「この世界のさらにいくつもの片隅に」この世界の(さらにいくつもの)片隅に keis11さんの映画レビュー(感想・評価)
この世界のさらにいくつもの片隅に
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当時の夜の星の位置から釘の頭にギザギザがあったか?まで6年かけて時代考証や検証をし、商店街を再現、その家族まで出演させ、徹底的に普遍性を追求した前作をベースに、さらに原作の登場人物の個人の伏線を掘り下げた完全版になります。初めて観られる方も違和感なくストーリーを追える良作なので、気が付いたら片隅の世界に浸ってしまい、3時間近い上映時間が、あっという間に過ぎることでしょう。前作は11回映画館で鑑賞しましたが、特に、前作で伏せられていた、遊女のリンさんと周作さんとすずさんの際どい絡みや人間関係、リンさん、テルさんのある意味、片隅からの達観した悲しいエピソード。特にテルさんの全てを語るような、博多弁 よかねー で思わず感極まりました。呉工廠に務めるお父さんのシーンでは、35.8Lの副列星型空冷18気筒
2000馬力を誇る 誉 エンジンや二式大艇なども登場し、鉄道オタクさんだけでなく軍事兵器オタクさんも満足できる仕上がりです。当時の広島や呉にタイムリープし浸れる不思議な映画です。
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