アルキメデスの大戦のレビュー・感想・評価
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圧巻の演技
史実に基づくフィクションだそう。
その史実とやらに、櫂直に、平山忠道に大いに興味が湧いた。
もちろん原作も読みたい!
戦争は回避したい。
だが、盲目的に原理原則を主張しても、それはかなわない。
すべての人々が満足できる落としどころはなく、欲深い衆愚が大半だ。
そこに数学を武器に殴り込みをかける様は、痛快だ。
世間知らずでいいように利用されているとは言え、一種のヒロイズムを感じる。
菅田将暉がよく演じているし、取り巻く柄本、浜辺もいい感じ♪
それをはるかに凌駕して圧倒的な存在感を誇るのが田中泯!
表も裏も知り尽くした深い洞察力は圧倒的で、
数学以外では幼稚さの残る主人公を寄せ付けない。
誤りを認めて身を引く潔さにも惹かれる。
眼鏡の奥の眼光の鋭さには、背筋がぞくぞくする。
舘をはじめとする盆暗軍人どもとの対比でよりその鋭利な感覚が際立つ。
影の主人公は間違いなく彼だ。
賞など欲しないだろうが、助演男優賞は決まりだろう。
樹木希林ロスになっていた私にとっての救世主。
感服した。
大人の鑑賞に耐えうる傑作
やはり櫂と平山が、あるものを前に対峙する場面が白眉。平山の認識は大幅にフライング気味じゃないかという思いもあるけど、当時保田與重郎擁する日本浪曼派の著作物を、批判しつつ多分に同調的に読んでいた橋川文三みたいな人間がいないとも限らなかったので、この想像力の闊達さは見事です。もうちょっと年配の方向けにパブリシティし直した方がいいのではないだろうか。
どこまでがフィクションなのか。
凄かった!本当にありそうな話で終始釘づけだった。
日本が敗戦国になった理由の一端を垣間見ることができた気がする。『日本人の誇り』という事を重んじる当時の軍部は戦い続けるしかないと思っていたようで、なんだか悲しくなった。
一つ驚いたことがあります。この作品は『アルキメデスの大戦』というだけにほとんどが数学の計算をしていく内容だったこと。この意外性も面白いと思った理由の一つです。
総評
今後来るかもしれない第3次世界大戦の予知夢のような映画だった。
いろんな考え方を知れる
数学のことについては少しツッコミどころを感じなくもなかったが、話のテンポが良くて、一筋縄では行かないところが面白かった。1つの事柄でも、様々な解釈が出来るのだなと納得させられた。
菅田将暉は学ランが似合うなと思った。
音楽の躍動感ほど数学を感じない
評価が高かったので観に行きました。が、個人的な評価は高くありません。
拳でなく筆で戦う映画なので、戦争、と構えなくて大丈夫でした。
他の戦争映画とはストーリーの着陸の仕方が違い、面白かったです。音楽素晴らしかったです。
戦艦大和の建造をめぐって主人公が奔走します。
ただ内容は、序盤と終盤意外リズムが悪く、主人公と付き人のコンビは、どうだオレたちのコンビいいだろと言わんばかりでくどいです。主人公は天才の数学者というより、ドタバタと行動力のある数学者でした。走り回ってばかりで肝心の数学で戦うシーンが、映像として物足りなく感じます。
ベテラン俳優勢のおかげで主人公の情熱につられた白熱戦のようにならずに済んだのかな、と。船酔いしそうになりました。
エンタメ映画としては面白い、原作の映像化としては?
戦争の結末を知っている観客には平山中将のセリフは納得のいくものだが日本人特有の情緒的な滅びの美学に論理的思考で抗うのが原作の面白いところなのでラストで急に日本人的な詫び寂びに櫂直がなったらダメやろぉ…。原作の結末があらためて楽しみになった。冒頭の大和は映画館で観てよかったな、あと田中少尉の役者さんファンになった。
久々に映画館で見るべき映画を見た!
冒頭の迫力満点の映像
時間を感じさせないストーリー展開
俳優人の名演技にスクリーンに釘付けでした。
ラスト30分過ぎからのシーンは見応えあり♪
菅田君と田中泯さんの演技に引き込まれます。
戦艦大和の存在意味について・・・開戦をのぞまず阻止しようとした主人公の思いと決意がラストシーンの表情と襟章で表されます。
久々に映画館で見るべき映画と思わせてくれる感動作品でした("⌒∇⌒")
紅一点の浜辺美波ちゃんは可愛いですよ♪
期待はあまりしていなかったが、面白かった
第二次大戦の前。これからの海軍の戦力が、これまでの大艦巨砲主義なのか、あるいは、航空主兵主義なのか。戦艦大和建造計画を舞台に、両派の駆け引きを描いた作品。
当初、見に行く予定は無かったのですが、とある人から「あれ、面白かったよ。」と言われたので、見に行ってみました。
平山忠道って、平賀譲だよね?藤岡喜男も、藤本喜久雄だよね?その他の、山本五十六とか、大角岑生とか、永野修身とか、嶋田繁太郎とかは実在の人物なんだけど、何で彼らは架空の人物?ちなみに、宇野積蔵も実在の人物です。
さて、描かれているのは、1929年の平賀の金剛代艦私案をめぐる、海軍内の対立と混乱の様です。歴史的には、その後、戦艦大和が建造され、最終的には撃沈されているので、物語的には大和を建造しないわけにはいかないのですが、それでも、100年に一度の数学の天才櫂直は、ギリギリまで平山を追い詰めます。“戦に勝って勝負に負けた”という感じでしょうか?
CGに定評のある山崎組の作品なので、CGの出来はまあまぁ。言ってしまえば、「あ、CGだな」と思う質ではありますが、細かいところまで描いているのは流石。大和の撃沈のシーンでは、改装後の対空兵装が強化された状態で描かれていますが、就役当初のシーンでは、航空兵装強化に際して撤去されてしまった副砲がちゃんと描かれていました。それと、また大和撃沈シーンの話ですが、この時の魚雷の当たったところとか、爆弾が落ちたところなどは、まぁまぁ正確に描かれている模様です。
上述の様に人に言われて見に行ったわけですが、結果としては、面白かったです。
日本人の美学
同じく漫画原作の空母いぶきが肩すかしだったのであまり期待していなかったけど、夏のこの時期に公開すべきしっかりとした戦争映画だった。
結末は知っている。冒頭で大和は沈没している。
でも、その結末までこの流れでどうやって持って行くの?と途中までは思っていた。が、なるほど、だから造るのか・・・と深く納得。ゆるやかな大どんでん返し(と、言って良いのか?)。でも、全然スッキリしない。だからこれは戦争を考えるための映画と言って良いと思う。
時代遅れの巨大戦艦に儚い期待を込めるのも、沈むことを知っていながら美しいと思うのも日本人っぽい。戦争は嫌だけど大和は美しい。狂気じみてるけどなんか日本人らしい。
不思議な違和感もまた楽し
いわゆる掴みで心奪われ 後は一気通貫でした
ガチに力作の様相を見せながら
主人公とヒロインはなぜか浮いてるし
三谷幸喜バリの妾についてのノノシリアイがあるし
そんな違和感もなぜか嫌に感じません
ゴジラとワイルドスピード抜いて 今のところ今年のベスト
菅田 を見にきた予定が 田中泯さんに全て持ってかれた
いやー 原作の漫画も全て 読んだんですけども 映画としてまとめるにはこれが最高だと思います。
dele での菅田将暉の 演技に 惚れ込んだんで 今回は原作もいいし 映画観に行く価値あるなと思い見に行きました。
だけど 田中泯 演技力と言っていいのか総合的な人間としての重みとか凄み それが素晴らしく これは違うなと 本当に何と言うか 人間としては力が全然 違うと ほんとに思う。
これはやっぱり田中泯さんが ダンサー としてとことん表現力の ものを突き詰めたと言う のだなと思いました。
田中泯さんの逸話で 自分のことを全く知らない田舎の 公民館で 前衛的なダンスをして 伝わるかどうかということをやった という逸話がありますが 前段階で前衛芸術とかそういうの分かってる人だったら 理解しようとするでしょうが 全く知らない田舎の 教養のない 人を前にして ただそこに黙って ゆっくりと 寝っ転がった状態から立つという動作だけで 感動させたと言う 逸話がありますが それくらい のことをずっとやってた人が やるからこそだと思います。
舘ひろしの 演技にはあまり期待していなかったのですが 最後の車中での 視線の外し方表情 これがけっこう絶妙でして 思ったより良い役者に なったんだなと思い あぶない刑事 もここまで成長したのかと 嬉しい誤算でした。
一度は見る価値がある映画だと思うので ぜひご覧ください 。
映画館の中でも 音響が良いところで 最後の田中泯さんの 言葉を聞くのは いいと思います 迫力が違います。
今年邦画一位!!
何気なく見に来ました
だが、予想を超える面白さ!!
最初は戦争をしたくない山本五十六、大型戦艦で見栄を張りたい老害将校の対立の話かと思っていました。
ですが、そこからのさまざまな出来事を経て最終的に戦艦大和の原形となる制作コストの偽装などはその後の話のおまけでしかなかった、その後、造船中将による大和の本当のあり方、今の私達には思いもよらない話だなと思いました。
他国、ある国では戦争美化と取られるかもしれませんが私はそうは思わないある意味、当時の時勢がどうだったかそして当時の人達がどうすべきかを考えるいい作品だと思います。
ぜひ、一度は見てみて欲しいと思います。
見応えあり○ 映画館で公開中に是非!
この映画、ジャンルとしては“戦争映画”に分類されるのでしょうが、戦闘シーンや凄惨なシーンは少ないです。このジャンルの映画としては異色な部分もあります。戦争や歴史についての詳しい知識がなくても十分で、誰にでも見られます。
かなり深い・考えさせられる内容ですが、クスッと笑えるシーンも随所にあり、130分という少し長めの上映時間が長く感じることなく過ぎました。
俳優達の演技を観るだけでも十分満足できます。
主要キャスト中唯一の女性 浜辺美波がこの時代の清楚なお嬢様にぴったりで、今後もいろいろな役を演じてくれそうです。
Storyについてはふれませんが、
深~い結末に、しばし絶句...です。
ムビチケを購入していて、好きな俳優も出演してないし、この映画に決めるかどうか迷いました。この先のラインナップに“これ!”という映画がない(私見)ので、消去法でこの映画を選んだのですが、大正解◎
この映画 観てよかった。
大きなスクリーンで観る価値のある映画です。
・・・満足〇 今年(2019年)公開されて観た映画のベスト3に入りそうです。(公開後2週目に観賞)
今の日本の姿とも被る
単なるエンターテイメントだろうとあまり期待せずに観賞。全体的に重くない最近の日本映画にありがちなポップな演出ではあるが、最後の最後に予想外な説教に裏をかかれた。騙しあいの現代日本とも重なり、少し考えさせられた。好みの映画ではないが、なかなかの良作。
天才数学者の現実感ない結びつきには違和感でしかなかったが訴えたいメッセージは強く感じた
今日は長崎の地が被爆して74年の日、先の大戦を描いたこの作品に。戦艦大和、戦後世代ではアニメになるほどの『芸術的建造物』。でもそれが300万人の祖先を失う当時の日本国のメンタリティの悲劇をフィクションにしてよく物語っている作品。天才数学者の現実感ない結びつきには違和感でしかなかったが訴えたいメッセージは強く感じた。
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