アルキメデスの大戦のレビュー・感想・評価
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戦艦建造阻止を巡る息詰まる机上の戦争
巨大戦艦建造費の計算がテーマの異色の戦争映画です。戦艦建造の関係者の思惑や建造費計算のアプローチ方法がうまく描かれていて、最後の建造会議での論争も盛り上がります。さらにここからのひとひねりが、冒頭の大和爆沈のど迫力シーンにうまくつながり、VFXだけでなくストーリーそのものを楽しめました。役者では、マッドサイエンティストにも愛国者にも見える、田中泯の妖気漂う演技が凄かったです。
菅田将暉くん
正直ストーリーは、1番の盛り上がりがどのシーンなのか分からなかった。淡々と進んで、何処が落とし所か分からない。
その分ベテラン俳優陣がしっかりストーリーを運んでくれている。
戦争映画は苦手だが、今の時代に生きている有り難さを感じられる映画だった。いつの時代も古狸の邪魔は避けられない^ ^
もう少し理解する為に、また観に行きたい。
原作は知らないけれど
原作を全く知らずに観ました。
非常に面白かった。
冒頭の戦闘シーンが強烈なので戦争映画かと思いきや、しっかりとした作りのヒューマンドラマ。
菅田将暉のカッコよさと柄本佑の演技力が光ります。
すごい!新しい形の反戦映画の誕生。
原作のストーリーはあまり知らずに、鑑賞。
また、つまらない反戦映画じゃなければ良いなと
思いながら進む。
史実を元にしたフィクションと最後のテロップが
出たけど、映画としては
イロイロ考えさせるし、素晴らしい出来だった。
役者さんは、全員期待通りの出来。
誰でもわかる、アメリカとの圧倒的な国力差。
しかし、開戦して、当然敗北。
この、なんで誰も止められなかった?という疑問は、
未だに、様々な原因が語られてるが、
正解は、多種多様。
現実でも、負けるとわかっていた人は確実にいたけど、
どうしようもなく、事態は進む。
まあ、新聞があおって、大本営発表続けたら、
国民は信じて、そうなるのは仕方ない。
政治家、官僚、だって逆らえないかと思う。
当時、自分が生きてたらどうだったかを想像したら、
わかる。
大事なのは、これからだ。
今では、ネットもあり、だいぶ違うから、
真実を知る事は、比較的たやすい。
単なる反戦で、戦争ダメだじゃー戦争は防げない。
最後は戦う覚悟が無いと、張り子のトラ。
アメリカが戦ってくれるってのも、期待し過ぎ。
日本を攻撃したら、アメリカも攻撃してくる約束だから、
危なくて、攻撃してこないだけだから。
日本は、日本でキチンと対策しないと!
核武装だって、タブーでなく議論ぐらいはしないと。
9条だって、議論ぐらい自由にしろよ。
それで、国民投票でもなんでもして決めればいいと思う。
今の野党は、議論すら欠席だから話しにならない。
追記
あと、大阪で鶴瓶社長をただ待ってるのには、違和感あるぞ。あそこで、事務所にある船舶関連の本や、雑誌読みまくって、戦艦にもっと深くハマっていく描写があってもいいかと思う。
あえて時間をつぶしてまでも、重要だという描写か?
戦艦大和は大日本帝国の象徴
フィクションではあるが戦艦大和の知られざる真実に仰天。単なる不正見積もりと思いきや…すべてが明らかになる衝撃のクライマックスが待っていた。天才数学者も驚く奥深い戦艦大和の誕生秘話とは…
戦艦大和は大日本帝国の象徴であれ。
2019-159
悲しい結末が切ないけど
数学という新たな切り口で描く戦艦大和の物語。多少のフィクションとは思いつつもグイグイと引き込まれていくストーリー展開は見事で菅田くんと柄本くんから目を離せなくなる。さらに浜辺美波ちゃんの可憐な純真さが輝きを加えて物語に厚みを。大阪での鶴瓶さんとのお話には思わずホロリと涙腺崩壊。
想像以上に面白かったし、歴史のうらがわを垣間見た気がしました。
是非映画館で🎦
戦争ものではなく、人間ドラマ
冒頭のみの戦艦描写で、
他は全て人間ドラマ。
ポスターが良くない。
戦争ものではない、そこに至るまでの物語であることを上映前に知れれば、もっと観にくる人の客層も広がるのでは。
体感時間はあっという間であったが、
上映前の先入観からか
逆に、あ、ここで終わりか…となった。
田中泯さんの眼鏡が光って表情が見えないカットは
漫画らしいがとても印象的だった。
戦争に流れていく日本とそこに生きる日本人
ストーリー的に最初は戦艦大和の予算見積もりの粉飾を数学で暴く半沢直樹的な話かな?と思ってましたが話筋はそうでもそこに活躍する人々意思が濃厚で熱中しました!!!!
ラストは知っての通り大和沈没ですが、その犠牲や敗北への決定があったのにもかかわらず二発の原子爆弾が落とされないと自覚出来なかった日本人の負け方知らずにどうしようもない気持ちになりました。
劇中の頼もしく勇敢な日本人の男児や国民があの時代当たり前の様に命が消えていったと思うと心の中で手を合わせました。
平和と戦争と考える本当にいい機会でした。
数学では戦争は止められない⁉️
原作は未読ですが、天才数学者を主人公にしながら、戦艦大和に纏わる内容に仕上げているのが、これまでの戦争映画とは違う、新鮮な切り口でした。
時代背景から鑑みると、あれだけ軍部に対して、横柄に楯突く振る舞いは、あり得ないこととは思いますが、地道な数値を積み重ねて、小が大をやり込める展開は、現代の池井戸作品に通じる面白さがありました。
冒頭から、VFXを駆使した戦艦大和の迫力ある撃沈シーンで、観る人の心を、鷲掴みにして、作品の世界観に引き込む、山崎監督の仕掛けはさすがです。
但し、迫力ある映像はそこまで、後は、数学者・櫂直を中心とする人間ドラマが続きます。それでも、作品に入り込めたのは、アカデミー賞俳優に相応しい菅田将暉演じる数学者・櫂直の熱き思いが伝わり、共感できたからかな。
脇を固める俳優陣も、柄本、館、國村、橋爪は、それぞれに菅田を引き立てる名演技でしたが、やはり、田中泯さんの渋さと存在感は、抜きん出ていたと思います。
ただ、小林克也は、ちょっと軽すぎて、役所ではなかったかな…。
もし、戦艦大和の誕生が、本作のように、日本が突き進んできた、軍国主義から目覚めさせる為であったのなら、尊い3000人の犠牲の上に、今の日本の繁栄があるのでしょう。
おもしろかったです!
冒頭から、昭和21年4月7日戦艦大和の最期のシーンでいっきに期待値が上がりました。そして期待を裏切ることなくそのまま話が進んでいき、最後は良い意味で期待を裏切られましたね。
大東亜戦争の史実を知っているとより面白く観れると思いますが、知らない人もこの映画をきっかけに興味が湧くのではないでしょうか。
キャスティングもバッチリだったと思います。
説教
戦争映画でないので注意が必要!
日本人が不得手とする長期展望、目先の利益に飛びつく
という習性が・・・
不思議な観点から描かれています。他の方も書かれていますが女性の顔を図らないでしょう。普通! だから天才?
天才が出現しないと変わらない?これが隠れたテーマ?
平山の説教が刺さった、良かった、萌えた。
予想外に良かった。
先に難癖付けとくと、あの数式ではあのカーブにはなりません。eのべき乗必須、エクセルでも描けるのは誤差関数(erf)あたり。大阪の造船所では二階微分と口走ってましたが、関係無いですね。確率密度関数か、χ二乗分布あたりが当てはまる関数だと思います。
以上、無駄にオタクな突っ込み終了。
柄本祐も、浜辺美波も、菅田将暉も、初めて良いと思った!櫂直の天才ぶりに惹かれ、尊敬して行く田中が可愛い。しかし女子の顔、測る?触れたくなるでしょ、唇とかに、普通。
全てを見越した上で、大和を設計した平山に心打たれます。戦争しない選択を、国民は許さない。いや、それを認めない人が多い令和の日本。平山がお説教してるみたいに聞こえる、櫂直に向かってでは無く、日本人に向かって。
ここが、凄く良かった!
平山の事務所、「カメ止め」の浄水場ですよね。賭ケグルイでも使われてましたが、映画の聖地化してます?
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(7/28追記)何故「アルキメデス」なのか?
◆「詐欺を明らかにする」
アルキメデスの功績として有名なのは「金の王冠の純度」を、体積を計測することによって明らかにした件です。
あるとき、シュラクサイのヒエロン王は金の王冠を作らせて神殿に奉納。そこに、職人が金を抜き銀をを混ぜた、との告発。ヒエロン王はアルキメデスに職人の「詐欺の事実を明らかにすること」を命じます。それが難しい作業であった背景は、神殿に奉納されてしまった王冠を、壊したり傷づけたり溶かしたりしてはいけないこと。要するに、混ざりものの証明のために「必要な情報が手に入らない事」。
アルキメデスは、水を一杯に浸した甕に王冠を沈めて体積を測った、と言うのが一般的に広まっている逸話ですが、現実には表面張力の影響で正確な計測は不可能。「重さと軽量についての歌」と言う作者不詳のラテン語の詩の中では「アルキメデスは王冠と同質量の純金を用意。天秤に王冠と純金を掛けてつり合いをとり、そのまま、全てを水中に沈めて行った。純金と銀を混ぜ込んだ王冠に働く浮力には差がでるため、水中では天秤が傾く」。
◆「二重帰謬法」と「方法」
アルキメデスの10数冊の著作は二つに大別されます。「図形の求積に関わるもの」と「梃の原理や浮力の原理に関わるもの」。「図形の求積」に関しては、その証明法として「二重帰謬法」を用いました。一般的に、数学の授業で見慣れた数々の図形、「円に内接する多角形」は、まさにこれに相当します。
また「方法」という著作の中では立体図形の重心を求める方法を記していますが、その方法として紹介されている事例は、放物線を回転させてできる回転放物体の体積や重心を求める際、「中心を通る軸に沿って立体を切断」します。
見る前は「アルキメデス数学じゃ大和のダメさは証明できない。ニュートン力学は必須」くらいに考えていましたが、視点が違ってました。ちゃーーーんと「アルキメデス」だった!
7/28更に追記
(数学が苦手の方のための蛇足的な解説)
櫂少佐は「積算じゃなくて...」とつぶやきます。
積算、つまり、材料費や加工に必要な費用、人件費、設備投資など、「量」として計測が可能な「物理量」を元に計算を行い、結果を積み上げて建造費用を算出する。ただし、この方法では情報が不足し過ぎているし時間も無い。
そこで「統計的に推測する」と言う方法に転換します。「過去の実績から、建造費用と何らかのモノ(ここでは鉄の総使用量)の関係を見出し回帰式化する」。櫂少佐は「鉄の総使用量と建造費用には相関がある」と発言します。この関係を数式化したものが「回帰式」で、会議の場で櫂少佐が黒板に書いたものです。
単純な関数、f(x)=ax+b を例にすれば、f(x)が建造費、xが鉄の総量。計算していたのは代入計算。
黒板に書いたグラフから推測すれば非線形回帰で、指数分布関数と言うのが必要になり、櫂が黒板に書いたような計算式には成り得ませんが、そこは重要では無いと思います。
フィクションなんだけども・・・
ストーリーは面白い作品です
しかしフィクションだと解っていても実際の歴史を知っていて今後日本がたどる未来を思うと途中なんだか悲しくなってきました
後は終わりらへんでの大和を造船する理由は「こんな見方もあるんだなと」思い驚きましたね
最後の最後の菅田将暉の演技
見るだけでもリピートしたいぐらい。
原作にはない映画オリジナルの最後の流れが素晴らしかった。
あとそれを抜きにしても、単純に面白かったです。
戦争ものでしょ?怖そう堅そうとさイメージだった持ってる人もいそうですが、いわゆる戦争ものではないです。
天才数学者のお話です。
多くの人に見て欲しいです。
ひと味違った戦争映画でした。
とてもいいストーリーで楽しめました。
こんなに頭がよかったら楽しいでしょうね!
平山とのやりとりがとてもよかったです。
鏡子さんが美しかったです。浜辺美波さん綺麗になられましたね🎵
気持ちいい
この映画は…率直に言って面白かった!
帝大数学科中退した100年に一度の天才数学者・櫂直(かいただし)が、軍の中で建設予定の軍用戦艦の計画を、予算や戦艦の設計に隠れている大きな穴を数学を使い止めようとするストーリー。
私戦争ものや軍艦系の話は好みのジャンルではないのだけど、大好きな山崎貴監督の作品は必ず観てるので行ってみました。
山崎監督作品は、私の勝手な仕分けで「永遠の0」「海賊とよばれた男」の枠と、「ジュブナイル」「ALWAYS三丁目の夕日」「寄生獣」「DESTINY鎌倉物語」の枠と2つあると思ってて、後者の方が完全に私が好きな作品が多いのですが、今回のアルキメデスは完全に前者。だけど、戦うシーンが重きとしてあるわけではなく、どうやって数学の力で軍人達を納得させて止めるのか…そこがメインとなっているところがまず良かった。
そして櫂直という天才数学者。天才であり変人でもある彼はまずキャラクターがめちゃくちゃ魅力的だった。その頭脳のレベルになるまで物凄い努力をしたんだろうけど、ただの頭良い人がではなく「色んなことを諦めなかった人」という人柄の強さが滲み出ていて、櫂のお世話係兼相方としてつかされた田中は、とても真面目な人で変人な櫂を最初は煙たい目で見ていた彼が、櫂の天才さもさることながらそれを超えたひたむきさに心が動かされて行くシーンがまあいいんだこれが…。良きバディっぷり。
重鎮俳優演じる軍人のお偉いさん達の中に放り込まれた若き天才数学者を演じる菅田将暉。
演技に見えない演技は相変わらずで、櫂直にしかもう見えない、ありきたりな言葉で言えば憑依していましたね…。菅田ではなく櫂そのもの。櫂の考えや頭脳があってからこそ展開していくストーリーや結果はとても納得がいく。
あと、それをも上回る日本政府の闇や時代の闇がゾクゾクして…決して後味の良い映画ではないけど、「天気の子」同様、今の日本を考えさせられるきっかけの映画だったことは間違いないんじゃないかな。
内容的にはなかなか難しい部分もあるけど、引き込まれるストーリーや役者さん達の魅力的な演技力のおかげで不思議と飽きのこない作品でした。櫂直の計算するシーンの黒板使いは迫真過ぎて無茶苦茶カッコよかった。それ以外も見所多数!!!
面白かったよ〜。
戦争映画と思って観ちゃダメです!
戦争映画は正直苦手です。でもここのところ「ちょっと番宣しすぎじゃないの」ってくらい露出が高まっている菅田将暉さんが後半のローテク部分(冒頭の戦闘シーンのようなCGによるハイテクに対して会議での人間対人間のせめぎ合い)が見どころだって言っていたので観てみました。確かに単調になりがちな全般のストーリーの中なかなか見ごたえがあり2時間強の長さを感じさせませんでした。戦闘シーンはある意味おまけくらいにも思えます。田中泯さんの存在感が半端なく主役を喰うくらいにも感じます。柄本祐さんも『居眠り磐音』に続き重要かつ味のある役どころを演じ明さん、時生さんとともに(そういえば嫁の安藤サクラさんも含め)柄本家大活躍の今日この頃です。角替和枝母さんもでてらっしゃいましたね。遺作になるんでしょうか?おまけみたいに書いておいて恐縮なのですが、大和の壮大さを表したCGは圧巻で山崎監督の面目躍如って感じでしょうか。結末的には哀しい流れに感じましたが、考えさせられ、いい映画でした。菅田将暉さんのここのところの活躍には目を見張るものがありますね。
追伸:浜辺美波さんは本当にお嬢様らしく美しく、櫂ならずとも測ってみたい衝動に駆られます。
面白かった!
フィクション映画と解っていながら、過去に本当にあった事実と思える程のストーリーに仕上がっていた印象。
「戦艦大和」が作られた意味が奥深い。
観賞後、誰もが冒頭のシーンを思い出すはず。このシーンを最後に見させられたら号泣は必至😭
菅田将暉さん演じる櫂直のキャラが良い。
数学の能力が高いうえ頭の回転も良い。所々で明言を語るんだけど、その言葉も心に響く。
「最初から結果を決めつけない」とか「やるなら徹底的に細かい所まで」みたいなセリフが自分の胸に刺さります(笑)
本作に映像美を求める必要無し。二時間越えの作品でしたが障害の無い清流がサラサラ流れる様な素直なストーリーで飽きること無く楽しめました。
自分的に小林克也さんが本作のツボ。
誰よりも滑舌の良いセリフで、今にもベストヒットUSAが始まりそうでニヤニヤとしてしまったのはナイショ( ´∀`)
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