「令和に昭和の香り」ダンスウィズミー aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)
令和に昭和の香り
矢口監督作品、さすが今回もスーパーキャスティング。ナンセンスコメディは基本だが、それを彩るキャスティングが、物語を何倍も楽しいものにする。
過去の作品も、どれもキテレツなキャラクターをピッタリの役者さんが演じて、最後は大抵、連続ドラマでも見てたかのような親近感を感じて終わる。
今回は、三吉彩花のスラリとした正統派美人に歌い踊らせ、やしろ優、ムロツヨシの特殊な感じのキャラクターを被せて、ドタバタコメディが違和感なく仕上がっている。オヤジ世代としては、懐かしい音楽にのせて繰り広げられるミュージカルシーンと、さて現実に戻った時の、昭和のコントのようなコメディセンスが、妙に心地よい。昭和といえば、冒頭いきなりの宝田明のテレビショーで始まり、マジックショーあり、スナックあり、連絡船あり。昭和という時代へのリスペクトが溢れている。
ミュージカル映画というだけでなく、ファンタジーあり、ロードムービーあり、友情ありのてんこ盛り。昔のクレイジーキャッツやドリフの映画の正当な後継として観たい、音楽と爽快感がある楽しい映画でした。
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