劇場公開日 2019年2月15日

「女はコワイ。」女王陛下のお気に入り mg599さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0女はコワイ。

2019年3月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

いつの時代かわからないが、フランスと戦時下にあるイングランド。
女王アン(オリビア・コールマン)は少し愚かに見える。そこにつけ込んでいるのか、レディ・サラ(レイチェル・ワイズ)が絶大な権力を誇っている。
そこに没落した貴族の娘アビゲイル(エマ・ストーン)がやってくる。

ヨルゴス・ランティモスは、ほぼローアングルで、ときに変なレンズを使っていて、人ではないモノの目線を思わせる演出を施している。
それは、観ている我々にも第三者的視線を思わせる効果があった。

見ようによってはおぞましいサラとアビゲイルの確執であるが、このランティモスのフィルターによって、ときにはユーモアさえ感じさせるものになっている。

3人の女優たちが高く評価されているが、僕は断然エマ・ストーンを推す。登場したときはキュートだったのが、だんだん野心あらわになり、そこまでやるかアビゲイル、となる演技は素晴らしかった。

女はコワイ、ということで。

コメントする
mg599