「静かに燃える本能」マチネの終わりに さくらんさんの映画レビュー(感想・評価)
静かに燃える本能
アコースティックギターだけのメロディってなかなかいいもんなんですね。癒されます。
そんな旋律から始まる蒔野と洋子の出会い。最初に紹介された時から、何かしらこの人だと惹かれるものがお互いにあったのでしょう。
途中の2人を引き離そうとする早苗の携帯の作戦のことや、別れたはずのリチャードと結婚してるとこなど、ちょっとストーリー性を考えるとあららと思うとこもありますが…
福山雅治と石田ゆり子のお2人はビジュアルが美しい。50代の恋愛がこんな綺麗なものに仕上がるとは。
ただ、恋愛をテーマにした作品ならば、もう少しお互いに心に渦巻く情熱を表現してもよかったのではないかと。どうしても、最後まで上品な作品にしたかったのかもしれないが、性的な描写ではなく、途中の燃え上がっていく過程でそれを表情や仕草、行動で表してほしかったな。
マネージャーである早苗の気持ちがとても切なかった。彼女の蒔野を思う気持ちも強い確かなものだった。それだから、良心の呵責に苦しむことになったんだね。
こんな無意識に求めあってしまう誰かに巡り会うことが本当に奇跡だなと思った。そして、そんな誰かに会えたらなと…
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