねみ、計略のオンパレード。最後に寵愛を受けたと思われるエマストーン演じるアビゲイルであるが捨てられる感満点の結末。お話的には気まぐれで孤独な女王が侍女2人を弄ぶお話であるが、アカデミー賞女優のオリビアコールマン演じるアン女王の仕草、言動、行動がマイマザーそっくりで正直げんなりしてしまいました。うますぎる、お袋そっくりで胸くそが悪くなりました。流石アカデミー賞女優。
隠微な世界の無能な女王と側近政治の危うさ
美術品のような宮殿の中、無能な女王とその側近(お気に入り)が操る政治の危うさが、隠微な宮廷世界と共に見事に描かれています。アン女王、その側近のサラ、そしてそれを追い落とすアビゲイルの3人の演技が秀逸。女の権力争いや愛憎、執念を見事に表現しています。アカデミー主演、助演に3人がノミネートされたのも頷けます。女王の周りの貴族達もその奇抜な衣装や白粉を塗った出で立ち、裸の貴族に果物を投げつける宮殿での遊びなどその愚かさ、馬鹿馬鹿しさを嘲笑しています。
日本の忠臣蔵の元禄時代、18世紀初頭のイングランドの宮殿は、素晴らしい絵画や書籍に囲まれ当時の王室の姿を垣間見た感じがします。また、後のチャーチル首相を生んだブレナム宮殿もこの時期にアン女王の資金援助で建てられのも驚きでした。
ブラックユーモア満載で決して言ってはならないと教えられた英語表現がどんどん出てくるのにも仰天しました。奇抜な映画表現と3人の女優の表現力に圧倒された2時間でした。
よかった
エマ・ストーンが下女から女王の部屋番まで出世する話だった。アン女王にはこれまで全く親しんでこなかったので、何の話なのかよく分からないまま進んでしまった。
レイチェル・ワイズが意識を失ったまま馬にずっと引きずられていくのが怖かった。よく生きていたものだ。
豪華で美しくて恐ろしい
美術と衣装がとっても豪華で美しくて素晴らしい。アン女王のお気に入りの座を巡ってアビゲイル・サラが繰り広げる大奥バトルが、恐ろしくも美しいです。
ヨルゴス・ランティモス監督独特の不可解さは本作も顕在。抽象的なシーンやたっぷりとしたアップなど、なんとも不思議な表現が多々あり、それがまた作品の風格をあげているのが流石です。あの男性達がフルーツを投げつけてるのとか、どうゆう意図があるのだろう…。
アビゲイルが賢い女の子から恐ろしい策略家の女性に変貌を遂げる様は女性の執念を感じて震えました。怖い…。
後半の弱ったアン女王が本当に病気のようで、あの目の表情とかどうやってるの?!と、尊敬。アカデミー賞も納得です!
一点だけ、うさぎをヒールでぎゅーってするシーンが可哀想すぎて辛かった・・・。
エマ・ストーンの顔芸
キュートな猫顔なのに、えげつない役を嬉々として演じているのがわかってこちらまで嬉しくなる。いいぞもっとやれ、と。
つい最近までミニシアター系だった監督の作品がシネコンでかかり、ついにはアカデミー賞を争うほどまでになるという急激な温度差にクラクラする。
衣装もロケーションも本当によく、自然なライティングでまるで当時のように見えるが、少しポップなセンスが入ってくるので、古めかしい時代劇とも違う。
ありていに言うならものすごくゴージャスな昼メロという感じ。
この監督ならではの意地悪な目線が内容と思いのほか相性がよく、ゲラゲラと笑うわけではないが、要所要所でクスリとさせられる。
かといって勿体つけた先延ばしではなく、脚本の切れ味も鋭い。
レイチェル・ワイズ演じる当時のデキる女最高峰も終始格好よくて惚れた。
女性にはこれ好きな人多いだろうなあと思う。極めてデート向きではないですが…
アカデミー賞の発表時はグレン・クローズにあげればいいのに、と残念だったが、芝居のインパクトで言ったら女王を演じるオリヴィア・コールマンが上回った。
ちょっとした表現で身体の調子がだんだん悪くなる感じとかリアルに伝わってきた。
恋愛は好きになった方の負け、というよくある言葉を思い出した。
ところで「シャーロック」ファンとしては、最後の最後でマーク・ゲイティス(マイクロフト)が1カットだけ出てくるとか気が散るので勘弁してほしい。
そっちのfaborite?
びっくらこいたー、そっちのフェイバレイト?他にやることないのかー!
孤独でしかも体はあちこち痛くて引きずって思うように動けもしない、何もかもどーでも良くなってる女王が唯一心を寄せるものは、
失った子供たちの身代わりのウサギたち。
ふたりの女たちはその存在に成りたくて戦う、が、双方とも失うのだ。ふたりそして女王も。
男は添え物のような存在でこの画の中ではまるで道化。
映画そのものはあまり好きではないが、妙➰にあと引く。
皮肉交じりの愉快な映画
劇中、登場人物の心情がうまく皮肉交じりに描かれていた。ブラックユーモアたっぷりのテンポ良いコメディ。
ロブスターの監督ということで、どんなエンディングなのか期待していたが、その点では期待はずれだった。
後半のストーリー展開が淡白だった。映画の後半にも登場人物の心情表現や物語の展開に一工夫欲しかった。
ワラエル
最終的な勝者はアン女王?
女王の自分を使う幼馴染をひょっこり出てきた野心がある”従順な”女の子に蹴落とさせ、最後は立場の差を明確にする。
滑稽な3人の争いに声を出して笑いたかった。
面白さが、分からなかった。
アカデミー賞のノミネート数がすごかったのと、主演女優賞をオリヴィア・コールマンが受賞し、堅苦しくなく笑い有りの作品という触れ込みに、期待しての観賞。
でも、面白さが分からなかった。
3人の女優の演技はピカイチ!なのに、笑えない(観客の笑い声は一度も無かった!?)、気分が悪くなる、後味悪くスッキリしない。
ただ、終わったあと皆様同様「女は怖い」というのは感じました。
シェイプオブウォーターも良さが分からなかったが、レビューは高評価が多い。アカデミー賞で話題の作品等良さが分かるように、絶賛レビューを拝見して研鑽してみようと思う。
3人の名女優の対決!
アン王女とその王女に取り入ろうとする2人の女
それはそれは恐ろしく おぞましく
まさにブラックコメディ作品!
だそうで 実は私はこの監督の作品は初めてでして
監督の作品を知ったうえで観たらこれはコメディだと
わかったのでしょうが・・・
コメディと観ず うわっ!やば!こわ!って感じて
まじに終わってしまいました
しかし3人の女優陣の演技が本当に素晴らしかった
「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン
「ナイロビの蜂」のレイチェル・ワイズ
これらの役どころから180度違う役どころを演じ
観ていて恐ろしかった
女王アンを演じたオリビア・コールマンも彼女の演技にも
恐れ入りました
女王の孤独 悲しみを見事に演じ切ってました
今度はちゃんとブラックコメディ目線でもう1度観て観たい作品です
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