劇場公開日 2019年12月20日

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「コロナ騒動の今だから観るべき映画」この世界の(さらにいくつもの)片隅に 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0コロナ騒動の今だから観るべき映画

2020年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

知的

前回、とても大きな話題となった本作。

前回はあっさりとしか描かれなかった
遊郭の
「リンさん」との絆が
もっと深く描かれていることで

より深く主人公「すずさん」の心の動きが

感じられる作品になっています。

戦前の地方都市のボ〜っとした女の子が
戦前らしく、周囲に言われるままに
知らない家に嫁に行き、何だかんだ気を使ったり
逆に気が付かなかったりしながら
夫や夫の家族や世間と触れ合う事で大人になって行く。

その年月の中に、
個人の力ではどうしようもない、
戦争の日々が音も立てずに忍び寄り

「こんな時だから仕方がない〜」と

流されてしまうことの恐ろしさ危うさが

前作よりもさらに強く伝わって来ました。

もう一度見たい方はもちろんですが

前回ブームに乗り遅れた方、気になってた方は
ぜひご覧下さいな〜

で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては

この文章を書いているのは2020年3月10日。
もっと早くレビューを書いておくべきでしたが

新型コロナウイルスによる様々な規制や中止
!
まるで、この映画の中の
国から庶民への
締め付けの始まりの様な空気感!

「こんな時だから仕方がない〜」

で、済ませては行けない!
国のすることをちゃんと見ていなければ〜
改めてそれを強く感じさせる作品でした!

@お勧めの鑑賞方法は?
この映画は損得や理屈じゃない!
国がどうやって庶民の自由を奪ってゆくのかの教科書として
庶民全員がどんな方法でもいから観ておくべき作品です。

星のナターシャ