アルキメデスの大戦のレビュー・感想・評価
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THE ニッポンの映画
戦争映画かと思ったら戦争しない。「変態」が主人公の映画です!!
東京が水没する、というラストで終わる一見いい映画風アニメ映画を観たばかりでしたので、
この映画のしみじみとした愛国精神が見に沁みました。
戦艦なんて、遠い存在のものでしたけど、それを設計し作り、どう動かして行くか、国の命運をかけた男たちの決断、カッコ良かったです!!
もうおにぎりが食べたくなって仕方ない!!毎食あんなでっかいおにぎり食べてんの??
また、田中少尉がピカイチでした!計算を終えた時の腕の角度、「惚れてまうやろー!!」
ドラマ「半沢直樹」のファンなら是非
この映画の予告編では戦艦大和の戦闘シーンが写りますが、映画中には戦闘シーンはそんなに多くありません。
実際は会議、会話中心に話が進みますが、「半沢直樹」シリーズっぽい作り方でファンの方にはお薦めです。
前半の迫力とラストの解釈に引き込まれる
原作を履修せずに観に行った為結末がどうなるのか、非常に気になりながらの視聴でした。冒頭のシーンの迫力はさすがといったところで、中盤から終盤にかけての展開は予告からも十分に想像できるものでした。ただ、ラストシーンの落とし所はとても腑に落ちるものであり、主演の菅田さんの熱演も相まって気持ちよく劇場を後に出来ました。
負けかたを知らない日本人
2019年4作目。
そんなに期待して見に行ったわけではないのに、逆転に継ぐ逆転に魅入ってしまいました。
数式ですべてが解き明かせると言うとNHKドラマのハードナッツを思い浮かべますが、これは昭和8年の軍艦建造計画を舞台にした物語。ネタバレは書かないのでストーリーについてはあまり多くは書きません。なのであまり関係ないところで櫂の人柄を象徴する部分を挙げると、やはり長門で計測しまくり「美しいものを測りたくならないとは信じられない。人として何か欠けてるんじゃないか」という発言でしょう。どちらかと言うと、櫂が溢れまくってると言えます。
まあ、天才と何とかは紙一重と。実はこの本能というのが本作のキーワードではないかと、永野と山本の会話と併せて思っています。本能ゆえに、いや、業ゆえに美しい呪いから逃れられなかった物語。
今や誰もが知る悲劇の戦艦であり、にも拘らず国民にも秘匿された不沈戦艦大和。これはフィクションですが、「リアル」なフィクションでした。
追記。
負け方だけでなく、勝ち方も知らないし、そもそも戦争を知らない。
戦争を避けたい天才 VS 戦争したいバカ
原作未読ですが、予告で見た戦艦大和の迫力と、そこに数学者が絡むストーリーが気になって、鑑賞してきました。そして、そのどちらの興味も十分に満足できる作品に仕上がっていました。
まずは、冒頭から惜しみなくVFX全開で描かれる大和に息を飲みました。時間にすればほんの数分だったかもしれませんが、超巨大戦艦大和の圧倒的なスケール、敵機の空爆や魚雷の破壊力、機銃掃射を受ける恐怖、その恐怖と戦いながらの対空射撃等、様々なものがリアルに描かれ、さすが山崎監督と思わせてくれます。中でも、猛攻を受けた大和が、回避行動をとることもままならず、左舷に大きく傾き、乗組員を海に振り落とし、船底を無様に晒し、弾薬への誘爆により天を突くような黒煙をあげて沈みゆくさまに、胸がしめつけられるようでした。リアルで緻密なCG が、戦闘の恐怖や戦争の愚かさを際立たせ、以降の展開へのスムーズな橋渡しになっていたと思います。
物語の中心として描かれるのは、海軍の次期建造艦をめぐる権力争いに巻き込まれた、一人の天才数学者の奮闘ぶりです。冒頭と打って変わって、映像的にはかなり地味なのですが、菅田将暉くんの演技とテンポのよさに支えられて、全く退屈することはありませんでした。櫂が与えられた課題に短期間でどのような解答を導き出すのかが気になり、最後まで飽きさせない展開が良かったです。しかも、その後さらに二転三転する展開がすばらしく、櫂の数学的な美の追求、山本五十六の内に秘めた戦略などの伏線を回収しつつ、冒頭のシーンへと回帰させる脚本は実にお見事でした。そして、それを陰で支えているのが、平山中将を演じる田中泯さんの重厚な演技です。真の主役は彼じゃないかと思えるほどでした。
ただ、少しだけ気になったのは、人物の気持ちの変化です。本作では、櫂少佐、田中少尉、大里社長の3人の気持ちが大きく変化します。田中少尉は出番が長いし、柄本佑さんの好演もあって、納得のいく変化でしたが、後の二人はいささか急変したような印象を受けました。考えを変えるきっかけはもちろん描かれていますが、欲を言えばもう少し丁寧に描かれていると、もっと共感して感情移入できたのではないかと思います。
それにしても、軍上層部が見栄とプライドと権力にこだわる、こんなにも愚かな人間ばかりだったとは…。日本が戦争に突入し大敗したのもうなずけます。こういった体質は現代の政府や企業にも通じるものを感じ、戦争で失われた多くの命を思うと、「本作はフィクションだから」と割り切ることはできません。本作を鑑賞して、終戦記念日を前に今一度戦争について考える機会を与えられた気がします。
フィクションで良かった💦
神風がふく日本絶対負けないと聞いたことあったけれど
日露戦争で舞い上がっている日本人に、向けて作られた戦艦大和だったとは
平山中将のことば重い、沈むために作られたのだ
顔が白くてわからなかった女将さん役が遺作なのかな、角替和枝さん、改めて合掌
滅びの美?
原作の漫画は絵が下手すぎて読む気も起こらないが、映画としての出来は良かったと思う。日本の文学には、よく負けるために闘うという物語があるが、それを滅びの美として日本人は尊ぶ。しかし現実はただ負けた者の言い訳に過ぎない、先の大戦も大本営のエリート官僚たちのいい加減さの極地であったわけでそれにマスコミまでものっかたわけだ、それは現在の財務省をはじめとする官僚に引き継がれ、マスコミは相変わらず真実を伝えない。本作は美しく閉じ過ぎたかもしれない、これでは同じ道を繰り返しそうだ、現実はもっとドロドロしたものだったことを伝えて欲しかった。
えっ!そういうこと
『アルキメデスの大戦』観てきましたよ。
菅田将暉くんさすがですね。
戦艦大和造った意味、それだったんですね。
最後の最後に「えっ!そういうこと」ってなってしまいました。
ずっと目が離せなくて、あっという間に終わったカンジです。
あと1回・・・いや2回観に行くかな
豪華キャストと壮大な映像効果に満足
近代史にはいまいち疎い私でも、当時の日本が軍国主義へひたすら向かっていく時代の不穏な感覚を体験できたように思う。
教科書でしか知らない 山本五十六 ってこんな人だった?と思ったが、そこはフィクションとして十分楽しめた。
脇を固める名優たちが良かったし、また
何よりも主役の菅田くんが良かった。
戦艦大和 が実際はどのような経緯で作られたのか 知らないが、この、漫画が原作の物語は、その可能性もあるなー と思わせる、ストーリー仕立てであった。
田中泯さん
農業をしながら世界中のストリートで踊ってる変なヒト…と、思っていましたが、平山中将に扮した泯さんは存在感抜群で凄くかっこ良かったです。
「男は自分の顔に責任を持て」とリンカーンは言ったとのこと、まさに、意思の強さと生きざまが刻み込まれた顔でした。
なにかとやり過ぎな顔芸が巾を利かす昨今のスクリーンですが、こういう異才を歓迎したいです。
と、ここまで書いて急に思い出しました。
朝ドラで海水を撒いていた、あの寡黙な塩職人。心情を目だけで語っていた、あの時の演技にもしびれました。
ひょっとしたら、日本アカデミーの助演男優賞候補?
[追記]
実際は2倍近い金額となるにもかわらず、8,900万(今の金額で1,500億円)のニセ見積もりで戦艦大和建造に向かった帝国海軍。当初予算から1,000億オーバーでまもなく完成する『新国立競技場』、85年前も現代も何となく似ているような?
ラスト15分が全て
現在では少し下がりましたが
当初は4点台でしたからね
限りなく実話に近いフィクションとの
下馬評でしたが、全くの創作のようでした
それはともかくも、ラストのアンチテーゼは
監督からの、好戦若者への贈り物でしょうね
男女問わず、早く立派に戦死して靖国に祭られて
累々と涙を流されたいという若輩が跋扈する今日です
鬼畜から一夜にしてギブミーへと
華麗に転進した我が民族の本音
太平の世ならんことへの
監督のメッセージでしょうか
好戦的者にはなかなか理解できない問題かもしれませんが
日本を日本人を壊滅することのないように
少しばかりの軍事オタ知識でマスタべしないで
ほしいですよね
実際に25mm三連装対空機銃での米軍機の撃墜率は
どの程度だったのか知っての、大和魂、今は米軍ラブ
なんでしょうかね
原作未読者にオススメ。ただし、オリジナルのラストには無理がある
自分は、特別原作漫画のファンではありませんでしたが、本作への期待が高まり、事前に3巻まで読んでいました。
非常に面白い漫画で、若き数学者が、己の知己と行動力で、海軍と知能戦を繰り広げる様は、とってもスリリングでした。
ほぼ鶴瓶さんのまんまの"鶴辺清"の登場は、笑いました。
なので、公開が楽しみで、初日に鑑賞したのですが、予習したことをちょっぴり後悔しました。
それは、良くも悪しくも、映画が原作3巻までを、うまくなぞっていたからです。
尺に収めるためか、所々改変されていましたが、知能戦の醍醐味は見事に再現されていました。
しかし、だからこそ最も重要な展開のオチが全て分かってしまい、スリリングさを感じられませんでした。
また、漫画の方がもう少し時間の流れがゆっくり感じられるので、1つ1つの展開の意味が理解しやすく、スリリングさが際立っていた気がします。
また、映画は原作と異なる終わり方をしますが、その部分の台詞は見所があります。
ただ、戦争と嫌う櫂直が、海戦やむなしとどうして納得したのか描かれていないので、オリジナルの展開には、少し無理を感じました。
ですが、これはあくまで原作既読者の感想であって、初見の未読者は予想のつかない展開を、原作の魅力そのままに楽しめるかもしれません。
俳優陣の演技は申し分なく、菅田将暉のフレッシュさは、生意気で青臭い天才にピッタリでした。
ヒロインの浜辺美波は、本当に美しく、原作以上に出番が多いのが嬉しく、キスシーンがないのが安心しました。
佐藤直紀の音楽はとても好きなのですが、会議シーンの冒頭の劇伴はないほうが緊張感が保てたかもと思いました。
日本が負けた敗因がはっきりと描かれている
本作品ですが、第二次世界大戦のお話ではなく、第二次世界大戦前のお話です。
また、戦争映画に見えますが、戦争映画でもなく、戦闘シーンは冒頭にあるだけで、人間ドラマです。
まず、冒頭、戦艦大和の戦争シーンがあり、大和の戦闘から沈没するシーンまでが描かれていますが、大変に迫力があり、良く出来ています。
特に大和が傾きかけるシーンは、よくここまでリアルに再現したなと思うわせる程の力作になっています。
その後、第二次世界大戦になるまでのお話になり、戦闘シーンは一切なく、天才と言われた数学者が、大型戦艦の制作を数学の観点から止めさせる模様を描いた作品です。
しかし、全編、大変に良いリズムでお話が進んで行くので、大変に楽しめる内容で、本当のお話ではないんだろうが、要所要所は本当のお話をエピソードとして織り交ぜ、お話が展開していきます。
実話ではありませんが、本作品には、第二次世界大戦の始まりのきっかけが有り、第二次世界大戦で日本が負けた敗因がはっきりと描かれています。
また、出ている役者さんも大変に演技力がよく、監督の演出や編集力、お話、俳優さん、一貫して素晴らしい作品だと思います。
当時の時代だから仕方がないですが、日本の愚かな人達を知る上でも見応え十分な作品です。
戦艦大和の迫力がすごかった
序盤のシーンから映画の世界に引き込まれました。
戦艦大和のすごさ、迫力がとても伝わってきました。
数学がメインの戦争映画はあまりないので、見ていて面白かったです。
そして、映画の最後で菅田将暉さんが大和を見て泣くシーンが印象的でした。
戦争映画の新しい切り口
戦争映画は久しぶりにみた。
菅田将暉が好きなのでどうかな?という感じだったけれど、
とにかくストーリーがよかった。
シンプルでわかりやすく、演技派が演じていたので説得力があり
よかった。
菅田将暉の変人ぷり炸裂!
試写会に行ってきました。
めちゃめちゃ良かった!そして面白かった!💯
私もそうだけど、戦争映画はちょっと苦手…😅って人は結構いると思う。
でもこの作品は全然違う!!
戦場での戦いとか死とかは描かれてなくて(多少、冒頭にありますが…)戦争を起こさせない為に天才数学者が奔走する話。
とにかく、菅田将暉の変人っぷりが見事!
相方の柄本佑との掛け合いも最高。
菅田将暉が数式を黒板に羅列していくシーン。
柄本佑が戦艦大和の特徴を無表情に早口で語るシーン。
田中泯の心の内を隠すように眼鏡が白く光るシーン。など、挙げればキリがないほど良いシーンが満載!
冒頭の圧巻のシーンからラスト全てが明らかになるシーンまで、緊張感の中にも笑いがある見応えたっぷりの作品!
山崎貴監督のVFXも健在で今作も凄すぎる!
是非、映画館で観て欲しい。
そして菅田将暉の軍服姿は美しい!!
日本人は負けを。。
戦艦大和 最大の駆逐艦が戦争を忘れさせません、日本が戦争に突き進んで行ったときに冷静に意見を言える状況だったかどうか。。映画の始めから息を詰まらせて観ました。状況がリアルだった、、さすが永遠の0の山崎監督、私たちが見る事の出来ない戦艦大和が
どうやって出来たのか。その費用は莫大なものでも国と国との比較は比べものならない事を分かっていた櫂直役の菅田将暉、素晴らしかったです、また、冷静な造船中将であった、平山を演じる田中泯、格差があったことを冷静に見ている日本人でありました。最後に田中泯が演じる平山が話していた事は私の心に沁みました。確かに日本人は。。
日本人は戦争はもうしてはいけませんね。。呉に沈んでいる戦艦大和、原爆も落ちた事を絶対に忘れてはいけない、この傷痕をいつまでも残して日本人は将来を考えなければいけないとつくづくと思ったのでした。
いい映画でした。
冒頭VFXとオチが見どころだが中身が薄い
さすがは山崎貴監督、VFXのこだわりは半端なく、冒頭の戦艦大和のシーンは迫るものがある。ただやはりそこに重心が置かれているからか、ストーリー展開にやや物足りなさを感じてしまう。
原作は最初の数巻しか読んでなかったが、言ってみれば戦艦製造の見積もりの不備を計算して指摘するというものだから、正直地味な内容を壮大な人間かけ引きドラマにできるかが見どころ。
『永遠の0』と異なり、緩急をつけて笑いも混ぜようとしたのか、少し浅はかなやりとりや展開になってしまっている。前半の美しいものを見ると測りたくなるのくだりはあんなにしつこくいらなかったのではないか。
ただ(これは原作自体の素晴らしさかもしれないが)、敵対していた両者の思惑が交錯するラストは深く心をえぐられる。
ちなみに完成披露試写会で観たが、出演者登壇のステージ演出はちょっとやりすぎで引いた(水と炎)。苦笑
しかし、菅田将暉はいろんな役をこなせて楽しそうだなー
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