劇場公開日 2019年11月1日

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「女々しくて、女々しくて、女々しくて、辛いよ…😢」マチネの終わりに たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0女々しくて、女々しくて、女々しくて、辛いよ…😢

2021年1月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

単純

寝られる

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たなかなかなか
R41さんのコメント
2024年8月24日

フォローありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。
さて、
この作品の構造は至極ありふれたものです。
ただ、マキノとヨウコの役の配置で多くの人に堂々とアピールできるという強みを使っています。
当然内容も悪くなく、特にヨウコの人生の選択、あるいは賭けに対する失敗が痛烈に描かれます。
これが視聴者の心をネガティブに揺さぶります。
妻から真実を聞かされたマキノは激しい怒りに取り込まれそうになりますが、そのシーンは彼のイメージとして描かれます。
これは、彼が大人であるというニュアンスと、みんなの憧れ俳優の言動のカッコよさがそのネガティブさを抑え込んでいるようにも感じます。
ただ、牧野の妻が離婚と断罪を覚悟した背景にあるマキノの音楽に対する情熱の冷めという天秤。
結ばれても彼の命を絞め殺してしまったことに対する罪悪感に対する妻の言動が物語をあるべき終息へと誘います。
ヨウコもまた、女の維持を貫き通して彼からの連絡を絶っていた自分自身の間違いにようやく気付きます。
この気づきこそ、この物語の新しさのような気がします。
最後に偶然公園で出会う二人ですが、何もかも理解して赦せたからこそ再会できたのだろうと余韻を残してくれます。
見終われば素敵な作品だと感じました。

R41