プリズン・ランペイジのレビュー・感想・評価
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ロバート・パトリックだって不死身じゃない!
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ゲイリーと3人の息子の絆。冒頭に出エジプト記からの出典で「血は呼び合う」などと親子は絆を確かめるものの、妻であるドロシーに突撃取材を続けた若手新聞記者マリサのおかげで「父親は利用されているだけだ」と虚像を信じ込まされていた3人の息子の姿が浮かび上がる。
どんなことがあっても父親を信じ続ける次男のレイ、逃避行中に善良な市民である家族を皆殺しにしたことで信じられなくなりつつある長男のドニー、そして17歳で犯罪歴もない無邪気な末っ子リッキー。母親ドロシーによる洗脳のようなもの。「悪い奴らに利用されただけなの」などと言いつつも、実は終身刑2回分の罪で収監されていたゲイリー・タイソン。この悪に染まった男を見抜いていたのはゲイリーの弟であるジョー(ウィリアム・ショックレイ)と保安官クーパー(ブルース・デイビソン)だけだったみたい。
完全に実話で、全米を震撼させた脱獄事件。人を殺さないなどと騙されて記事にしてしまったマリサも恥じて、警察に全面協力することになった。
狂った男の末路はやはり狂ったもの。途中で新婚カップルも惨殺し、6人の被害者を出してしまうが、ジョーの協力によりやがて警察に包囲され、長男ドニーも死亡してしまう。ドニーとしては潔白なリッキーだけは助けたかったのだが、結局はリッキーもレイも終身刑。一人逃亡に成功したかのようなゲイリーだったが、砂漠を徒歩で逃亡中に脱水症状により死んでしまうという儚さ。アメリカの闇と現場で活躍する保安官の対比がとても印象的。
(ほぼ備忘録)
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