「コロナ騒動の今だから観るべき映画」この世界の(さらにいくつもの)片隅に 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)
コロナ騒動の今だから観るべき映画
前回、とても大きな話題となった本作。
前回はあっさりとしか描かれなかった
遊郭の
「リンさん」との絆が
もっと深く描かれていることで
より深く主人公「すずさん」の心の動きが
感じられる作品になっています。
戦前の地方都市のボ〜っとした女の子が
戦前らしく、周囲に言われるままに
知らない家に嫁に行き、何だかんだ気を使ったり
逆に気が付かなかったりしながら
夫や夫の家族や世間と触れ合う事で大人になって行く。
その年月の中に、
個人の力ではどうしようもない、
戦争の日々が音も立てずに忍び寄り
「こんな時だから仕方がない〜」と
流されてしまうことの恐ろしさ危うさが
前作よりもさらに強く伝わって来ました。
もう一度見たい方はもちろんですが
前回ブームに乗り遅れた方、気になってた方は
ぜひご覧下さいな〜
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
この文章を書いているのは2020年3月10日。
もっと早くレビューを書いておくべきでしたが
新型コロナウイルスによる様々な規制や中止
!
まるで、この映画の中の
国から庶民への
締め付けの始まりの様な空気感!
「こんな時だから仕方がない〜」
で、済ませては行けない!
国のすることをちゃんと見ていなければ〜
改めてそれを強く感じさせる作品でした!
@お勧めの鑑賞方法は?
この映画は損得や理屈じゃない!
国がどうやって庶民の自由を奪ってゆくのかの教科書として
庶民全員がどんな方法でもいから観ておくべき作品です。
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