「女はコワイ。」女王陛下のお気に入り mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
女はコワイ。
いつの時代かわからないが、フランスと戦時下にあるイングランド。
女王アン(オリビア・コールマン)は少し愚かに見える。そこにつけ込んでいるのか、レディ・サラ(レイチェル・ワイズ)が絶大な権力を誇っている。
そこに没落した貴族の娘アビゲイル(エマ・ストーン)がやってくる。
ヨルゴス・ランティモスは、ほぼローアングルで、ときに変なレンズを使っていて、人ではないモノの目線を思わせる演出を施している。
それは、観ている我々にも第三者的視線を思わせる効果があった。
見ようによってはおぞましいサラとアビゲイルの確執であるが、このランティモスのフィルターによって、ときにはユーモアさえ感じさせるものになっている。
3人の女優たちが高く評価されているが、僕は断然エマ・ストーンを推す。登場したときはキュートだったのが、だんだん野心あらわになり、そこまでやるかアビゲイル、となる演技は素晴らしかった。
女はコワイ、ということで。
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