アルキメデスの大戦のレビュー・感想・評価
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圧巻 巨大戦艦大和
昭和8年(1933年)、戦艦大和の建造においてのフィクション映画。
戦艦建造に掛かる莫大な費用の見積りを、空母建造費用より安く改ざんし、その不正を暴くため、天才数学者 櫂直(かいただし)を海軍に招き入れる。
この櫂直役の菅田将暉の演技が素晴らしい。
数学をこよなく愛し、ものを計測することに生き甲斐を感じ、コンピューター並の計算力を持つ、という役柄をそつが無く演じている。
ラスト30分は見処。感動で涙がでる。
菅田将暉も良いが、田中民も良い。粒揃いの俳優の面々。
そして戦艦大和の造船エピソードの驚きと感動の物語は終わる。
巨大戦艦大和の再現も巨大スクリーンで見ると圧巻である。
この夏は横須賀の戦艦三笠を見に行こうと思う。
楽しみ、そしてちょっと考えちゃうなあ
国力10倍以上の米国との無謀な戦争に向かっている太平洋戦争直前の日本海軍で、日露戦争以来の大戦艦主義を唱える主流派と、これからは戦闘機の時代と空母建造を唱える先進派の争い。大戦艦の見積もり金額がおかしいことを積算計算から見破って事態を逆転しようとする先進派の一員として、数学の天才が、わずか2週間で大戦艦一隻の積算計算を成し遂げられるかどうか、膨大な積算計算を凌ぐ手法を天才は発見できるのか、という話。
大戦艦を造ってしまったら、いよいよ日本は戦争にひた走るという危機感から、先進派に組することになった主人公が後半につぶやく「数学が、この国を救うのかと(感慨深く)思った」というセリフは、かなり心に届いた。ああ、そうでありたいと自分も心から思う。
それも含め、前半から中盤の、「軍機(軍事機密)だからと、設計図も、見積り書も、何も見せてもらえない状況」の中で、本で学び、実際に測るという行為だけで、一歩一歩積算に近づく姿は、エンタテインメントとして見事に成り立っている。原作者はさすがに「ドラゴン桜」の作者だけあって、学問をエンタメにするのが上手い。
胸がすく中盤までで、映画は終わりかと思えば、終盤は一転。みなさんに劇場で鑑賞してほしいが、自分には、快適なテンポの中盤までとの対比で、戦争という狂気が、やるせない思いとして押し寄せた。それは、数学者という(自分が思うには)もっとも世俗と離れたところにいる人々さえも押し流していく。
しかし、史実をもとにして「実はこんな風になっていて、こんなことが起きてたとしたら、面白くない?」と考えつく人たちは、これまた天才だと思うし、おかげで面白い映画を観られる俺は、幸せだわ。
菅田さん、柄本さん、最高でしたね。この映画の好感度を上げてるのは、「軍人としての自覚は人一倍だが、凄いものは素直に凄いと思える」少尉の役を柄本さんが見事に演じて、俺たち観客の疑似体験感覚を補ってくれているからだと感じた。
浜辺さんは、違う時代の女学生という役に、考えてチャレンジしていたので、また成長してくれそう。
舘ひろしを含む名優たちは、今から見ると主流派も先進派もどちらも、「なんか変」(戦争が当たり前のようにベースにある中でのおかしさ)という感じを出してくれてたと思いました。
圧巻の菅田将暉、重厚の田中泯(漢字変換されない)
ラストのあの菅田の演技は凄過ぎた。
あれがなかったら、田中さんの割といかにもな演技と山崎さんの説明過ぎる冗長台詞にうんざりしてたと思うし、エンドロール終わるまで立てないぐらいの余韻は感じられなかった筈。
いや、田中さんも素晴らしかったんですけどね、もちろん!
でも、反戦イデオロギーが特にないライト層にも余韻を感じさせたのは、菅田のあの静の演技があったからこそ。
菅田将暉、本当に凄いわ。
若手人気とか、アイドル俳優()とか、イケメン俳優()()とか。
どうっでも良いよ。
あれはこれからも人気がうーたらとか関係なく、絶対に残していかないとダメな日本映画界の宝だと思う。
昔の窪塚より凄いかも。
ちょっと理解不能なのは、やたら柄本佑の演技力上げの人たち。
華なし地味だと、演技力が10割増し良く見えるってのを体現しているような、想像力に乏しい評論家気取りの方々ね。
いや良いキャラだったし、柄本さんも良い役者だとは思ったけど、菅田より上とか、田中さん差し置いて一番良かったとかは草しか生えん。
彼に菅田将暉や田中泯さんのような演技出来るの?
はっきりいう。何年かかっても無理。
実際に軍に1日入団してみたと柄本さん言ってたし、それは良く活かされてたけど、なんだろうね。
物真似が上手いんですね、っていうのと、演技が素晴らしいんですねってのは全く違うでしょって話。
柄本さんは好きだけど、ファンのひとたち主演や演技派先輩俳優に対する敬意がなさすぎでしょ。
何にせよ、田中さんと菅田の二人は色んな演技賞総なめして欲しいし、しなかったらこどおじと平和ボケスイーツだらけの日本は本当に終わってんなって思っちゃう。
途中の原作パートは、原作知ってる側からすると、主役が自分で困難を切り開いていくところを、田中少尉にさせていたり、切り開けてすらいない蛇足キャラお嬢様にやらせていたり、うーん?だったりしましたが。
鎌倉物語でもうっすら感じていたんですが、山崎さんって人間ドラマ作るの下手だよねと明確に気付かされたぐらいだったのですが。
でも、あのラストが全てを吹き飛ばしたよね。
もっとも、正確に言うと、平山中将に語らせ過ぎた脚本はそこまでだとも思うけど・・・
説明台詞過ぎるよ。その説明をアクションとシーン展開で魅せるのが脚本の妙なんですが、ストーリーとシーン作りなのですが。
まあ、だからこそ、最後の菅田の表情と短い台詞回しだけで魅せる神演技あって良かったね!っていう。
田中さんが威厳と貫禄たっぷりの素晴らしい演技で、説明ひど過ぎる、モロ自虐史観な反戦主張をモロに台詞にし過ぎって台詞を、面白く魅せてくれて良かったね!という感じはしました。
まあ色々言ってますが、菅田将暉の涙で5評価です。減点式ではなく、加点しかない式。
10代〜20代にはすすめにくい映画だけど、本当、菅田将暉見たさで良いから、スイーツ層に観に行って欲しい。
個人的な話だが、私より余程菅田将暉のガチオタでおっかけしている後輩ちゃんが観に行かないのが全く理解できない。
菅田が番宣してても、菅田可愛い!で、この映画に向けては1ミリも心動かされてないもんね。
菅田将暉のライブとCDのために数万使うなら、アルキメデス1回観てよ!!!
「昭和感と戦争ものが嫌い」「ブッキーのが美しかった」とか意味わからない。
いや3年A組良かったけど!
本当に若者世代は平和ボケしてて悲しい。
だからこそ、スイーツ層に観に行って欲しいです。
届け!伝われ!
大和は沈む運命だった
面白い‼︎
原作はマンガなんですね。もちろん、未読です。予告編を観て、面白そうと思って、観に行ったけど、予想以上に面白かった。
いたって真面目な数学者を演じてる 菅田将暉。ちょっと緩めの軍人を演じている 柄本佑。2人の生真面目さと、緩さが、いい感じでぶつかっていて、時には笑いも起こります。この2人の掛け合い、本当に、面白かった。
菅田将暉 に対する 柄本佑 の態度の変化も良かった。最初は、バカにしてたのに、数学者としての実力を見せつけられるたび、どんどん尊敬していくのが分かった。
そして、やっぱり 菅田将暉。最近の出演作品は、好みが別れると思うのですが、今回は、良かったんじゃないでしょうか。「美しいものを見たら、測りたいとは思わないのか。変わってるな…。」思わず、お前がだよ!って突っ込んだ人も多いはず。久しぶりに、やっぱり、いい俳優さんなんだな…って思えました。
それから、VFX も良かった。迫力ある映像に仕上がってたと思います。迫力を感じる為にも、ぜひ、映画館で見て欲しい作品です。
賢ければ賢いほど面白い映画 と、大学生の教養がまだまだの私は思いま...
何も無いところから作り出して行く。 あきらめない、やってみる、あの...
考えさせられる話
原作未読です。
予告では菅田将暉の演技が帝一の國を彷彿とさせてコメディ感強いのかなあと感じていましたが最初から最後まで真面目で一人一人の台詞に考えさせられる話でした。勿論予告通りクスッと笑えるシーンは度々ありますからメリハリついて良かったと思います。
最初のシーンから迫力が凄くて当事者や遺族のことを思うと胸が痛みました。そこから過去を遡るようにして話が始まり、主人公が巨大戦艦の製造を阻止しようと展開されるストーリーが面白ければ面白いほど、結果製造され沈没する事を知っている私たちはどんなどんでん返しが待ってるのか期待半分不安半分で展開を見守ることになります。
予想を上回るどんでん返しのさらにどんでん返しがあり後半も飽きさせませんでした。
とくに平山中将の台詞には色々考えさせられたし「負け方を知らない」という言葉は刺さりました。平山中将の考え方や結果選んだ方法に賛否あるにせよ、一理あると思わされたし、山本五十六側にも裏がある演出がそうだよなあ、そういう一面もあるよなあと考えさせられました。
呉の大和ミュージアムに大和の模型目当てに行ったことがありますが特に戦艦好きなわけではない私でも大和には惹かれる何かがあります。とくに理由を考えたことはなかったのですがこの映画を見て惹かれる理由が分かった気がしました。
戦争映画を見るといつも感じますが一方の意見だけ聞いててもダメだしいろんな意見を聞いて考え続けなきゃいけない問題だなあ、と。先人たちが残した偉業にせよ負の遺産にせよ、そこから学んでいかないとなあ。
戦艦 大和
大和と日本を重ねて涙する主人公。日本を愛しているが故に時代のどうしょうもない絶望へと突き進む流れにあがなえない虚無感。既に過ぎ去った歴史ではあるが目を背けることができない現実。しかも誰も日本を愛するが故に間違いに気ずかずに突き進む崩壊への道。現在の日本の状況と似てるように感じたのは私だけでしょうか?
奥野氏
面白かった!!菅田将暉が流石だったし、柄本佑も可愛くていいバディになってたー。
戦艦の本当の狙いを知った時、鳥肌が立ちました。結局戦争は止められないけど、数学で日本を救おうとしたということだね。。戦争ものは全く見ないし知識もあんまりなかったけど人があまり死なない(死ぬけど)から見やすいかも。
しゃべくりとannを見ていた身としては、奥野氏!!えもたすーー!!!ってなって、何度か笑いそうになった。ギャップすごいです。
ラスト30分!
数学も彼らの負け戦も、嘘偽り無く美しい
戦艦大和は悲劇の戦艦だ。
しかしその偉容は惚れ惚れするほどカッコいい。幾度となく映画などの題材になり、アニメになって宇宙へ飛び立ったり、今も尚日本人の心を魅了し続けているのも分かる。
間違いなく、世界最大、世界最高峰の戦艦だ。
だが、戦艦大和が建造された頃、戦争は艦隊戦から航空戦へ。図体ばかりデカイ大和は格好の標的。
劇中でも言われていた通り、無知な国民と好戦的な軍部に戦争に勝てると妄想を抱かせ、それと共に海の藻屑へ…。
果たして、戦艦大和は何の為に造られたのか…?
建造を巡って、軍上層部も意見が真っ二つに対立。
が、どうも賛成派に分がある。
空母より巨大戦艦の方が低い予算で造られるなんておかしい。
これには何かある。何かが…。
山本五十六の命により、一人の男がその隠された疑惑に迫る…。
建造の合否を決める最終会議までの2週間で、疑惑の予算の本当の予算を算出せよーーー。
今のようなスーパーコンピュータも無い時代、普通の人間の計算力では到底無理。普通の人間には。
帝大の数学科にかつて籍を置き、100年に一人と言われた数学の天才。
美しいものを見たら、計りたくてうずうずしてしょうがない、本人曰く“普通”の男。
櫂直(かい・ただし)。
山本五十六など周囲の登場人物が実在なので、彼も実在の人物と思いがちだが、完全なるフィクションの人物(と物語)。ちょいと調べてみたが、特にモデルとなった人物も居ないとか。
話も実話級にリアルで、櫂自身も本当は実在なんじゃないかと思うくらい面白味のある人物。
天才と変人は紙一重と言うが、まさに彼の事。
数学の事に関しては、本当に大天才。
人間コンピュータ並みの計算の早さ、難しい数式もスラスラ書き、説く。『イミテーション・ゲーム』でも思ったが、天才の考える事はよう分からん…。
その一方、先にも述べた通り、美しいものを無性に計りたがり、何でもかんでもすぐ計算しようとする。
奇人、変人、変わり者、或いは“数学バカ”か“数学キチ○イ”。
でも、ただの変人×天才ではない。
元々軍人ではない。ある理由から、軍人や戦争を心底嫌っている。
故に、軍規などに縛られない。
度胸があり、物怖じしない性格。
なかなか心に響く台詞も多い。
世の中に一人くらい、彼のような人物が居て然るべきと思わせる不思議な人間力。
数学で戦争を止めようとした男。
戦艦大和建造に反対した男。
それらと対しながらも、戦艦という“美しい怪物”には魅せられた男。
真っ当さとアンバランスのユニーク過ぎる人物像。
そんな人物を見事に演じ切れるのは、今の日本映画界の若手の中で、ただ一人しか居ない。
熱演の中にもユーモア滲ませ、難解な数学用語や計算式も披露、菅田将暉の演技力と存在感はもはや若手ではなくベテランの域だ。
他キャストでは、
最近コミカルな役所が多かった舘ひろしが、山本五十六役で久々に渋い魅力を発揮。
笑福亭鶴瓶、小林克也、國村隼、橋爪功、田中泯ら豪華ベテラン勢がそれぞれ好助演や憎々しい役回り。中でも田中泯は、ラストで一気に場をさらう。
助演キャストで特に良かったのは、柄本佑。
海軍少尉で、櫂のサポート役。
当初は軍を嫌う櫂に反発していたが、櫂の熱さ、直向きな真面目さに打たれ、彼に尽力する美味しい役所。我々観客目線でもある。
実生活でも親交あるという菅田と柄本のやり取りも絶妙。
どんなに周囲から怪訝の目で見られようとも、バカにされ笑われようとも、何かに没頭する人間の姿は美しい。
櫂の真剣な姿には胸熱くさせるものがあった。
それと対比して描かれるのが、軍部の醜さ。
圧力を掛け、妨害。
全ては軍の保身。
愚かで、古い考え方にがんじがらめに縛られた体制。
こんなだから、戦争に負けたのだ。
軍上層部のほんの一部の傲慢のせいで…。
主人公たちが対しているのが、同じ日本人、同じ軍内部というのが皮肉でならない。
本作は“机上の大戦”。
戦争映画でありながら、戦争シーンは冒頭だけ。(しかしこの戦艦大和沈没の冒頭シーン、本編・CG・セット・特撮を駆使し、山崎貴監督の手腕が光り、この冒頭シーンだけでも日本の技術の向上ぶりを改めて思わせてくれるほど迫力満点!)
話はずっと軍や数学用語含む会話劇で、ドンパチの戦争映画が見たい人には不満かもしれないが、
何の何の!
確かに専門用語は小難しいが、圧力に屈せず、突破口を見出だしていく主人公たちの闘いには、戦闘シーンを見ているよりずっとスリリングで興奮!
グイグイ引き込まれ、非常に面白かった。
クライマックスの最終会議は、ちょっと大袈裟な演出&熱演でもあるが、圧巻と白熱の一言に尽きる。
もはやここまで…と思いきや、
さながら『半沢直樹』のような、土壇場の大逆転!
こういうスカッとする勧善懲悪モノが好きな人には大満足の見応えだろう。
…しかし、最後の最後で思わぬ展開に。
絶対不利な負け戦に挑み、見事覆した!…筈だった。
戦艦大和の虚偽予算の理由。
ある人物の口から発せられた○○湾の言葉に、胸が苦しく…。
そして、戦艦大和建造の本当の狙い…。
かくして大和は建造され、日本は戦争に突入。
この“机上の大戦”は、端から負け戦にしか過ぎなかったのだ。
彼らの闘いは無駄だったのか…?
本当に数学には、世界を動かし、世界を変える力があるのだろうか…?
日本は負けた。戦争にも、各々抱いた偶像にも…。
が、信じ、抗い、変えようとした。
数学は正しく嘘偽りが無いように、彼らの闘いも。
日本の夏映画と言えば、ここ何年も主流となっているアニメーションと、かつて東宝で多く作られた戦記モノ。
夏に敗戦し、より一層戦争について考えさせされる時期でもある。
そんなメッセージ性を含みつつ、エンタメ性も充分。
毎度毎度、技術とレベルとクオリティーの高い作品を贈り続け、ヒット作や話題作が途切れない山崎貴監督とそのチームには、ちょっぴりジェラシーすら感じてしまうほど。
今夏も大ヒット作話題作続くが、現時点で今夏のベストだ。
帝都大学数学科中退数学者
帝都大学数学科中退した人間が戦艦大和制作を阻止する派幹部に制作費が適性なのか二週間で計算させて色々と策略するが手回しされ中々思うように行かないが、ある財閥の娘に助けられ、ある造船会社にたどり着くが社長も過去に海軍に噛みついて仕事回してもらえなかった過去があり協力してもらえなかったが財閥の娘が来て協力してもらえたが会議の日程が変更になり翌日の11時になる、その時に仕様する鉄の重さで制作費が算出できる事に気づく会議中終わるギリギリで算出するが、制作したい派が国を守るためにわざと制作費を捏造した事を認めた上で大和を制作させようとしたが数学者大和の欠点を一つ見つけた。それは台風による三十メートルの波が来たら沈没することを証明した、そのため会議では作らないことに決まったが・・・・
実は戦前のお話の映画❗菅田将暉上手い❗
アルキメデスの大戦
なんだ〜
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