泣くな赤鬼のレビュー・感想・評価
全16件を表示
キャッチボール
野球が好きだった少年。
病気になってやり残したもの 子供に自分の姿を残したかったもの それは
野球 だった
高校時代に辞めてしまったもの
努力するのが嫌で諦めた
でも。本当は大好きだった
先生のことも好きだった
再会できて嬉しかった
野球で知り合えた二人は先生と生徒
信じていた生徒に辞められた
どこか型にはめようとしていた
皆 同じではない
彼が野球を好きだったこと
改めて知った
柳楽と堤真一のふたりの感じがよかった
忘れ去られていてもおかしくない状況でこんなにも温かな雰囲気を味わえてよかった。
今出来ることはなんじゃろ
原作は短編とのことなので、映画のボリューム換算で考えた場合、尺をかけて俳優陣が演技しているのが良くわかる。
もちろんその演技にバタ臭さは微塵も無く、プロのお仕事を堪能できる。
ゴルゴの妻役を演じた川栄さんは、映画の全体像が分かっているのか、それとも監督の手腕なのか、いい意味で物語に溶けていたのが印象的でした。
ええ歳こいてAKBのファンになるかもしれないなんておもたよ。
ゴルゴは赤鬼が好きだった。というより、母子家庭という環境からか、ゴルゴは自らの父親像を赤鬼に求めたんだろうと思う。
赤鬼は自分本位に甲子園を夢見ていたから、そんなゴルゴの心をわかってあげられなかったってことか。
泣くな赤鬼
タイトルとあいまって、最後赤鬼が泣くシーンが最高潮。
ゴルゴの『死ぬ前にやり残したことが野球なんてな。野球なんて高校でやりきっとけよって感じだよな』というセリフがとても良い。今好きなことができてるのは当たり前じゃない。死ぬ時に後悔しないように。
亡くなる描写を直接的に描かないのが良い。
なんてことはない話だが野球って素晴らしい
原作未読
劇場で観たかったがスケジュールが合わず観ることができなかった作品のうちの一つ
期待していたのとは違い全体的に薄味だ
原作そのものが悪いのか脚本が悪いのか
堤真一は声がいい
死にそうになっている柳楽がいい
離婚してくれと言われたときの悲しい表情の川栄がいい
野球部の生徒にとっては迷惑な企画かもしれない
でも長い目で見れば得るものはあったはず
それにこれで要望通り監督が本気になってくれたのだから
サラリーマンになったサードは監督が会いに行ったとき「自分たちは監督の夢を叶えるための道具」なんて言ってしまう
かつての恩師にそんなこと言っちゃうかなあ
ありえないんですけど
映画の監督は野球嫌いなのか?高校野球が嫌いなのか?野球に対する愛情が無いのに野球映画のメガホンをとるような奴なのか?
観てるこっちは一気に冷めてしまった
それでも彼はグランドに現れた
ゴルゴに熱い声援を浴びせグローブを託され自分もノックを受ける
現役のころ嘘をついたことを謝る
いい話になった
なぜあれで野球を投げ出してしまったのか
僕には全く理解ができなかった
監督の指導方針が彼には合わなかったのだろう
はじめから感動させようという謳い文句が強いとそれに白けて全く感動ができない
末期癌という設定がありがちで陳腐な感じがするし野球好きなのに共感も感情移入もできなかったが話としては悪くはなかった
最高で星が5つなら星3つがこの作品に対する正当な評価だと思う
誰もが思い出せる何か…
赤鬼と呼ばれた小渕先生
ゴルゴと呼ばれた斎藤
努力家の和田
過去の出来事についての後悔は誰しも持っているもの。
見る立場で随分と考えも違ってくる。
小渕先生は当時の斎藤に期待していたが粘り強さのなさから、和田を斎藤のポジションにコンバートして発奮させようとするが、斎藤はふて腐れてドロップアウトしてしまう。斎藤は学校すら辞めてしまい、先生はそれを止める素振りもみせなかった。先生をそんな気持ちにさせる甲子園とはなんだろうか?
斎藤は高校中退後は整備工場で働く労働者になったが、母子家庭を引きずり、ダメな父親を重ねている。オマケにガンが見つかり余命短い。
当て馬から正サードになった和田は持ち前の努力で大きな会社で営業になっている。しかし当時の斎藤にウソを言って斎藤の退部を後押しした気分の悪さを抱えている。
世の中にはありふれた人間関係ではあるが、改めて会って話が出来る機会は少ない。それをストーリーとして観たら、この作品になるのだろうと思う。
多感な高校生の時期にもっとも身近な大人として存在する先生の判断に正解はないのだろう。
あちらを立てればこちらが立たずとバランスも難しい。
目標を持ち努力する事は必要、だが納得出来るまで頑張った結果で諦めがつくし、新しいきっかけになる事もある…後悔しない人生などあり得ないけど…前を向いて進む力にはなると思う。
ラストの悔しいは様々な悔しいと取れる。
見終われば、自分自身の悔しい…は何だったろう?と思い返す機会になるかな?
わだかまり
自分が死んでいくその日に何を思うのだろうか…?
未練とか…あるんだろうなぁ。
取り返しのつかない事って、実は死にさえしなけれりゃ取り返しがつくんじゃないかと思える。
作品自体は浅いわけではないけど、深くもないと思う。後悔先に立たずの一例か。
ただ、まあ、ホントに面倒くさいと思うのは時間は戻らないという事だ。
その時々に最良の選択を間違わずに行える人生などあるはずもなく、心残りも後悔もない訳がない。何をウジウジとやってるのか、と。
なんかこう…奇跡的にわだかまりを解消できたみたいな展開。
その裏には、関係者達が10数年引きずってたっていう時間があるのだけれども。
色々と同情してしまう脚本であった。
そんな中でも刮目せざるをえなかったのが、柳楽優弥だ。
なんだ、あの絶妙な距離感わ!
彼の仕草の一つ一つに遠慮とか、取り返せない時間とか、中退してから今までの想いとかギッシリ詰まってる。
なんちゅう繊細な芝居や!
自分の死に直面するっていう役所ではあるものの、台詞の裏側を明確に感じたのは彼が最初かもしれないと思う程鮮烈だった。
最期に彼が赤鬼に送ったサインは
「思いっきりやれ」って事なんじゃなかろうか…。
地味な作品ではあるけれど、本年度のアカデミー主演男優賞を柳楽氏に捧げたい。
ん?助演になんのか?
いやいや、俺的には主演やな。
ええもん観せてもろた。
脚本は好きではないけど柳楽氏は絶品だった。
その他にも指導者としての心構えとか再確認させてもらえたかなぁ。
生徒や若者たちよりも、真剣に一生懸命に、事に当たらねばと思う。
重松清得意の先生モノだ!
かつては、赤鬼と恐れられた熱血先生も
いまや、ぶっち!だ!
そこに、かつてゴルゴとあだ名された生徒と
再会することに!
重松清のせんせいの中の1つ短編だ!
正しい答えなんてないよね!
ただ、そこに
僕は、いたよ!
って感じだ!
よい原作、よい役者陣、よい映画
大好きな作家、重松清さんの短編集『せんせい』の中のひとつが原作。ずいぶん前に読んだのであまり記憶が明確ではなかったですが、重松さんの小説にはいつも泣かされ、電車の中で読んでいると不覚にも涙してしまうことがあるので、ある意味安心して観ることができました。まず特筆できることはベテラン堤真一さんやキムラ緑子さんは言うまでもなく柳楽優弥さん、川栄李奈さんの若手俳優たちの卓越した演技力に脱帽です。最近のCMや映画でやたら露出度が増えている二人。もちろん柳楽さんはデビュー作から華々しく、また川栄さんはAKB出身ながらこれだけ演技のできる女優さんに成長されたのは親世代の人間としてはうれしい限りです。("AKB出身ながら"はジャニーズ出身の俳優をうがった目で見る人たちを批判している立場からはするとこれも偏見かと思い、反省!(・_・;))赤鬼先生がかつての情熱を取り戻すくだりは原作を読まずとしても読める展開ではありますが、いい終わり方です。それにしても淡々とした話の流れの中要所要所でウルウルさせてもらえました。特に和田役の竜星涼さんがグランドに現れたときは想定内ではありましたが「来たか~!!」って感じで鼻水まで出てしまいました。元々の短編をうまくまとまられた良品だと思います。キセキ-あの日のソビト-の監督さんなんですね、納得。そこまで話題になっていませんがいい映画でした。くどいようですが柳楽さん、川栄さんこれからも楽しみないい役者さんたちです。早くWOWOWに入っていい映画たくさん観てより芸を磨いてほしいものです。
あえて星2つ、ひどい脚本。役者かわいそう。
本来なら一番泣けるはずのところで
冷めてしまった。
あそこで、「ありがとう」なんていうはずない!
絶対に、「ごめんな!ゴルゴ!」
原作は知らないので、この映画だけの話だけど
赤鬼、怖い厳しい先生。
だけど、野球に情熱があり、そこは生徒も理解している。
才能のあったゴルゴに期待して、気にかけていた。
甲子園にいちばん近い位置まで行った時代の栄光。
中学から一緒だった和田とゴルゴ。
野球の強い高校に一緒に進学。
和田は、努力する才能がある。
ゴルゴは、野球の才能はあるが、我慢が出来ない。
赤鬼は、なにかとゴルゴを気にかけて、野球に向かわせようとするが、力及ばずに、
最初当て馬だった和田が、努力でレギュラー獲得。
行き違いもあり、
ゴルゴは退部、退学となってしまう。
和田だって、甲子園一歩手前の高校のレギュラーだから、
そこそこの選手のはず。赤鬼だって、納得していたので、
ゴルゴの事は、忘れはしないが、残念だったぐらいの認識か?
そんなひとりの生徒が、ずっと野球を忘れられず、赤鬼先生も密かに慕っていた。
最後の望みが、「野球やりたい!」
もし、自分が先生なら、「あの時もっと強引引き留めて、
野球部に戻しておけば良かった」と思うはず。
だから、「ごめんな!ゴルゴ!」になるはず。
和田との和解も、よくある青春期の行き違いだから、
そんな事もあろうな。
でも、そんな優等生的和田が、ゴルゴを引き留めない事を責める事はあっても、
先生の夢を叶える為の手段だったなんて、言わない。
先生だって、オレよりゴルゴが残ってたらと思ってたでしょ?ごめんなさい。
オレが、もう監督はゴルゴの事は見放してるって、嘘ついちゃったんだ。
だから、ゴルゴは、自分から辞めてったんだよ。
アイツの威勢のいいのは、気が小さくて、優しい本性の裏返しだからさ。
昔は、泣き虫だったんだよ。
オレも、ゴルゴに戻って欲しかった反面、
戻って来ると、レギュラーじゃなくなるかもしれないから、
少しは、ラッキーって思っちゃった。
という感じで流れて欲しかった。
あと、奥さんの川栄は、高校の同級生かマネージャーの方が良かったかな?知らない先生に突然会って、
あんな相談出来ない気がするし、
オレは嫌われ者でいいから、みんなには、連絡するな!
って言われて、どうしたらいいかわからなくなった。
ずっと先生の話は聞かされてたから、
やっぱり、先生に相談しようと思ってとか?
最後の、進学校の野球部に対しても、
情熱を、取り戻して真剣な指導をし始めるのは良かった。
怒ってるのは、真剣に証拠だ!
あと、努力は報われるは嘘。
努力すると報われる事もあるけど、努力しないと絶対報われない。
そして、努力したっていう過程で得られる経験が残り、
今後の人生に必ず役に立つ。って言う事。
うーん、私は泣くに至らずでした。
人によるのでしょうが、私の涙腺をくすぐ
る事はありませんでした。学生時代に部活やっていて思い入れのある先生がいた人は泣けるのかな。
主人公の堤真一、柳楽優弥の演技は素晴らしかった、堤さんのユニフォーム姿は、元中日、巨人の井端選手に見えてしまったが
。笑。
ただ、ゴルゴの現代と学生時代は配役ももっと寄せられないものか?見た目もまるで別人だし、役作りも現代の茶髪のゴルゴのチャラさと、学生時代のゴルゴの不真面目さみたいなのが、何か違うように思えた。
あと、せっかくエンディングの曲はいい曲を使ってるのに、劇中の挿入歌に使えないのだろうか。これは他の映画にも言える事で、いろんな利害関係で大人の事情があるのかもしれないが、テーマ曲と作品の音楽編集とは別に考えるのは勿体無いと思う。
これを観ても
これを観ても泣かないなら鬼だ(笑)
後でタオルハンカチが重くなってるのに自分で気付いて驚いた。
ストーリーは単純なんだけど、見せ方が巧いと思う。
堤真一さんの代表作になるんじゃないかな、素晴らしい自然な演技で魅了されました。
キムラ緑子さんや川栄さんなど脇役もガッチリ固められていましたが、高校生のゴルゴ役の男の子がなんとも言えない絶妙な演技をされていて、今後が楽しみ。
個人的には行かないと云っていた和田くんが現れた所で涙が溢れた。
「やり残したこと」など無い人生なんて
竹原ピストルのだみ声主題歌、そのまんまのイメージの映画は、「まだ終われない先生」の物語。「まだ終わってない。やり残した事の無い様に、やり切ろう、生きよう」って言う、無茶苦茶暑苦しいメッセージを、バタ臭く、泥臭く、お涙頂戴で訴えて来る映画。これ、ともすると貶してる様に読めますか?この後、褒めまくります。俺、今年の邦画でこれが一番好きかも知れない。
誰も彼もが「やり残した事」を抱えている。
努力・頑張るって事が判らなかった斎藤クン。友にウソをついてしまった事を抱え込んでいた和田クン。赤鬼は甲子園。父親に、夫に構って欲しかった佐知と陽子。雪乃は....切ないよね。
夢破れて死んだ様に生きていた赤鬼・小渕は、13年前の教え子達に教えられます。13年前、小渕は生徒にこう叫びました。「俺は甲子園に行く。俺と夢を共有できないものは去ってもらう」。
「俺たちは先生の夢を叶えるための駒だった」。和田の言葉に、自分が間違っていたことを教えられた小渕。生徒の夢を叶えてあげるのが、叶えられるように導くのが俺の役割。それが俺の夢であるべき。
「まだ終わってない」。斎藤の叫びが小渕を立ち上がらせるラスト。お前らの夢を叶えるために努力する。俺の夢も同じだから。西高でもノックバットを持ち、怒鳴り、赤鬼再生。
エンドロール後のワンカットが、実は一番涙を誘う。天国で笑顔でグランドに飛び出すゴルゴ。それが君のやり残したことだったもんね。クソ、なんでここで泣く?泣かす?エンドロール後やぞ、ほんま意味不明だから。
川栄李奈、「役回りの良さ」でまたまた好感度アップ。いや、この子ホントに、良い役しか回って来んね。堤真一と柳楽優弥は安定の安心感。向後光徳さんのカメラもいつも通り。映画の技術的な面では安心して観れます。また野球パートが技術的にしっかりしてる様に見えました。嘘くささが無くて良かった。松竹撮影らしい「易い話」なんだけど、これは好きです。と言うか、去年あたりから松竹、変わって来てないか?
天気も悪いしスルー予定でしたが、ストーキング中のレビュアーさんが、意外と高評価だったので信じて鑑賞。良かったです。
熱量が低く、緻密さに欠ける。
柳楽優弥、堤真一の演技は最高でした。
原作重松清という事で期待して行きましたが、それを元にした脚本、演出がイマイチでした。
とにかくそれぞれのシーンが中途半端で浅く、末期ガンに苦しむシーン、それに伴う家族の葛藤etc.がどこも撫でるようにしか描かれていないので、正直感情移入しにくかったです。
命をかけてグラウンドに行く朝、おにぎりを義母とあんなに和気あいあいと作るかなぁ、、。
ゴルゴの奥さん(川栄奈々)は赤鬼とほぼ初対面なのに、「お見舞いにいってあげてよ!」とまるで自分の担任のようなタメ口も失礼で違和感が。
和田君がグラウンドに来るには偶然過ぎる。もし前もって赤鬼が伝えてたなら、(来たか..)的な赤鬼の表情を差し込まないと状況が理解出来ず不自然。
そしてグラウンドのノックシーンの柳楽君が結構あっさりと取り過ぎ。
「最後に子供に見せたい!」と言ってたのに、子供いない。将来見せる為のビデオも誰も撮ってない。
そして和田君に早く変わり過ぎ。
あと結構時間経ってるのに、和田君赤鬼を恨み過ぎ。
赤鬼が変わった理由も漠然としてて明確に分からない。
とにかく熱いスポ根を見せたいのか、それぞれの心の細やかな葛藤を見せたいのか、どっちも描き方が浅く中途半端なので、こちらは泣く気満々なのに、殆ど泣けませんでした。
そしてどのシーンもイマイチ熱量が低いので、この監督、野球やった事あんのかな?甲子園とか好き?と思ってしまいました。
ベクトルは違えど園子温の熱さと、是枝裕和の緻密な演出をもう少し見習って欲しいとさえ思ってしまいました。
しかし、柳楽優弥の演技は素晴らしかったし、堤真一の最後の帽子の奥の表情は超一級品で感動しました。そして竹原ピストルの曲も本当に素晴らしかった。
ので、なんか惜しいんだよなぁ、もっと良く作れるよなぁ、という映画でした。
あと一歩
堤真一さんも柳楽優弥さんもすごく良いのに あと一歩感動出来ないのはなぜ?
原作が大好きで観ました。
映像だけで追うには言葉足らずな主人公の心情かと思います。
ラストに赤鬼先生が「お前はいつもこっちを見てたんだな、気づいてやれなくて…。」ってところでようやく腑に落ちるというか、言葉で語られないとそれぞれの想いが伝わりにくかったのが残念です。
熱血教師や部活のハードな練習などを経験した人にとっては何かしら重なるところがあるのかしら。
末期ガンで苦しんで死んでいった身内を持つものとしては闘病のパートもあんなもんじゃない×って感じてしまったし(柳楽さんは凄く上手いんだけどね)、とにかく全体的にあと一歩足りない印象でした。
全16件を表示