「大人の恋愛映画」マチネの終わりに あいわたさんの映画レビュー(感想・評価)
大人の恋愛映画
6年間で3回しか会わない男女の恋愛映画って、、、良いじゃないか。恋愛ってどっぷり描こうとすると時間が必要なので、学生のキラキラものか暇を持て余したニートのストーリーに陥りがちだ。その点、この映画は社会人の落ち着いた恋愛を描いていて良い。桜井ユキは嫉妬深さや不安定さを演じさせると抜群で好き。
再会後のシーンを観客の想像に委ねるラストも秀逸。個人的には、苦味を噛み締めながらも良い友人としてこれまでを振り返る場面を想像した。焼け木杭に火が付く、というような過ぎた時間を無理矢理巻き戻すようなことをしない、分別のある大人の恋愛だったと思うから。すれ違いの悲劇を嘆き後悔する、でも僕はそれはそれでハッピーだと思うのです。
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