この世界の(さらにいくつもの)片隅にのレビュー・感想・評価
全147件中、21~40件目を表示
泣いてばかりじゃ塩分が勿体ない
個人評価:4.5
戦時下の人々が、今の人達と何ら変わらない心の動きや感情だったのが伝わってくる。
やはり大事な部分は通常版で全て描いているので、まとまっているのは通常版だが、ファンには長尺版の追加エピソードは嬉しいところ。
戦時下を描いたアニメや実写映画は多数あるが、未来に残す必要がある作品の一つだ。
コロナ騒動の今だから観るべき映画
《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ)
前のアカウントの削除や取り消しもできないので
これからは「星のナターシャnova」
以前の投稿をポチポチ転記しますのでよろしくお願いいたします。
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前回、とても大きな話題となった本作。
前回はあっさりとしか描かれなかった
遊郭の
「リンさん」との絆が
もっと深く描かれていることで
より深く主人公「すずさん」の心の動きが
感じられる作品になっています。
戦前の地方都市のボ〜っとした女の子が
戦前らしく、周囲に言われるままに
知らない家に嫁に行き、何だかんだ気を使ったり
逆に気が付かなかったりしながら
夫や夫の家族や世間と触れ合う事で大人になって行く。
その年月の中に、
個人の力ではどうしようもない、
戦争の日々が音も立てずに忍び寄り
「こんな時だから仕方がない〜」と
流されてしまうことの恐ろしさ危うさが
前作よりもさらに強く伝わって来ました。
もう一度見たい方はもちろんですが
前回ブームに乗り遅れた方、気になってた方は
ぜひご覧下さいな〜
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
この文章を書いているのは2020年3月10日。
もっと早くレビューを書いておくべきでしたが
新型コロナウイルスによる様々な規制や中止
!
まるで、この映画の中の
国から庶民への
締め付けの始まりの様な空気感!
「こんな時だから仕方がない〜」
で、済ませては行けない!
国のすることをちゃんと見ていなければ〜
改めてそれを強く感じさせる作品でした!
@お勧めの鑑賞方法は?
この映画は損得や理屈じゃない!
国がどうやって庶民の自由を奪ってゆくのかの教科書として
庶民全員がどんな方法でもいから観ておくべき作品です。
冗長になってしまったのが残念。
前作(と言って良いのかはともかく)は良かった。
エピソードが足された事で説明不足が解消されたのは良かったが、冗長になってテンポが削がれた。映画という商品(←あえてこう言います)としては残念になってしまった。
漫画作品と映像作品では求められるものが違うのです。
エピソードの追加により、焦点が変わった。
最初のバージョンは戦争の悲惨さのメッセージが色濃かったけど、こっちのバージョンでは、「すずさんの大人への成長」の色が濃くなった。
どちらも素晴らしく、両方を見比べのがオススメ!
フェアな姿勢を新味と評す。
何処か忙しい前作よりゆったり間がありテーマに適う語り口の本作に軍配。
姑小姑のイビリや嫁入りの不本意を恨み節で恩着せがましく語らず、戦時より死なぬ今の子の方が幸福で贅沢で楽勝だとは短絡的に語らないフェアな姿勢を新味と評す。
製作陣の前作での心残りを埋める作品
製作陣が作りたかったものが、前作の成功で達成できた感じ!?
それにしても昔の人達はたくましいし、強い!
当時の人にしてみれば今の人の悩みなど馬鹿らしく感じるだろう…。
戦争の怖さや大変さ、人生の大切さや幸福について、当時の人達の記録的な要素も含めて、若い人達に観てほしい作品。
大人のドラマ性が増した
劇場でも観たし、NHKで地上波放送された時も観たし、なんだかんだ観ている「この世界の片隅に」(以下前作)。
今作は水島哲の教室鉛筆騒動や、りん等の交流シーン追加により、すずと繋がったきっかけや、前作に登場する人物の意味がより具体的になり、大人のドラマ性が増していた。
絵好きのすずの魅力が更に発揮。
私的に前作が淡々過ぎただけに、こちらの作品の方が好きではあるが、この少し大人びたアニメは好かれ方が少し変わってしまうのではなかろうか。
前作を「一般版」、今作を「少し大人版」と考えてしまう【この世界の片隅に】
こちらが追加ありの完全版とかでは無く、2バージョンあると考えていいと思う。
みな、つよい
この作品は永遠に後世に語り継がれて欲しい。
すずさんは、強いな。
いや、あの時代の人たちは、みな、つよい。
それが、戦争のせいだから悲しい。
それでも、強くて暖かくて優しくて、前に進もうとする日本人の気持ちは忘れちゃいけない。
そして、そんな理不尽な強さにを持たなくてはいけない戦争は絶対におこなってはいけない。
美しくもありながら、おぞましい
今更ながら鑑賞。
前作のレビューは書いていないので、混じえながらレビューを書かせていただきます。
非常に良い。
アニメだが、アニメとは思わせない迫力と感動がある。
近年だとこの世界の片隅に、ジョジョ・ラビット、Fukushima50などのような映画は語り継ぐべき映画だと思う。
ストーリーは言うまでもないだろう。
笑いと共に戦争の恐ろしさを実感させられる素晴らしい作品。
主人公であるすずは、いっつもぼーっとしていて素直でそして優しい人。かなり抜けてて頼りないが、愛しく守りたくなるそんな不思議な人物。
そいでいて描く絵がホントに美しい。額縁に入れて家に飾りたい。
そんなすずと夫のお姉さんの会話は面白い。
クスッと笑わされる。だが、後半になっていくにつれ二人の会話が悲しくなるというか、考えさせられる。
もちろん、すずと夫の周作も良い。
戦時中の"愛"はこんなものだったのか。
とてもお似合いでございます。
個人的には、周作のお父さんが好き。
戦争に立ち向かい、家族を守って、常に笑顔。
こんな人になりたいな。いいお父さん
何度観ても、亡くなってしまう爆弾のシーンは恐ろしい。それが来る5分前から鳥肌が止まらなかった。
これこそが戦争の怖さ。
前作から追加なので、前作を見る必要はありません。
欠点はこれです。前作まるっきりからプラスなので、長い長い。中だるみとか飽きるとかそんなのじゃないけど、流石に168分は疲れちゃう。
今回はすずとりんの話が追加されている。
桜とすずとりん。美の骨頂である。
より深くすずのことを知れて、さらに楽しく面白く悲しく仕上がっている。新しい作品かのように。
たまたまTHXでしたが、これがまたホントに良かった。心をえぐられた。
言葉では表せれないほど良い映画。
戦争映画じゃないよ。コメディ映画だよ。
いや、コメディ時々戦争映画だよ。
コロナ騒動の今だから観るべき映画
前回、とても大きな話題となった本作。
前回はあっさりとしか描かれなかった
遊郭の
「リンさん」との絆が
もっと深く描かれていることで
より深く主人公「すずさん」の心の動きが
感じられる作品になっています。
戦前の地方都市のボ〜っとした女の子が
戦前らしく、周囲に言われるままに
知らない家に嫁に行き、何だかんだ気を使ったり
逆に気が付かなかったりしながら
夫や夫の家族や世間と触れ合う事で大人になって行く。
その年月の中に、
個人の力ではどうしようもない、
戦争の日々が音も立てずに忍び寄り
「こんな時だから仕方がない〜」と
流されてしまうことの恐ろしさ危うさが
前作よりもさらに強く伝わって来ました。
もう一度見たい方はもちろんですが
前回ブームに乗り遅れた方、気になってた方は
ぜひご覧下さいな〜
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
この文章を書いているのは2020年3月10日。
もっと早くレビューを書いておくべきでしたが
新型コロナウイルスによる様々な規制や中止
!
まるで、この映画の中の
国から庶民への
締め付けの始まりの様な空気感!
「こんな時だから仕方がない〜」
で、済ませては行けない!
国のすることをちゃんと見ていなければ〜
改めてそれを強く感じさせる作品でした!
@お勧めの鑑賞方法は?
この映画は損得や理屈じゃない!
国がどうやって庶民の自由を奪ってゆくのかの教科書として
庶民全員がどんな方法でもいから観ておくべき作品です。
前回のやつを見たとき、うん?ってところがあったけどこれを見てあれっ...
前回のやつを見たとき、うん?ってところがあったけどこれを見てあれってそーゆうことかみたいになるところがありました。
声優さんがいいですね。
すずちゃんみたいに強く優しくなりたいです。
戦争映画でもどこか心が温かくなります。
3回見てやめてしまった。
多くの方々がこれは新作と仰るが、ファンの熱気は前作ほど感じられない。前作は30回以上熱病の様に映画館を追いかけて鑑賞しまくったが、これは3回見てもう行かないようになってしまった。りんさんやてるさんのシーンが追加され、より原作に近づいたといわれるが、あの声の違いや作品としてのリズムの違いが、もういいかなってことになってるのかも。
当初、予算などの都合で泣く泣く30分程をカットして作成されたとのことで、多くのファンから渇望されて延長されたものだけどこれは当初の監督の中にあった構想とは違うのではないでしょうか。夜間飛行機や二式大艇(?)、エンジンテストなどのシーン、かなり監督の趣味が入ってるのでは。
また、追加のシーンはこうの史代先生お得意のオチ(ギャグ)が排除されていてわざわざ深刻な話にしてしまっているような。そしてそれを補うように鑑賞者プレゼントでギャグを付け足してる?
やっぱり完全版とは原作のことだと思う。
好き嫌いはあるが、間違えなく名作と言える作品。
2016/11に公開された映画で、約40分追加されたバージョン。3時間近い大作になっています。恐らくアニメ映画では過去最長なのでは?2016年版の「伏線回収版」という感じです。前回ではサラッとしか出てこなかった遊郭のリンが、周作とすずの関係に大きな影響があったことが分かる内容になっています。
テーマを荒っぽく分類すると「戦争の悲劇」「女性の生き方」「すずの居場所」になります。このうちの「すずの物語=居場所」の話がハッキリするのが本作。2016年版は、すずが嫁ぎ先に馴染まない部分として、小姑のような姉との軋轢と水原君への未練っぽいとこだけでしたが、リンの登場でより複雑な感情が生まれます。
それと「ヒトの命の儚さ」なのかな。儚さと軽く断じてはいけないんだろうが、最初に出てくる言葉は、儚さ、だな。戦争作品だからたくさんの登場人物が死にます。悲しむ死もあれば、え?死んだの?というもの、お兄さんの戦死のように「良かった」と思え自己嫌悪を得る死。追加映像のテルちゃんも、あ〜あ死んじゃうんだなぁ〜、って。
そのあたりを最後の戦争孤児を連れて帰ることで救済しているのかな。あの子は晴美とリンと水原君の供養なんだよね。
でもこの映画の凄いのは、こういう「テーマ」ではないと思う。「リアリティ」にこそ、この映画の凄みがあると思います。背景、動作、心理描写といった作面だけでなく、ストーリーやキャラクターの感情表現の、どこにも嘘っぽさがない。最初のすずが海苔の荷物を壁に押し付け担ぎ直す動作、海軍の軍艦の書き方、枕崎台風の被害の大きさ、すずがリンへは情愛をもって接するのに周作へは嫉妬するところ、みんなスッと腹オチするんです。
私如きのニワカの映画・アニメファンが言っても説得力はないけど、一言で感想をまとめれば「好き嫌いはあっても、文句のつけようのない作品」かな。
実は私は苦手なジャンルなので、正直「好き」ではありません。でも、アニメーションの素晴らしさと、戦争や生きることの難しさを後世に伝える「名作」であると思います。この作品は是非、子供さんにも観て欲しいです。
すずさんの心情がより伝わる
正直、「この世界の片隅に」を観た時、4コマ漫画みたい…と感じてレビューもしてしまったのだが、今作は完全版とも言えるのか、全編が一貫性を伴った形で「これが観たかったんだよ!」という感動がある。
感動、というのか、「すずさん」の心情がより伝わる形になっていた。
2019年で観た映画で1番良かった。
さらにいくつもの
前回では割愛されたリンの話しにより更によかったと
全体としては子供に見せられるモノではなく大人たちに向けての作品
監督がラジオで泣く泣く大量にカットしてしまった心残りが本作で実ったのかな?と思いました
女性の居場所と戦争
大正生まれの女性が巻き込まれる戦争
広島、呉と生きていく場所が変わり、世界が変わる
当たり前だった自分の場所が無くなるのではないか、広島に戻るべきなのか
女性ではないので分からないのですが、この表現は非常に心に来るものがあります
明るかった初期版に比べると陰鬱さが増してます
ただ、こちらのほうが私は好きです
子どもや観たことが無い人は初期版を、初期版ですずさんを好きになった人はこちらを
先にこちらを観るのはあまりオススメしません
全147件中、21~40件目を表示