劇場公開日 2019年6月7日

海獣の子供のレビュー・感想・評価

全239件中、41~60件目を表示

3.0難海

2020年4月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

難しい

『リトル・フォレスト』などで知られる五十嵐大介による数々の賞に輝く同名作コミックを、『鉄コン筋クリート』などで知られる気鋭のスタジオ“STUDIO4℃”がアニメ映画化。
監督は『ドラえもん』に多く携わった渡辺歩、音楽は久石譲、主題歌は原作ファンだという米津玄師…と、協力布陣。
声の出演も芦田愛菜(芦田先生上手過ぎです…)、森崎ウィン、稲垣吾郎、蒼井優、田中泯、富司純子…と、豪華。
才あるスタッフ/キャストが集い、確かに独創的で魅力ある作品なのだが…、賛否両論も分かる。

中学生の少女・琉花は夏休みの初日、部活でトラブルを起こしてしまう。相手が足を掛けてきた事に腹が立ち、肘で相手の顔をぶち、反撃。悪いのは全て琉花にあるとされ…。
心の底では悪いと思っているが、それを口に出して言う事が出来ない。
家では母親がビールを飲んでばかり。母親とコミュニケーションも取れず…。
家にも学校にも居場所が無い琉花は、今は別居している父親が働く水族館へ。小さい頃はよく水族館に通っていた。
そこで出会ったのは…。

その昔、オオカミに育てられた人間の子供の話は有名だが、こちらは驚き!
琉花が出会ったのは何と! ジュゴンに育てられた兄弟…!
これが漫画のフィクションで良かった…。(←当たり前だ!) それでなくともファンタジー!
(にしてもお父さん、「彼はね、ジュゴンに育てられたんだよ」って、フツーの顔して言うか、フツー!)

兄弟でも見た目も性格もまるで違う。
弟の海。黒髪、茶色の眼、浅黒い肌。性格はフレンドリー。
兄の空。金髪、碧眼、白い肌。性格はクール。
海とはすぐ仲良くなるが、空とは初対面が最悪。『耳をすませば』的に言えば、「ヤな奴ヤな奴ヤな奴ヤな奴!」。
が、次第に水族館で彼らと会う事が楽しみとなる。
水族館の船で沖に出たり、子供らしい遊びも。
夏真っ只中。青い海、青い空、白い雲…映像も美しい。
夏アニメは見ていて本当に気持ちいい。
(が、人物キャラは不気味で強烈インパクトキャラも…。特にあのバアサン。)

万人受けしそうなジュブナイル・ファンタジーかと思いきや、予想だにしない展開へ。
そもそも空と海は人間の子供なのか…? 何処から来たのか…?
一応検査などで人間の子供とされているが、時折水に浸からないとダメで、不思議な言動も。
海に“人魂”が落ち、魚たちが光を放ち、鯨が現れ、海の生き物たちが日本へ移動を始める不思議な現象…。
ある時、琉花は空から“隕石”を託され、そして空は…。
一体、何が起きようとしているのか…?

生命や自然界と、ヒト。
海、そして宇宙へ、壮大な展開。
神秘的でイマジネーション溢れる映像や世界観には圧倒される。
例えるなら、『魔法少女まどか☆マギカ』の最終話。
…しかしまあ、難解。『ペンギン・ハイウェイ』もなかなかだったが、テーマ性も含めこちらの方が難しいだろう。
宇宙やこの世界の全て、ヒト個人の不思議、関わり。
海の生き物たちは言葉を発しなくとも伝え合う事が出来るが、人は出来ない。人と人の繋がりは時として複雑だが、だからこそ尊いもの。
家族や学友、そして出会った忘れる事の出来ないひと夏の友達…。
この空や海のように、少女のひと夏の成長譚として、切なく暖かく終わるも、自分の中でも賛否両論。

一度だけでは受け止め切れない。何度か見なくては。

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近大

5.0映像がめちゃくちゃ綺麗

2020年4月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

知的

主題歌と内容が気になり見ました。正直内容は難しいですし理解不能、一度だけでは難しい。でもそれを思わせないくらいの映像の綺麗さ海の中が魅力的。声優さんも皆さん上手かったです、敢えて言うなら渡辺徹さんは声は良いですがキャラクターが合っていませんでした。

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ジョバンニ

5.02017年にフィリピンでジュゴンに会いました

2020年4月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

ジュゴンは冗談抜きで人間と会話できることを身を持ってもって体験しました。名前をつけるとするならテレパシー通話というものでしょう。昔は人間と共存共栄、一緒に泳いでたそうです。

誰に育てられたとしても魂は宇宙から来ていてその時が来たら地球にある肉体は100%の確率で死に至ります。

魂は宇宙からまた然るべきところへ宿ります。

それらをジュゴンに育てられた子から表現するとするならばこの映画のようになるでしょう。

誰に育てられたとしても両親がいます。

環境を憂うのではなく、自身のすべきこと、ゲストに対して尽くしていくものなのです。

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まいた

2.0これを絶賛する人が偉いのか?

2020年4月2日
iPhoneアプリから投稿

キャラの癖が強すギルと思った。
言葉選びがキザすぎて、個人的には少し鼻に付く。笑

結局、壮大なテーマに対するなんの解釈も示さずに物語が収束。このテーマになんらかの結論を出すことが難しいのはわかるが、映画に対する否定的な意見が出たとしても、何かわかりやすく提示して欲しかった。

大切なことは言葉では交わさないとか、この映画は考えるものじゃないとか、そんな風にして逃げてるようにしか感じられず。
絶賛してる人に、どの辺が素晴らしいのか純粋に教えてもらいたい。

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あじたま3号

3.0Don’t think, feel

2020年4月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

原作既読。
クライマックスで一気に振り落とされる感じは原作と一緒だったw
映像は原作の絵をそのままアニメにしたようなクオリティーの高さで、作品全体の空気感も五十嵐作品を忠実に再現しようという心意気を感じた。
物語が難解という指摘もあるけど、ただでさえ難解な原作を2時間にぎゅっと圧縮してるんだから「そりゃそうだ」って思うし、この物語を分かりやすく“翻訳”出来たとして、それをしてしまったら「海獣の子供」ではなくなる気もする。
Don’t think, feel

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青空ぷらす

3.0ジュゴンに育てられた少年

2020年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

夏休みに父の働く水族館に行った女子中学生が主人公、ジュゴンに育てられた同年代の少年と出会う。
あとはよくわからない展開になり、独特の絵を眺めることに。
年齢的についていけなくなったなぁ。

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いやよセブン

4.5感性でみる作品

2020年3月10日
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鑑賞方法:映画館

知的

後半にかけてストーリーが哲学的になります。生命って、世界の摂理って、シンプルでいて難解…美しい映像、音楽、ナレーションがあってこそ、この作品は意味を持つと感じました。映画館でみてよかった作品ですね。
是非部屋を真っ暗にして、休日にみて下さい。終わった後は、頭がじーんとして思いを馳せてしまうでしょう。

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shiitake y.

4.0いい意味で理解しきれない映画(原作未読)

2020年2月14日
iPhoneアプリから投稿

まず見ていてきつかったところを言います。

声優さんです。

有名俳優を起用し、演技派で固めたのは良かったと思います。
が、やはりここは声優が本業ではない俳優さん。
淡々と演技するのが絵ともあってないし、口の動きとも合わせられない。違和感でした。
個々の俳優さん自体は好きなんですけどね…
この声優に関してで星を一つマイナスにしました。

しかし一言、映像美!素晴らしい!!

「祭り」にふさわしいとてつもない情報量、美術感、音響美
そして生命の尊さ、死生観、宗教観

2時間圧倒され続け、鳥肌が立ちまくりでした。

しかし、内容は理解しきれないまま。というか、思考が追いつかない。

この辺は原作を読みしっかり理解していきたいと思います。
まぁ、制作側も完全に理解できてるかどうかは謎ですがね。

たしかに、「考えるな。感じろ。」
初見の方にとってはこの一言で尽きると思います。

美術感的要素にステータスを振った作品でした。

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satousan

2.0物語の目的が分かりづらい

2019年12月22日
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アニメーションは良かったと思いますが、何を伝えたかったのか、裏の設定なんかが見えずらく、いまいち楽しめませんでした。
もう少し、説明、根拠を伝えたほうが良いと思います。

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さっさん

4.5「なんか凄かったな…」ってなる映画

2019年9月26日
iPhoneアプリから投稿

色彩というよりも線がうねって迫ってくるようなイメージ。話も幻想的で分かり辛く、かと言ってただ美しいだけではない生々しさを感じる。何を言っているかよく分からないと思うが、映画自体も何を言っているのかよく分からないのだ。ただ暴力的なまでに迫ってくる。

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天狗屋

3.5アニメーションがとても美しいです。 ストーリーは原作も映画も難解だ...

2019年9月16日
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アニメーションがとても美しいです。
ストーリーは原作も映画も難解だな…と。

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ゆう

2.0神秘的

2019年9月7日
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鑑賞方法:映画館

神秘的な作品ですが途中からついていけなかった。観るものを選ぶ作品。
2019-184

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隣組

1.5歌や絵は最高だが

2019年9月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

絵は綺麗で米津さんの歌も素晴らしいなんだけど、肝心の内容が全く意味不明。
いやいや、大切なことは言葉にならないって甘えじゃん。
作者が美大出身ってことで納得。これ、セリフを適当につけただけの画集だわ。
ちなみに原作を見れば分かるという方もおられるが、原作もメッセージは全くわからないorかなり陳腐なものです。

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masa

3.0ハイビスカスの美しさ

2019年9月4日
iPhoneアプリから投稿

「こういうテーマなんだろうけど、なぜこういう展開になるのかがよくわからん」などと思いながら、怒涛のアート映像を浴びせかけられる。画力は、なるほど凄まじいものがあり一見の価値はある。

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Kj

3.0大きなものは大きな画面で〜

2019年8月23日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

原作未読ですがまるで細密画が動いている感じ。
クジラやサメが緻密な線で描かれているのため
動いた時の怖さ、本物のザトウ鯨の水中動画の様な
あの怖さが十分伝わって来る。
予告編で観た圧倒的なクジラ描写!

とてつもなく大きいものが描かれている映画は

映画館で観ないと全く意味がない私理論。
それだけでもおすすめです。

で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては

ライムスター宇多丸さんの評論やネットでのレビューを読んで
日本アニメのど真ん中(ジブリ、押田さん、新海さん)とは
違うところを知りたくて観て来ました。

クジラやサメだけでなく、主人公の日常生活の描写も
とても丁寧に書き込まれていて

彼女を取り巻く世界がしっかり伝わってくる。

難解だという意見もあるそうですが
宇多丸さんの評論や
ネットのレビューを読んでから観に行った私は、
地球の生命は宇宙からの隕石に含まれた物質によって

発生したのではないか?という学説がありますが
それを形にしたような、
海は全ての命の母
という様な話だと理解しました。

命の起源〜

命溢れるこの星が、もう奇跡〜〜

@もう一度観るなら?
「大きいものが描かれている映画は
映画館で観ないと全く意味がないよね」

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星のナターシャ

2.5わかりづらい、と誰か注意しようよ。

2019年8月22日
PCから投稿

原作未読なのですが、途中から完全に置いてけぼりで、何を言ってるのか、何をしてるのか、何がどうなってるのか、が全然わからなくなってしまいました。

不親切で優しくない映画です。
頭の良い人はわかるんですかね、これ。

映像は綺麗で、エンドロールの米津玄師の歌が物凄かったです。

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今日は休館日

4.5よくぞ、ここまで。

2019年8月16日
iPhoneアプリから投稿

5巻分の原作をよくここまで集約して映画化。

原作を凌駕する絵のクオリティ。

違和感の全くない声優陣。

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maco

4.0五十嵐大介ファン必見!!!

2019年8月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

この作品の魅力は、生命と神秘の描写の素晴らしさです。

私は大学時代に五十嵐大介の「魔女」という作品を読んでから10年弱、その独特の筆致と、それがもたらす神秘や生命の息吹のすばらしい表現に夢中となっていました。

映画の中で描かれているクジラやウミガメ、ジュゴンなどには、実際に水族館で目にする以上に、存在感や生命力を感じました。漫画の筆致が限りなく再現されていることの効果でしょう。

また、神秘的なシーンも、色彩・音声が付いて、一層観客の根源的なところを揺さぶる(不安定にさせる)表現となっていました。

新海誠作品が世界や空気感の描写が素晴らしいと人気をさらっていますが、アニメーション・イラストレーションが表現できるものって、他にあると思います。
この作品からは、磯や土の匂いといった情報まで、映像から伝わってきました。こんな経験を、巷の映像作品からもっと得られれば良いのですが…

さて、この作品を観て、五十嵐作品のファンである私は、その作風の特長が最大限生かされていると感じ、大変満足しました。

ただ、この作品がTVで宣伝されていたほど、大衆受けする作品であったのかは、個人的に疑問ですが…
(五十嵐作品の知名度が上がったのは、ファンとして嬉しいです)

今後、五十嵐作品の映像化が進んでいくことを切に願います。

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しばもんた

3.0生きている不思議死んでゆく不思議

2019年8月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

原作は知りませんタダ券もらったので観ました
終盤の意味不明映像ゾーンは2001年宇宙の旅の系譜だと思いました
要するに宇宙、地球、命、生と死、は不思議で神秘で意味不明で理解不能なものなので、それが分かりやすくなるよう、極端にいみわならない意味不明で不思議で神秘なものとして映像にしてるわけです
こういう映像に意味が分からない、難解だ、という感想を抱くのは大変ナンセンスです
原作はわかりませんけど この映画は言葉でとてもわかりやすく説明してくれており 難解という映画ではないと思いました
宇宙から隕石が落ちて、地球に生命が誕生した
プランクトンを魚が食べ、さらに大きな魚がそれを食べ、鳥がそれを食べ、哺乳類がそれを食べ、人間が食べ、人間が死に土に帰り、腐り、雨が降り、植物を育て、太陽が照り、光合成をし、海の水が蒸発し、雲を作り、また雨が降り、動物たちは命をつくり世代を継いで行く、地球の全ては巡り巡って同じもので構成されています
この地球にかつて存在していたもの、つまり宇宙にかつて存在していたものは全て、今の自分のどこかを構成している、つまり生きている限り、死んでしまった人もずっと一緒に生きていていつも繋がっていて何度でも会える
存在も不在も生も死もタナトスもエロスも他人と自分も全部結局は同じ、地球という大きな生命体の一つの細胞だ、ということだな〜と
最後、新しい命が産まれるシーンではなぜか対照的に「命を絶つ」音を感じる 生と死は表裏一体なのだということが印象的に描かれており、実際ハサミに力を込める描写は私は少し見てて痛かったです

正直そういう普遍的なテーマと主人公少女の成長話はうまく噛み合っておらず なぜ最後では足をひっかけてきた性格ブスを許そうという気になったのは分かりませんが 原作のある映画なのでまあいろいろはしょられたりしたんでしょう(と大目にみました)

ながながとしゃべりましたが原作しらんし途中眠くて寝たんでほんとうに断片的に観た感想です

一番の見せ場はやはりエンドロールではないですか?
米津玄師 特に好きじゃないけどマジ非凡だなと思いましたね
いくら映画に合わせてって頼まれても普通ここまでのヤバ曲つくれないでしょ 本編で泣くシーン一ミリもなかったけどサビで涙目になっちゃった
エンドロールの映像ももう少しがんばればよかったのに…

あと!芦田愛菜ちゃん 君は神に何物を与えられたのだ?!声優うまいよ!!

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の

4.5感性に訴えかける作品

2019年8月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

難しい

原作も知らず、予告編も観ずに映画館に行ってしまいました。
前半は江ノ島付近の風景や江ノ電走行シーンなどをニヤニヤしながら見ていましたが、後半は海、鯨、そして人間から宇宙の神秘へと真理の探求的な話へスケールアップ。
海のシーンや宇宙的なシーンもとても綺麗な映像でした。
そして感性が試される作品でした。
私は好きです、こういう作品。

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