マチネの終わりにのレビュー・感想・評価
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石田ゆり子がとても魅力的な女性でした。
観終わった後にエンドロールも含めてスーッと心に入ってくる感じがしました。
私の中ではあの後再開したふたりはどうにかなるのではなく、友人でいる結末を想像しました。自分がそこまでの相手に出会っていないからか、4年以上経っていたらさすがに昔ほどの燃え上がるような気持ちはないんじゃないのかなぁと思いました。
マネージャーの三谷さんもなかなか言い出せずに苦しかったはずですが、すべての元凶はあなたにあるよと思いました(笑)
音楽もまたこの映画の見どころの一つですね、風景や登場人物の心情と相まってしっとりと観ることができると思います。
観る価値がない前提でネタバレ
なかなかここまでド外す稚拙な脚本は珍しい。特にそこが生命線の邦画では・・・。福山雅治さんの汚点的作品と言ってもいい。観る価値がない前提でネタバレで脚本アレンジすれば石田ゆり子さんと福山雅治さんは幼馴染時代の腐れ縁の再会、石田ゆり子さんに宿った子供は実は福山さんの子供たったとかなればもっと心惹かれる映画だったのでは。男女の機微や想いってそんなに浅くないでしょ!と残念なストーリー。
これはもう
石田ゆり子さんのための映画でした。
福山雅治さんは、他の方でもやれなくはないけど、石田ゆり子さんは、外せないと思います。
このキャスティングは絶妙です。
彼女のいろんな表情を引き出した監督、脚本家に敬意を表します。ちゃんとそれぞれの伏線も回収していたし、わかりやすい作りでした。
音楽がとにかく良かった。
あとで調べてたら、すごくたくさん印象に残る音楽を担当されている方でした。PSYCHO-PASSとか、、。
多少の唐突感があったり、演奏会で途中で弾けなくなるというのは、ちょっとあり得ないかなと思ったのと、携帯メールを代わりに打つあたりは、高校生違うんやからとちょっと危なかったところもありますが、全体的には良かったです。
エンディングがモヤモヤするという方もいるかもしれませんが、私はいい終わり方だったと思いました。
もちろん、グッドエンディングです。そして、これまでして来た選択の結果を振り返って、全ての全体像がわかる。そして、これからの選択していく。いいお話でした。
穏やかな大人の恋
最初から最後まで貫くテーマの「未来は常に過去を変えている」はとっても素敵。確かに過去の現象は変わらないけれど、結局その起きたことをポジティブに捉えられるか、それともネガティブに捉えるかによって、未来は全く違う景色になるし、未来が変われば、過去はやすやすと輝かしい奇跡になると思います。
福山が復活し、石田が人生を吹っ切ることによって、未来は変わり、過去の秘書による裏切りはかえって二人の絆を強固なものにしたような気がします。人生はやはり苦しみを味合わなければ、醍醐味を得ることができないのでしょうか?
にしても、あの秘書の裏切りには、超頭にきて、そのシーンから怒りのようなものがフツフツ。最後まで一気に走り抜けてしまいました。
あと、青春時代の激しい恋とは違う、おだやかな情熱の爆発に対しては、涙がじわりじわりと滲み出ました。^_^
水中毒
ペットボトルやら水道水やら、やたらと水が出てくる。なにかのモチーフ?まあ、煙草をバカスカ吸うよりいいけれど。
結局、福山雅治はなんでギターを弾けなくなったのか?恩師の追悼のためなら回復しちゃう、その程度の病気だったのか?
フランスの映画監督を義父に持つ海外在住のジャーナリストとは、もうその時点で平民の私には鼻持ちならない話。風吹ジュンは長崎に残った蝶々夫人?それならもっとそれなりの絵があったのでは?ただの農家のおばさんになっている。
クラシックが原作者好きなんだね。アイネ・クライネ・ナハトムジークの伊坂幸太郎もそうだけど、男の作家って、自分の趣味を入れちゃうんだよね。クラシックは私も好きだからいいけれど。そういう西洋のハイカルチャーのなかで活躍する日本人という設定、白人から喝采を浴びたり、押しのけて取材したり。昭和の白人コンプレックスにどっぷり浸かって育った私には背伸びと虚栄にしか見えない。
石田ゆり子はフランス語はまずまずだったが英語が下手だった。
「走ると幸せが逃げる」とか言う急がない女がジャーナリストできるだろうか?設定とキャスティングに問題が。
「月曜から夜更かし」で桐谷さんが演歌歌手に会った最初の日に結婚を申し込んで引かれたらしいが、会って2回目で「あなたが死んだらぼくも死ぬ」と言えるのは福山雅治だからか。
カメラ(ウー)マンがけがをして石田ゆり子の家に転がり込んでいるときに福山雅治が訪ねていくのがよくわからない。ギターを弾かせるため?コンサートで弾けなかったその晩にそのカメラ(ウー)マンのために弾ける?訳わかんないし、その前のスープを作る件要るか?キューピーの宣伝?キッチンにもの多すぎるし。
極めつけはすれ違い。
かつてのトレンディドラマ隆盛時代の必殺技。携帯電話の登場で封印されたが、なんと、それをなくすということで復活。大事な日に、大事な人と唯一連絡を取る方法を、よりによって事件が起きて外出するときにタクシーに忘れるなんて、「間抜け」としか思わない。そんなドジな男、桜井ゆきに邪魔されなくたって三行半でいい。
なんだって3時間の手術、いても役に立たない福山雅治がいなくてはいけないのか?木南晴夏の子守の手伝い?なぜ救急にまで、あるいはその後の病室にまで赤ん坊を?いくら個室とはいえ。旦那はいないのか?急逝でもしたのか?シングルマザー?その子育て設定要る?
とまあ、原作の問題なのか、映画化のときにでたゆがみなのか知らないが、これだけ現実離れしたことがあると、どんなに目をつぶりたくても感情移入できない。
桜井ゆきが嘘を告白するときも、贖罪なんだろうけど、「子供が大きくなってきたのに旦那が4年も働かない。離婚してもいいから子供の養育費稼いでもらわないと……」という意地悪なストーリーを考えてしまう。コンサートに来て欲しいんならチケットくらい渡せばいいのに。
そんな散々なストーリーだったが、久々にきいたクラシックギターの音色とともにラストシーンで辻褄があうのが驚き。サントラ、ダウンロードしちゃいました。
福山雅治も石田ゆり子も歩く姿勢がとてもよい。
石田ゆり子、PTSDで過呼吸。福山雅治、桜井ゆきの嘘を聞いて過呼吸。桜井ゆき、福山雅治をニューヨークに送り出して過呼吸……まではいかないか、深呼吸。
金貨最後にもででましたが、なにを買うかキーになるものありましたかね?
T-REX。いい答でした。
素敵な映画でした
風景と音楽が素敵で、そして良い男と良い女の同年代の大人のピュアな恋愛に共感しました。未来が過去を変えるという言葉にも自分の経験などを照らし合わせて、納得できました。
早苗の嫉妬心が起こした行動で2人の人生が大きく変わり、その中でも洋子が離婚して親権も失うなどとにかく八方塞がりに可哀想すぎて、この上またテロでも起こったら最悪だなと思いながら観ていましたが、そのようなことも無く、最後は再会が叶い、彼女の為に贈られた演奏に泣けました。大人のピュアな6年越しの恋もさる事ながら、脇役の早苗が、最後は自分の過ちを自覚し過去に対して覚悟を持って向き合えた愛情の描きかたも、並行して評価できる映画だったと思います。
最後に
主演の2人と同じ年なので、年齢に相応しいいい感じの恋愛ものかと思ったら、途中で韓国ドラマみたいなあり得ない展開に。じわじわときて最後、クレジットロール見ながら号泣させられました。石田ゆり子が可愛いですね。この二人のような年の取り方したいですね。
今これをやるかというメロドラマ
世界的な映画監督を血の繋がらない父に持ち日英仏語を流暢に操る才媛と天才ギタリストの恋っていう説明が終わった時点で「ケッ」と思うのね。まあ勝手にやってくれっていう話なんだよ。
でも二人が「好き」っていうことに一直線に進んで盛り上がってくんの。そうだよね、その決断だよねって。
それで全てうまく行きそうってところで事件起こすんだよ。桜井ユキが酷いことすんの。それですれ違っちゃうの。
お互いに想い合ってるって信じていても、何かあると、相手のことを信じ切れないってことなんだけど、ここは信じろよと思ったな。けっこう壮絶なことしてここまで二人来たからね。
だから、この局面では桜井ユキを断然支持だね。自分の想いに真っ直ぐに、手段を選ばず福山雅治を取りにいってて、福山雅治と石田ゆり子は桜井ユキの想いの前に負けてんだろって。
ラストに向かって、福山も石田ゆり子も家庭をもって、福山はそれなり幸せそうだけど、石田ゆり子は不幸せになってんのね。石田ゆり子は、福山を選ぶために捨てた相手とよりを戻してんだけど、それ無理だろ。石田ゆり子もよりを戻した男もどうかしてるよ。
桜井ユキが「謝らなきゃいけないことが」って悪事を白状すんだけど、嘘を付くなら墓まで持ってけよ。謝った方はスッキリするだろうけど、謝られた方はどうしようもないからね。
それでも福山と石田ゆり子が動く感じはなくて「こりゃ桜井ユキの独り勝ちか」と思ったんだけど、想いの強さが勝ってんだから、それでいいよなと思ってみてたのね。
そしたら最後のコンサートのところから、福山と石田ゆり子の想いが再びつながって、そういうことになるのかあという感じだったな。
気が狂ったライバルを入れて、愛する二人をすれ違わせてくっていう、いまどきまだあったかっていうメロドラマで面白かったよ。
良くも悪くも韓国ドラマ
ギタリストの福山雅治とジャーナリストの石田ゆり子が恋に落ちる話。
恋愛映画とは、この恋に落ちるポイントというのが重要なはずだ。
あらすじを全く知らずに見たので、水ばかり飲んでいる福山が不治の病であることを隠していて(楽屋に引きこもっていた)、パリで石田ゆり子と束の間の甘いひとときを過ごしたのが忘れられない的な話だと勝手に思っていたら見事に予想を裏切られた。
二人はいったい、どこで恋に落ちたのだろう?
石の話がキーワードなのはわかるが、そんなポイントが見当たらない。
同僚がテロに巻き込まれて死んでしまった人に、しじみの話?それ、本当に元気づけているつもりなの?
パリに来たなら何か観光して、そこで会話が盛り上がるのでは?せっかくのパリロケなのに、カフェで肉を分けていただけで、こんなことなら再会は日本でもよかった。
しかしスーパースター福山雅治のちからはすごい。「世界のどこかで容子さんが死んだら、俺も死ぬ」という一見違和感ありまくりの台詞を何事もなかったかのようにさらりと言えてしまう。こんな50歳がいるんだな、と感心した。
そのあとのマネージャー勝手に別れ話ライン事件もツッコミどころ満載。そんな大事な話をラインだけで?あれだけ長々とラインで距離をつめていたのなら、普通もっと話し合うよね?。
そのことがきっかけで、お互いがすれ違ったあとすぐに別の相手と結婚して子供がおり、更にびっくり。結局そんなもんなのね、と。
その後福山は四年間ほぼニートだし、なにか苦悩とかあったのか???という感じだ。
しかし全体的には音楽が美しく、まあまあ内容も楽しめたので☆3つ。
伊勢谷友介のネイティブのような発音の英語も見所。
ちなみに、平野啓一郎さんの小説は読んだことがないが、今回たまたま韓国ドラマ展開だったのだろうか。このようなエンタメ小説を書いているイメージがないので、実際はどうなのだろうと小説にも興味が湧いた。
大人のピュアなラヴ
優雅さの中に、豊かな表現力で描かれている、大人の男女の切ないラブ・ストーリー。平野氏の新たな一面に心動かされた、お気に入りの一冊の映像化。
当時、読みながら、映像化した時のギターリスト・槙野役は、福山雅治と思い浮かべていましたが、案の定…。洋子役は、松嶋菜々子かな…なんて思っていましたが、石田ゆり子も、揺れる女心をとても可愛らしく演じてました。
槙野の言葉は、一つ一つがキザで、とても普通なら語れないような台詞ばかり。そこに平野啓一郎流の哲学的な、言い回しも重なり、他の役者さんなら歯の浮くような台詞も、福山さんが語るから許されるって感じかな(笑)
「未来は、過去を変えることもある…」
物語の根底に流れるテーマの中で、互いに深く愛し合いながらも、離れ離れになり、一緒になる事を許されなかった2人に胸が熱くなります。最後の2人の微笑みは、観る人によって、いろいろな結末がイメージできますね。
福山さんのギターを弾く姿と音色は、男から見てもかっこいいし、心に染み入る演奏でした。原作がお気に入りだったし、予想通りの福山さんが主演だったので、⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎でした。
原作ネタバレも含みます
この原作を映画化する、と聞いた時にまず浮かんだのが、よくそんな無理なことを、という思いでした。ストーリーは単純なのに文庫本で460ページほどもあって、天才ギタリストの蒔野とバックボーンにヨーロッパの複雑な歴史の一端を体現する映画監督を父(原作では実父です)にもつ国際ジャーナリスト・洋子の内面の葛藤をあれこれと描いています。しかも洋子はパリではなく、イラク戦争後の混乱したバグダッドで危うくテロの犠牲になりPTSDに苦しみます。
自分の演奏に意味があるのだろうか、みたいなことを呟いた蒔野に向かって、洋子は言います。
「実際にバグダッドで蒔野さんのバッハの美に救われた人間よ。」ドイツ人の半分が死んだといわれている凄惨な30年戦争のあとに作られたバッハの曲が荒廃した当時の人たちを深く慰めたように。そういうことを信じさせてくれたのが蒔野の演奏なのだと。
洋子さんは歴史や文学的な素養で培われた深くて繊細な感性を持つ女性なのです。
薪野が若い才能に出会った時の心情についてはこんな風に書かれています。
『孤独というのは、つまりは、この世界への影響力の欠如の意識だった。自分の存在が、他者に対して、まったく影響を持ち得ないということ。持ち得なかったと知ること。ーー 同時代に対する水平的な影響力だけでなく、次の時代への時間的な、垂直的な影響力。それが他者の存在のどこを探ってみても、見出せないということ。
俺だけは、その歳になっても、そんな幻滅を味わうはずはないと、蒔野はどこかで楽観していたのだったが。……』
洋子の繊細な感性がどれほど蒔野にとっての救いであり、その存在と出会ったことについては、どんな未来(例えば、三谷と娘との幸せな結婚生活)を過ごそうとも決して忘れられない事実なのだということがここからも窺えます。
次は、洋子の実父でもあり、原作では存命している映画監督ソリッチと洋子との会話。この映画での主要テーマともいえる「未来が過去を変えることができる」ことと始めから運命的なものであったのか、について考えを巡らせるのに参考となる箇所。早苗から蒔野との別れの真相を聞かされた後のタイミングで交わされています。
『「自由意志というのは、未来に対してなくてはならない希望だ。自分には、何かが出来るはずだと、人間は信じる必要がある。そうだね?しかし、だからこそ、過去に対しては悔恨となる。何かできたはずではなかったか、と。
運命論の方が、慰めになることもある。」
「そうね。……よくわかる、その話は。現在はだから、過去と未来との矛盾そのものね。」』
こんな複雑で繊細に内面が揺れ動くふたりの恋愛を映画でどう展開するのだろう、とかなりの不安を抱えて鑑賞しました。
結論からいうと、素晴らしい出来映えだったと感服致しました。
確かに「僕も死ぬよ」は小説の文脈の中では、洋子の置かれた状況が前提での会話で、違和感なく受け止めることができましたが、映画においては唐突な感じは否めません。洋子のアメリカ人の夫への失望…サブプライムローン絡みの仕事における夫のウォール街的な姿勢が洋子には認め難く、それが夫には洋子の感性の繊細さや倫理観なのだと理解出来ず、洋子の冷たさに感じられ、あげく浮気までしてしまったのだが、AAAの格付の話だけではそこまで伝わらなかったのではないでしょうか。また、三谷早苗の〝贖罪〟的振る舞いも原作にはなく、会話の中で洋子に見抜かれてからの告白となっています。
といった具合に映画では相当に立て付けが変わっているし、説明的な会話も端折られていますが、なぜか原作の醸し出す雰囲気が上手く伝わってきました。
色々と考えたのですが、この原作の映画化を思い立った人(監督なのかプロデューサーなのか分かりませんが)はまず〝絵〟が浮かんだのではないでしょうか。パリ、ニューヨーク、セントラルパークや演奏会場、レコード会社のオフィス。そして何よりもこの映画の舞台設定において何をしても〝絵になる〟役者ふたり。そこに極上の音楽が加われば、2時間の〝絵〟が創出できる。たぶん蒔野も洋子もそれぞれ実年齢よりは10年くらいは若いはずですが、まったく違和感がありませんでした。
セリフや説明的な会話で現実感がなくなるよりも、絵画的な趣きで再現したい。内面的な葛藤や背負った過去も役者の感性で勝負できる。そういうチャレンジだったように受け取りました。
原作では重要なファクターであるイラク戦争後のバグダッドの風景やソリッチの姿は監督のイメージする絵の中には時間的制約も含めて、当てはまらなかったのだと思います。
冒頭のシーンでは、走らないと言っていた洋子さんにニューヨークの演奏会の時は遅刻するわけでもないのに走らせていましたが、(たぶん)ロケハン中に見つけた過去を変える象徴となった石塊(ベンチ)ともども監督の〝絵〟には欠かせないピースだったのですね、きっと。
腑に落ちた…
未来が過去を変えるけど、その逆もある。
過去は変わらないけど、感情は変わるということを主人公の蒔野が言っていだけど、今が幸せなら、どれだけ苦い思い出でも許せるし、その時の辛い思い出があったから今があると思えるのだろう。
まさに、蒔野が言ったように「弾けない四年間があったから…」なんだと思う。
一方で洋子はどうか?
過去があったから、未来が変わったんだと思う。その象徴が走っていこること。
ある意味で対極をなした二人が最後に出会う。ここで、どういう結末を考えるかで、その人の充実度が解るでしょ?という映画なんだと思う。大人のラブストーリーとか、そんな上辺の話ではないと思う。作者から「あなたは(今、幸せですか)?」と問われた映画だと思う。
人生は、この後も続く。
その未来が、まさに、今、この瞬間も変えていく。だからマチネなんだ…と腑に落ちました。
解ると思うけど、ソワレがあるということね。
関係ないけど、早苗に怖さを感じたけど、あそこまで愛してもらえるなら、それはそれで幸せかもね…と思わなくもなかった。
夜の少し冷たい風を感じながらサントラが効く映画
過去は未来で変えられる。
過去があるから今がある。
会えない時間が愛育て、
愛とは見えない時間で大きくなるもの。
パリの街に想いを馳せ、
セントラルパークで誰に会いたいと思ったか?そんな映画です。
美しい映画ではあると思う
音楽の美しさや平和になったパリの美しさなどは凄く伝わった。
ただストーリー性は個人的にはあまり肯定的に鑑賞する事はできなかった。
この作品では過去は変えられるというのを強いメッセージ性として捉える事ができた。
悲しい過去や淡い過去、苦しい過去といったマイナスな過去も変えることができるんだってことなんだろうけど、それって未来を前向きに過ごすことでそういった過去もプラスとなり未来が明るくなるってことなんだよね。
そうなるとやはり大事なのはこれからの過ごし方、いわば未来になるわけだからこの点がやはり終始引っかかって鑑賞してしまった。
またマネージャーは蒔野の幸せが私にとっての1番なんて言ってる割にはどうも自分の欲がままに動いてるようにしか見えなかった。
特に洋子に打ち明ける所なんて必要性を感じられない。偽りで生きる事に苦しんでる事から解放されたいだけにしか見えず、終始気分悪かった。
まぁ一瞬、一瞬の出会い、出来事が大切であり、その選択次第でいろんな方向に進んでしまう。ただそこで誤った選択をしてしまっても決して変えられない事はないんだという人生の教訓にはなった。
素晴らしい作品
マチネの終わりに
本当に素晴らしい作品でした!
大人なラブストーリーで、切なくて、儚い運命。
でも、最後には再会する2人。
運命とは何なのか?
考えれば考える程、深い作品です。
皆さんも是非劇場で!
よろしくお願いしマチネ!笑
一番好きな人とは結ばれないのか?
原作を読まずの観賞です。
最後に再会する2人、あのあと2人はどうなったのか?
サトシは早苗と別れて2人は結ばれたのか。
それとも、家族を選んだのか。
いろいろと考えてしまいます。
この物語の鍵を握るのは、早苗。
彼女が居なければ、物語は順調に進み洋子さんとサトシは結ばれたのだろう。
だけど彼女が居なければサトシはギタリストとして復帰できなかったかもしれない。
早苗は憎むべき人であるが、彼女の「サトシさんが私の全て」と、執着ともとれるサトシへの愛情はぶれることなく見ていて気持ちが良い。
サトシの洋子への愛を知った上での
早苗の行動は恐ろしくもあるけれど
サトシがニューヨークへ旅立つ前、自宅の玄関で見送るシーンに
私は不覚にも、彼女の愛に涙してしまった。
結局のところ、特に男は、どんなに惹かれても遠くの女性より近くの女性を選んでしまうのだろうか?
それにしても石田ゆり子演じる洋子が素敵。
ニューヨークでの早苗との対面シーンで、思わずコップの水を早苗にかけそうになった所を、(私なら水ぶっかけてる)冷静に振る舞った。1人になって号泣するシーンなど、
大人だなぁ〜と思わずため息。
洋子のバッグは全てFURLAでした。
ファッション好きの人ならわかるはず!
原作買おうと思います。
デートで観るなら最高な雰囲気
映画館は男性1人もいませんでしたが、映画の雰囲気はお洒落だし、ドキドキモヤモヤしながらカップルがみたら面白いだろうなーと思いました。
見に行こう!って気合入れていくよりか、時間あるからふらっと映画見に来た、くらいの気持ちの方が楽しめるかもですね。
音楽も好きでした。
予告みてて、2人が引き裂かれるのは重大な出来事かと勝手に想像していたら、、ただの意地悪、、(・∀・)
そして、ん?てなったのは、ケンくんは伊勢谷さんと別れる前にすでに妊娠??て事なのでしょうか?
それで仕方なく結婚した、という流れですかね?
別の方が堂々といたのでびっくりでした。
たとえ2人があの時会えていたとしても、赤ちゃんがいたから、その時はどうしても結ばれてなかったのかな?
そして、桜井ユキさんが憎たらしく思えてしまってましたが、最後の、好きにしていいよ、みたいなセリフ、、そしたら、最後福山さんと石田さんは結ばれたということでしょうか、、?
不倫になるんかならないのか、、そんな事も考えてしまいました( ´Д`)
福山さんは石田さんを死ぬほど好きだけど、桜井さんもそれほど福山さんを好きだからああいう意地悪をしてしまっただろうから、福山さんも許せたのでしょうか。
色々と考えさせられる内容でした。
過去は未来によって変えられる、という言葉、本当に心に響きましたし、福山さん、ギタリストという雰囲気出てたし、石田さんは2回目に2人が会った時の青と緑の洋服がすっごく素敵だと思いました!
切ないなあ・・・でもこういうの人生にあるとおもった
原作読んでストーリーは知ってた。
平野啓一郎さんの描く
美しい芸術と愛の世界。
この美しい世界観を
どう映画で描くのか、
怖い気持ちと期待感と半々で観に行った。
あのすれ違いのシーンは
やっぱり切なかった( ; ; )
でも、人生には、こういう、
自分の思いとは裏腹に起こる
まさかということってあるよねとも思う。
原作との違いはそこまで大きく感じることなく、
美しい世界観も損なわず、
最後まで没入して観ることができたかな。
原作ファンのひとはあまり期待しないで観るくらいでちょうどよいかも^^;
ここ最近はあまりよい作品がなかったので、
久しぶりに安定して観させてもらえた良作でした。
この秋、いい作品がつづくことを願いつつ。
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