マチネの終わりにのレビュー・感想・評価
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う〜ん....
あまりにも身勝手、だけど美しい恋
映像と音楽が良かった
曲がいい
TOHOフリーパスポート持って無かったら見なかった本作。いやー、見て良かったわ。
バイオリストの福山雅治が、一目惚れしたジャーナリストの石田ゆり子に婚約者がいるにも関わらずお構い無しに恋がれる話。
この映画を見て自分の人生とオーバーラップさせて思ったのが、誰と結婚するのが正解なのか?
ということ。
ほんの少しの歯車が狂っただけで、出合いのタイミングが狂っただけで、パートナーを選んでしまうが、他の選択をしたらどんな違う人生を歩んで行ったのか?
その選択で本当に幸せだったのか?
などなど。
単純な恋愛物かと思ったらちょっとした出来事ですれ違いとなり4年後には真相が分かる。
しかし、この話の場合、その4年前の事件を思い返して心が揺さぶられるか?
子供がいて幸せだろ。
と、思ったら石田ゆり子側には離婚問題が…。
魂を揺さぶるかなりの名曲な音楽と相まって、ちょっと考えさせられる傑作だ。
映画にできること
言葉の魅力
こういった恋愛映画を映画館で鑑賞するのは、自分でも意外に初体験かも⁉︎な事に見終わってから気付く。
館内はやっぱり福山雅治ファンの女性が多かったかなという感じ。
そして、内容はというと最初から最後まで飽きる事なく食い入りましたね〜。なんもいっても、個人的には言葉の魅力。
元々の福山雅治の話口調も有りながらの、劇中の中の言葉達、普通だったら言わない様な言葉も、こういった作品、、いやシチュエーションの中では何一つ疑問もなく耳から頭に、頭から心に響いてくるものであったと思います。
大人の恋愛でも、もちろん若い年代の中でも言葉というものは昔から重要だと思いますし、男側の言葉というのは、私自身が思うよりも女性というのは重要視しているものだとも思います。
そんな事を教えてくれる様な内容でしたね。
そして、主役のお二人の愛はもちろんですが、それ以外のそれぞれの愛もあります。
大人の愛ですね。
最後の2人の笑顔、人それぞれ色々な事を考えさせてくれるこの作品、観て損はない作品だと思います。
また観たいなとも思わせてくれますよ。
切ない大人の恋
過去は未来によって変えられる
大人の恋愛映画
6年間で3回しか会わない男女の恋愛映画って、、、良いじゃないか。恋愛ってどっぷり描こうとすると時間が必要なので、学生のキラキラものか暇を持て余したニートのストーリーに陥りがちだ。その点、この映画は社会人の落ち着いた恋愛を描いていて良い。桜井ユキは嫉妬深さや不安定さを演じさせると抜群で好き。
再会後のシーンを観客の想像に委ねるラストも秀逸。個人的には、苦味を噛み締めながらも良い友人としてこれまでを振り返る場面を想像した。焼け木杭に火が付く、というような過ぎた時間を無理矢理巻き戻すようなことをしない、分別のある大人の恋愛だったと思うから。すれ違いの悲劇を嘆き後悔する、でも僕はそれはそれでハッピーだと思うのです。
肉体と言語の齟齬
最後は泣きました
平野啓一郎氏が気の毒
原作読んだものとしては原作者が気の毒の一言。
映画ではこんな雑な作りになるとは残念です。
あまりにリアリティにかけるのも仕方ない。
長崎ロケもなく、原作にある洋子の母の生き様も洋子に通じる強さがあるのに描かれていません。
原作の冒頭にもあるように、この小説にはモデルが実際にいると私は思っています。
ここからは私の個人的な妄想の類いですが、女性はシリアで亡くなった美人ジャーナリストの山本美香さん。石田ゆり子さんを彷彿とさせる容姿。でも性格は石田ゆり子さんとは大違い、そこがこの役を石田ゆり子さんが演じてミスキャストとして足を引っ張っています。石田ゆり子さんは日本の男性に好まれるあまりにも日本的な女性。でも山本美香さんはもっと自分をしっかり持たれた個人として立つ欧米的な女性という印象。どなたかが書かれていたように板谷由夏さんのような意志を持つイメージ。
PTSDを発症したホテルのテロ事件は山本美香さんが体験したパレスチナホテルでのテロ事件を思い出させますね。
ギタリストは山下和仁さん。映画では石田ゆり子さんが長崎出身でしたが、本来は山下和仁さんが長崎出身。福山雅治さんの髪型や佇まいはまさに山下和仁さんに瓜二つでした。平野啓一郎さんも山下和仁さんとは親交があり、クラシックギターが好きな作者が敬愛されてもいます。
原作にあるバッハの録音、演奏活動に行き詰まり活動が減っていくのも山下和仁さんに重なります。そして山本美香さんが銃弾に倒れてから山下和仁さんの活動は完全に止まっているようです。
山下和仁さんの奥様で作曲家の藤家渓子さんもまた映画で妻を演じる桜井ユキさんに髪型、細面など似ていらっしゃいます。
山本美香さんには事実婚と言われたジャーナリストがいらっしゃって、亡くなられた時も一緒にシリアで取材されていました。でも当時ワイドショーの取材でその方は山本美香さんから事実婚の解消を言い出されていたんですよね?と突っ込まれていました。その方はそんなことは無いと強く否定されていて不自然に感じたのを覚えています。
もしも私の妄想通り、山下和仁さんと山本美香さんの間に何らかの想いが通いあっていたのなら、この小説や映画はそれを知る平野啓一郎氏によって愛を昇華させるべく、ふたりへの贈り物なのかもしれないと思いました。
何はともあれ、山本美香さんの御冥福と世界的天才ギタリスト山下和仁氏の演奏活動再開を心より願います。
じんわり…
原作未読。邦画は基本的にブルーレイでいい派ですが、福山雅治が好きなのと、パリとニューヨークは思い入れのある好きな都市なので鑑賞。
パリのレストランで食事する二人が様になりすぎて!テロの描写は辛かった…ノートルダムの尖塔がまだあるのも胸が締め付けられる。これも、まさに未来によって過去が変わったと皮肉にも言えるのでは…
前半はパリの景色は素敵ですがちょっと中だるみ。後半はどんどん引き込まれていきました。
キザなセリフ日本語で言われるとむず痒いですがね(笑)
個人的にギタリストと付き合ってたこともあり、終始流れるギターの音にも胸が…個人的にはアメリカの離婚訴訟の様子も細かくわかったのも面白かった(笑)
終わってから皆さんのレビュー読んでて、涙が浮かびそうになりました。今一般的ないわゆる普通の幸せは私は手に入れてないけど、この映画の二人に負けないくらい?胸を張って本気で恋愛してきた、それだけでも誇って良いんだと思います。SNSでは書けないので。ここで(笑)にしてもキャストの皆さん語学堪能!石田ゆり子さんのフランス語に感動しました〜
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