アルキメデスの大戦のレビュー・感想・評価
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最高でした
さすが菅田くん、主演で裏切らない映画と予想したけれど、
かなり奥も深い映画でした。
どこまでも真っ直ぐな主人公には、どんな事でも全力で楽しんでとやるこの方には本当にハマり役でした。美しいし。
見終わってずしんと感動しましたね。
今までも特攻隊なんかを映画で観てやはり、玉砕覚悟なんて無駄なことだけど命を捨てて戦う姿勢に日本人の骨太の覚悟を外国に示せた訳で。それが今だって、自分達の誇りとなってもいるし、アメリカにとっても脅威に少なからずなっている。
ただのアジアの小さな国でなく、何かあるぞと。
日本人の自分達は、先人らの命をかけた覚悟と、美しく散るという美学、その歴史の重さ。
その上にいま自分は立って生きていることまた改めて刺さりました。
戦争は殺し合いで、無駄なものと思うけれど、
でもそれを通らなければ、進んでいけなかった。
ただ、生きて、
物乞いや春を売ったり、嘘をついたりして、そうしてでもとにかく生きていくのは大切かもしれないけれど、
それって動物と同じなわけで、悲しい。もたろん殺されても悲しいけど。そう、汚いか美しいかは大事だと思う。
弱肉強食、戦争して殺し合うのも動物と同じだから、
その先の世界を見据えていくには、生きていくのに
誇りとか美学は、人間にとって必要なものなのかも。
単にナルシストというか、酔いしれ、自らを飾るだけのだけの美学でなく、
数字にはズルや嘘がないから、どこから見ても証明できる美しさ、真実はどこまでも浄らかな世界を作り出す。
最初から最後まで、柄本、角替さん親子共演もあって、見応えありました。
菅田くん、こんな重い映画でもしっかり伝えることを届けてくれます。若いのに素晴らしい。
皆さんに見てほしいなあ
漫画が原作である「空母いぶき」があまりにも共感できなかったので、また原作は漫画かと根拠もない偏見をもちながらも、数学と大和の関係に興味があり見てしまったが結局良かった。
戦艦造船の中将が、「米国と戦って勝てるわけがない」という個人的な判断のもとに、戦艦の見積もりをあえて安くして選定されるようにした・・・。こんな馬鹿者があっちこっちで勝手な判断をして日本の足を引っ張ったんだろうな。
インパール作戦でも、そりゃあ無謀な作戦であったかもしれないが、英国物質拠点にあとわずかなのに勝手に退却をする部隊がいて、結局何の成果も得られなかった。
時々あの大戦を「馬鹿な戦争をして・・・」という輩がいるが、そんな時俺は心の内で「何も知らないくせにお前こそ馬鹿者だ」と思っている。
まるで舞台を観ているかのような迫真劇
「大和」の悲しすぎる運命
冒頭の「大和」の生々しく悲惨すぎる沈没に始まり、エンディングに至るまで、緊迫感の途切れない飽きさせない作品だった。戦争の危機に若き天才数学者が挑戦するという異色の設定が効果的だ。櫂直の真っすぐさを菅田将暉が好感の持てる演技で魅せている。彼の信じられないような数学の能力、本気度、思いの正しさが彼の内外に共感を呼び不可能を可能にしていく姿は実に爽快だ。
この作品は、通俗的な言い方をすれば、「理想」と「現実」の対決がテーマである。櫂直の理想主義の戦いは、周りを巻き込んで一旦は成功したかに見えたが、結局戦争を阻止することはできなかった。軍の本質は、力を誇示することであり、最終的には戦争に勝つことである。その強大な現実の力の前には、理想はあまりに無力だと思い知らされる。映画の中では直接語られないが、政治の無力さだったり、「国民の声」という世論の愚かしさに思いを至らされる。
異色のアプローチで戦争の本質を描いた作品として記憶に残るであろう。
誰のための正義。。。
見応えがありました。個人的に大好きな作品のひとつになりそうです。事件や事故が起こるでなく盛り上がりに欠けそうなのに最後のエンドロールしばらく立てませんでした。
数学が鍵を握ってるから内容が理系一色だったらわからなさすぎると心配でしたが、文系的アプローチも多く、最後の最後まで人の気持ちや熱量が人を動かすんだなと思い知らされました。
菅田将暉と柄本佑はじめ、役者さんが素晴らしかったです。特に田中泯さんがすごかった。一言、一言が重かったです。
数字でも心理的にでも囲碁で追い詰めていく、追い詰められていく様が全編通して浮かびました。
自分たちが冷静で賢くある事を問われてる気がします。
積算じゃなく、、、が気になってたのでこちらのレビューを読んでスッキリしました。
邦画頑張ってほしいです。
原作も読んでみたい。
菅田柄本コンビ最高。
「菅田将暉ファン」に受け入れられるか
天才は知的好奇心に抗えない
数学サスペンス映画
山崎監督の作品という事で、リアルなCGで作られた海戦アクションを想像していましたが、全く違った映画となっていたのに驚かされました。
物語の大半は、軍拡化を進める日本の軍部における「海戦主義」と「空戦主義」に対立した議論に終始しますが、双方の思惑の真ん中に「戦争素人」である天才数学者を据える事で膨らみを持ったサスペンス映画として作り上げるに成功している。
大和沈没シーンのCG演出等は相変わらず素晴らしい出来ですが、今作をフィクションとは言え、新しいスタイルの戦争映画とし得たのは、何と言っても菅田将暉の好演が大きいのではないでしょうか?
日本の象徴としての戦艦大和の運命、狂気へと突き進む日本。
敗戦と言う結末を知った現代人だからこそ、感じられる感動があったと思います。
戦艦大和の切ない存在意義に涙
最初の戦争シーン。大和が無惨にも破壊され大勢の犠牲が出る様子が描かれていますが、あまりの恐さに口開いてた…めっちゃ絶望した。
そしてこの感情こそが平山中将が見越していた未来そのもの。大和の存在意義。
私はまんまと平山中将の未来予想の軌道に乗ってしまっていた。
観終わったあとの余韻が凄い。<正義ってなんだろう…?>をずっと考えてた(笑)
最悪の状況を避けることが正義と疑わない主人公。
最悪の状況は避けられないと受け入れてダメージ軽減を図る平山中将。
この終盤の平山中将の考えにシビれる!そして大和の存在意義が切なすぎて泣ける…
平山案を論破するまでは櫂直が主人公でしたが、最後の10分は平山中将が主人公と言っても過言ではない。
そもそも最初から田中泯さんのオーラが他のキャストと段違い。彼以外にこの役を演じられる人いない。アカデミー賞助演男優賞を勝手に確信した。
菅田将暉ファンだけど、今回ばかりは田中泯に完全に喰われたと感じた。
余談だけど、これはめっちゃいい映画だったのにドラクエどうした?と監督に問いたい(笑)
原作を超えたかも
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