アルキメデスの大戦のレビュー・感想・評価
全534件中、461~480件目を表示
日本映画はこう進んで欲しいです
以前から山崎監督作品はあまり肌に合わないので、今回はパスかなと思っていたのですが、ちょっと魔が差して観てみたら、やられました。
フィクションのノンフィクションを素晴らしい融合が、戦争の、日本の行く末をより明確に浮き彫りにしてくれて、ストレートに想いが突き刺さってきました。
今の日本を見てる気もしましたしね。
大掛かりなVFXシーンを冒頭に持ってきたのがとてつもなく効果的で、VFXはこう言う風に使うのだなと学びました。
インディーズ映画は頑張ってるのにメジャー系は安定を目指してる感じの日本映画もこれは良いお手本だと思います。
それでも大和は美しい
日本人なら、大和が建造されて沈没して日本が敗戦することは誰でも知っています。
大和が建造されるべきだったのか、
日本が戦争するべきだったのか、
それによってどれくらいの犠牲者が、、、
など、散々語られてきたことで、正解は分かりません。
映画として、
まず、オープニングの迫力が凄い。
ちょっと遅れて入ってきた人のせいで集中出来ませんでしたが、そんな中でも目が離せない。
誰でも知っているエンディングに向かっていきますが、とても面白いストーリー。
でも、、、建造されるんでしょ?と思いつつ
見ていると、大どんでん返しありのとても魅力的な話でした。
漫画は読んでいませんが、まさに日本人しか作れない映画かと。
大和は建造されるべきだったのか、、ということは分かりませんが、少なくても、大和があったことによって、様々なドラマや映画やアニメと漫画があって、今でも日本人の心を熱くさせるという意味では、大和は必要だったと思えました。
まずは、素直にうれしい
待ってました、この時期のこういう映画。
戦争がテーマだからではありません。
『永遠のゼロ』とか大嫌いなので、戦争ものは特に好きではありません。
ここ数年、特に夏は、(お子様)(胸キュン)(ヒーロー系SF)ばかりで大人は映画館で涼みたくても行けやしない、という状況が続いたから、本当にうれしい。
これ、映画界への嫌味です。
さて、本作について。
まず、大和沈没のシーンは圧巻、しかし無残。
大和の乗員は、無防備に攻撃を受けて簡単に死んでいく一方で、敵機のパイロットにはパラシュートと海上での救助が用意されていて、圧倒的な国力の違いに絶望する場面ですね。
しかし映画の大部分は、菅田さんが頭脳フル稼働で戦争回避に動く姿を描きます。
ある種変態的な数字オタクの菅田さんと、彼を助ける生真面目な柄本佑さんの2人はとてもカッコいいので、女性にもお勧めです。
大和はなぜ作られたのか。
フィクションとはいえ、リアリティがあって、最後まで目が離せません。
余談ですが、私が観た数少ない、戦争を題材にした映画の中で良かった作品は、
・カジュアリティーズ(1989)
・U-571(2000)
・イミテーションゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014)
・黄金のアデーレ/名画の帰還(2015)
・この世界の片隅に
です。
趣味の合う方はこの作品も観てください。
最後まで楽しめました
戦闘シーンがメインの作品ではないので退屈するかと思いましたが、巨大戦艦建造計画の裏に隠された不正を暴くために、若き天才数学者櫂(かい)と田中が帝国海軍の大きな壁に立ちはだかりながらも試算を行う過程に引き込まれ最後まで楽しめました。
ラストは良い意味で裏切られました。
ただ単に戦争=難しい、悲しいという映画ではない
歴史を知っている以上、大和は建造されたのに、戦争は始まってしまうのに、櫂直は結局机上の戦争に負けてしまうのか、そうなんだなと思っていた。しかし結末はそう単純なものではなかった。
VFXの戦艦大和は大迫力でさすが山崎貴監督、という感じだったが、この映画の見どころはそれだけではない。
菅田将暉演じる戦争嫌いな数学の堅物、櫂直が軍人やその周りの人たちとの関わりの中で心が変わっていき、自分にしか出来ない過酷な試練に立ち向かうその心情の変化、真の軍人の田中少尉(柄本佑)と試練を超えていく度に徐々に強くなっていくバディ感、そして、なんといっても会議で黒板いっぱいに数式を描く櫂直のシーンはVFXと引けを取らない大迫力。諸先輩俳優から拍手が湧き上がったそうな。
ラストがまた見どころ。造船推進派の平山(田中泯)の造船に対する思いを知ったとき、櫂直はどう思ったのか、大和を見た時の櫂直の涙が全てを物語っていると感じた。
数学ってカッコ良い。プールの水を抜くのに、コップでも始めるべし。
不可能に思えても、まず、やり始める事。方法は後から改善する、本気でやれば応援も来る。まずは、一歩踏み出す。
本当、我が国の漫画の原作って、良い物が多い。
大和自体は、時代遅れで、失敗だったのかもしれないけど、後知恵で非難するのはアンフェア。
国力が数十倍の国と、4年間、フルに戦い、最後は相手が反則しないと決着は
がつかなかったわけで。これ、実質上、勝ったって事でしょ。
大きな犠牲を払いはしたが、今日の我が国の平和、独立、経済状態は、その先人達の度根性の賜物。
原作ファンです。
原作ファンで、最新巻まで読んでます。原作がコミックは、駄作が多いのですが、最近では、【空母いぶき⠀】は酷かった。今回のは、よく纏まってました。原作とは、一部違うところがあるのですが、大筋では、忠実に再現されていたと思います。期待して無かったので、冒頭の大和のシーンだけでも、見る価値あります。
男たちの大和以来VFXも進歩したと感じました。
菅田将暉が芸達者の面々の中、頑張ってましたね。でも、やはり、圧巻は田中泯さん演じる平山造船中将演技に重みがあり影の主役でした。一応の反戦映画になっており、夏休みに、家族で見て、戦争を考えるにはいい映画なのかなと思いました。
日本人として生きている上での1コマ
1945年に日本はポツダム宣言を受諾し終戦した。それまでの、日本の戦争の1コマに当たる、「戦艦大和」。
ー戦艦大和ー[ウィキペディアより引用]
大和(やまと)は、大和型戦艦の1番艦(ネームシップ)。2番艦の武蔵とともに、史上最大にして唯一46センチ砲を搭載した戦艦でもあった。呉海軍工廠で建造され、昭和20(1945)年4月7日、特攻作戦に参加して沈没した。
BESTIAという種類のもので鑑賞。一番最初に驚いたのは、本編最初の大和のシーン。何より人の臨場感もヤバイ。
その後、話は続き、製造賛成派と反対派での討論が続き、結果"恐ろしい怪物"を作り出してしまう。
戦った男の物語には、火の付け所がないほどです。
ー追記ー
原作未読です。しっかりと構成されている物語だなと思いました。また、本編の「数学の天才」は架空の人物らしいですけれどこれが本当にこの時代にいたらどうだったのかとも思うとすごく興奮します。
とにかくみにいこう。
冒頭の戦闘シーンから本題の大型戦艦建造の回避、後半の大型戦艦の建造にいたり、冒頭の戦闘シーン。繋がりが良く非常に良い作品でした。 いままでの戦争映画とはちかいます。ぜひ観に行ってください。
数学の力
第二次大戦前、日本の海軍では巨大戦艦の建造が計画されていた。戦艦の計画に疑問を覚えた山本は数学者に不正の追求を依頼し…。
同名漫画の実写化作。数学で不正を究明すると言う発想が良く、尺の都合で割愛されたと思われる部分にも興味が出たので原作も読んでみたい。
菅田将暉の演技、作品とも楽しめる
「何でも美しいものは測らずにはいられない。そんな青年が最後に選択したものとは。」
私がこの映画を鑑賞して、キャッチコピーをつけるなら、このような言葉で表現します。
なぜなら、無我夢中で数学にのめり込む青年が戦争を回避すべく、数学の力で立ち向かいましたが、「希望という名の犠牲」を覚悟した選択をしたからです。
最後に流した一筋の涙には、周りの希望とは裏腹に、無念も溢れた想いを感じました。
また、当時の日本人にとって「戦艦大和」の位置付けの深さに、戦争の背景と重みを感じる作品でした。
俳優界の時代の申し子、菅田将暉に脱帽!
金曜レイトショーは、この日公開平均年齢高めのアルキメデスの大戦
冒頭から日本国海軍の象徴が、虚しく激しく散るシーンは圧巻∑(゚Д゚)
その後は、デビュー10年で錚々たるベテラン勢を凄い台詞量を物ともせずにグイグイ押しまくる菅田将暉とそれを見事にアシストする柄本祐!!
こりゃ本年度日本アカデミー賞の最優秀主演・助演確定かも!?
数字見ると普段は、イッーッってなるのに・・・(^◇^;)
数学が描く戦艦大和と数式で会議室を一変させる描写は、文句なしに面白い!!
同じ漫画原作の空母いぶきと比べると、自衛隊が撮影協力してるこの作品が、格段にリアリティがあり・・・
ここ5作連続ハズしてだけに、久々に当たり^_−☆
☆4.6
いきなり見応えMAX
面白かった。
開始早々繰り広げられる、戦闘シーンがとにかく圧巻。
縦横無尽に飛んでくる砲弾に、応戦一方でなすすべもない大和。
船体は大きく傾き、ついには沈没するわけだが、このCGだかVFXだかが、とにかく見事凄すぎて、冒頭の数分は目が離せない。
とは言え、派手な映像はこれ以降は全く無く、後は軍人たちの意地と駆け引き、変人の奮闘ぶりを中心に話は進む。
天才数学者櫂の変人ぶりを、説明する件が少々くどいが、この変人役の菅田将暉が良い。
台詞の言い回し1つとってもキレッキレで、見ていて実に気持ちが良い。
しかし、いかに天才数学者であっても、参考にした文献があったとはいえ、ほとんど資料が無い中で、僅か数日で戦艦の設計など出来るはずがなかろう。
見積もり金額にしても、公式に当てはめると、『ある程度の幅に収まる』ならわかるが、ピッタリになるのもどうかと。
あまりにも出来過ぎでしょ。
ま、その辺りを差し引いてもじゅうぶん面白い。
他にも田中泯のいぶし銀のような演技も素晴らしいし、ほぼ紅一点と言っていい、浜辺美波の品の良い可愛らしさも、良いアクセントになっている。
この手の作品を観ると、いつも同じ感情が湧いてくるが、戦争とはつくづく愚かなものだと、改めてそう思う。
歴史の大きなうねりの前では…高々戦艦一隻。
滅茶苦茶面白かったです!太平洋戦争を題材にしたフィクション作品はヒットしない・当たらないといったジンクスがある様で、思い当たる映画も幾つかあるのだけれども、この作品は荒唐無稽なフィクション・作り話にも拘わらず滅茶苦茶に面白い。
多分、天才数学者の主人公が数々の困難を乗り越えて、どうやって大和建造費のカラクリを暴くのか?といった、サスペンス・エンターテイメント的な面白さだけではなくて、戦艦大和というのが、あの時代の日本・日本人にとって、どういった位置付け・意味付けのものであるのか?といった思想的な背景迄もを論じている・喝破しているという事が、この作品に重層的な厚みを持たせている所為だと思います。
圧巻は最後の最後、主人公・櫂直と、敵役の造船中将との二人きりの対峙のシーン。それ迄は、混迷で独善的なだけだと思われる言動と立場に固執していたハズの人物が、実は、戦艦大和の撃沈と敗戦迄をも予見していたその上で、かの立場を貫いていたとは!
片や非戦派で、大和建造を是が非でも阻止しようとしていたハズの山本五十六少将は、けれども、アメリカと戦争をするならば先手必勝と、更には、パナマ運河の封鎖迄考えていたとは!
歴史的事実に照らせば、真珠湾攻撃を決行したのも、戦艦大和を旗艦とした連合艦隊の初代司令長官に就任したのも、彼なのは衆知の事実です。
良い役と悪役がドラスティックに転換する醍醐味!
更に言うならば、太平洋戦争を通して零戦と大和は最高軍事機密なので、一般国民はその存在すら知りません。大戦中の知識では、戦艦長門と戦闘機ハヤブサがせいぜいその限度でしょう。
そういった意味では、造船中将のモノローグは、二重の意味でフィクションという言い方も出来ます。
主演の菅田将暉の演技も、ステレオタイプ的でありながらも、作品にメリハリを付けて秀逸。楽しくて興味深い時間を過ごさせて戴きました…。
帰る途中に考えさせられる
最近戦争映画を観てないので、出演者達にもひかれて観に行きました。
いゃあ面白かった。当時は戦争をしたい人、日本が勝つと信じて疑わなかった人、降伏=死、などと考える人だらけだったんだろうなぁ
主人公側の國村と舘が、敵側の橋爪と同じくちょっとした小物感なのが面白かった
そして菅田将暉と田中みんのラスト二人の会話はド肝抜かされたし、まさか主人公が大和建造を止める側から造る側になるとは
大和の最期を最初にもってきたのは正解、だからこそラストは、涙ではなくじっくり考えさせてくれた。
田中みん、素晴らしい役者さんです。
菅田将暉もやはり、若手俳優の中でトップだなと思った。
VFXは少なめ、だがそれ以上の見どころが
まず原作を知らずに見た自分の感想としては、VFXによる戦闘シーンは少ないなと感じました。CMではそこを使っていますので仕方ありませんが。永遠のゼロのようなものを期待している人は、それじゃ物足りないと思うかもしれません。
ですが、この作品は俳優さんたちの演技を味わうだけで十二分の満足感があります。
失敗の本質という本のとおり、こうして日本人は戦争に向かっていく。反対しても抗えない組織の力。でもその中でこのような思いを持っていた人がいたのではないかと、フィクションながらこれは事実なのではないかと思える展開でした。
戦艦大和は日本の象徴たる大戦艦。誰もが知る美しく優雅な姿にはこのような思いが込められていたのか、と最後の菅田将暉の台詞が印象深い良い映画でした。原作はどう着地するのか、それも気になりますが、この映画の着地はとてもよかった。
負け方を知らない国民
映画『アルキメデスの大戦』を見てきました。すでに夏休みになっていますが、お客さんは、わたしと同様にお年寄りが多かったですね。ヤマト効果でしょうか?
菅田将暉ははまり役でしたね。
ポイントは、最後の平山造船中将(田中泯)の言葉でしょうね。大和建造の本当の目的が明らかにされます。
ただ、昭和20年4月7日に大和が最期をむかえてからも、4ヶ月、結局原子爆弾を落とされるまで、終戦にできなかったのは、やはり負け方を知らない国民なのでしょうか。
うーん
今年最も期待していた作品。CGで再現された最初の大和沈没のシーンは内容とは、ほぼ関係ない話題作り用でした。沖縄特攻は、単艦ではなかったが大和のみの映像にはちょっと違和感。限られたキャストでテンポ良くストーリーが進んでゆくのは良いが、漫画原作の限界か、達成感の無い結末にちょっと物足りなさを感じた。ラストで明かされる戦艦大和の役割は、後付けの言い訳としかおもえない。観る人によって評価が別れる作品ではないかと思う。
全534件中、461~480件目を表示