「ゴルゴありがとう。」泣くな赤鬼 れいすけさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴルゴありがとう。
最後の病床のシーンに集約していた。クライマックスをよくもっていった。
ゴルゴが、ベッドで赤鬼先生からの、ありがとう、どれだけ、嬉しかっただろう。
悔しいか、それでいいんだ、悔しさを背負ったんだ、大人になったんだよ、どれだけ、嬉しかっただろう。
お前はよくがんばったな、いい奥さんだな、恩師に言われ、嬉しかったよね。
高校時代に1回も褒められなかった。だから褒めてもらったことが宝物なんだよね。
サインで応えるゴルゴに号泣。
高校時代に戻してやりたい、赤鬼も、ゴルゴも。やり直しはきかない。
いろんな経験が教えてくれる大切なもの、どうして人間は回り道しないと辿りつけないのだろう。
教師も生徒もお互いに育ち合うもの。
しかし、教師こそ、謙虚に生徒から学ばなければならない。生徒には、1回きりしかない人生の大事な青春期だから。
赤鬼はゴルゴから、和田くんから、学んだんだな。育ててもらってるのは、いつも教師。
未熟な、不合理な教師でも、生徒にとっては、先生には、ちがいなく、ただ熱い本気の思いだけは伝わっていたからこそ、ゴルゴはずっと中退してからも母校と赤鬼を見続けていたんだ。
教師という仕事の重みよ。なんと責任と使命感のある職業だろう。ゴルゴは短い生涯だったが、赤鬼のおかげで、最後にしっかり、生きた証を示して逝けたと思う。グラウンドでノックを受けるゴルゴ、伝わるものがたまらなかった。野球が好きなんだ。
自分は、生きた証を残せるのか。前に突き進む勇気を奮い立たせられられる作品だ。
やっぱり重松清。親子愛、学校(教師と生徒)、野球を描かせると、天下一品で、ちょうどすべてのキーワードが私とマッチ。
堤真一、柳楽優弥、川栄李奈、はじめ、全ての出演者に拍手。特に柳楽優弥の笑顔は犯罪的な魅力で、彼は本当に好きな役者の一人だ。
※一般論としての日本野球と教育
日本の野球って精神論が根強いし、軍隊みたい。上下関係やチームプレーに学ぶ部分はある。ただ、精神論の悪いところは、押しつけで理由の説明が無かったり、相互のコミニケーションが不足し一方的なところ。良い部分を引き継ぎながら新しい学校教育の中での教育的な側面を踏まえた野球教育を作っていかなければいけないだろう。野球だけでなく、それは、すべてスポーツに言えることだ。
野球経験者ですね。今もでしょうか。アイコンでもわかりますが、かなり本気で取り組まれていたのでしょう。
レビューの視点がかなり共感出来て、私はもちろん野球はした事もないんですが、これこそまさに「共感」の♥️ポチ
押させていただきます。
れいすけさんへ
コメントありがとうございました!
私、サッカーの指導者ライセンスを持ってて一時期、子供サッカーの指導者をやってました。トルシエの頃です。協会の指導指針は、反勝利至上主義&脱軍隊なんですが、現実として強いチームには軍隊的なところも多かったし、何と言っても「強くなるなら軍隊でも良い」って言う親御さんも多かったです。今はどうなんでしょうね…
私個人のバントレビューの件ではありがとうございました。
まだ、接戦になるならバントでも良い。相手は大阪桐蔭の様なバカスカ点取る高校に大差付いてて、まずは一点とバントする県代表ですから、ちっとも面白くない。
これが、全国制覇したい高校と甲子園に出れれば良いしか感じない県代表の高校の差だと思い書いた次第です。
おはようございます。
”堤真一、柳楽優弥、川栄李奈、はじめ、全ての出演者に拍手。特に柳楽優弥の笑顔は犯罪的な魅力で、彼は本当に好きな役者の一人だ。”
同意です。上記俳優さんたちの魅力が溢れた良き映画でしたね。
私は普段は人前では絶対に涙を見せませんが、映画館では屡、涙腺が緩みます。この映画のラストは、涙が溢れて困りました・・。
映画って、心の浄化作用があるよなあ・・、と勝手に思っています。
では、又。
これからも、宜しくお願いいたします。
れいすけさん、コメントありがとうございます!
野球についてのウンチクも参考になりました。
今はオリンピックについての論議もネット上で飛び交っていますけど、スポーツそのものの在り方も考える時期なのかもしれませんよね・・・