海獣の子供のレビュー・感想・評価
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ボーイミーツガールだと思って行くと理解できない
まず、宇宙の起源、生命の起源にまったく興味がなく、知識も皆無な人は無理。SFアニメでもスペースオペラ系やロボット系ではなく神話系サイエンスフィクション系が好きな人じゃないと無理。
ストーリーはむしろ古いタイプのSFアニメ。なので20代前後の人は意外と分からないと思う。最近はこういうタイプのアニメはほとんどなくなったので、自分は懐かしさも感じた、特に後半。
「分からない」という意見や「理解せず感じろ」とかいうコメントをSNSで見かけるが、1970~80代前半のアニメはそういうアニメばかりだったし、それが当たり前で受け入れてきたから、逆に「ああ、今の世代はアニメを見ていても、知識と理解の範疇を超えるとダメなんだな」と思ったぐらい。
想像力を豊かにしてくれるアニメを見て育って良かったと改めて思う。調べたら作者も同年代だった。「ああ、やっぱりね」と映画から感じた既視感で納得した。
没頭した
映像から放たれるエネルギーは圧巻。
登場人物たちの大きな目に吸い込まれるように、
ただただ映像のスクリーンの海に飲まれた。
主人公の描写がしっかりしているため、
主人公の目を通してこの映画を受け止めれば全然難しいことはない。
何度もあの世界に行きたくなる。
何度もあの少年たちに会いたくなる。
点数がつけられない映画
点数をつけるにはまだ時間が足りない、という気がしており、ひとまず3をつけています。
映画を観にいったら、宇宙の秘密を見せられてしまったような「え……わぁ……え……」と放心状態です。
考えても分からないのに分かる気がするし分かる気がすると思っている自分すらなんだかまだ「こだわっている」気がしてしまうし、感じればいいのかなと思いながらも言語化に固執してしまう自分に気づかされる。
死ぬ時ってこんな気分なのかな、生まれる前ってこんな気分なのかな?と思いました。
言葉、言語化、理解にこだわっているうちは苦しかったのですが、「あー、世界のことなんて何もわかっちゃいないや」と思い始めると、ただ目の前に広がる世界を見て感じるようになりました。
海の生き物ってこんな感覚なのかな。
映像についてはとにかく美しい。
ただこれを観ているだけでも価値はあります。
芦田愛菜さんの演技はさすが、ですが、どんなふうに解釈しながら演じたのか気になるところです。
小さい子が観たら大人よりもすごく理解していそう。
わかりやすい!
喜怒哀楽のようなはっきりした感動体験をしたい!
という方にはオススメできませんが、うっかり「世界の秘密」を覗いてみたい方はチャレンジしてみてください!
もう一回観たい!
これが今の正直な気持ちです。
原作も読んだし米津玄師さんのMVも観たし、それなりの状態で挑んだのですが、とりあえずもう一回観たい。
創作物には一回鑑賞して満足するものと、何度も繰り返し鑑賞したくなるものとがあると思いますが、この映画は私にとってもう一回鑑賞したいものの部類に入るみたいです。
原作に全て忠実ではないので、もっと描いて欲しかった部分や取り替えて欲しい部分もありましたが、2時間の尺では仕方ないのかな、と。観ていて2時間がとても短く感じる濃密さでした。もっと長くして原作を全て再現できたら最高だったのに…という思いをこめて、星は4.5です。
久石譲さんの音楽に対して、今までジブリや銀河鉄道で散々聴いてきたのに、今回初めてどうやって作曲しているのだろうかと興味を持ちました。それぐらい雰囲気が出ていたと思います。原作読んだりもしているのでしょうか。素晴らしいです。
米津玄師さんのエンディングももちろん最高でした!もしかしたら脚本家の方以上に作品を理解しているのかもしれないと感じるくらい、作風を完璧に表現できていると思います。
アニメーションは、原作に忠実な部分もあるし、しっかりとアニメならではの表現や新しい試みもあって、映画化したかいがあるなぁと思いました。美術的に本当に優れています。
役者さんの演技も一部を除いてみんな上手。違和感なく作品に入れたと思います。芦田愛菜ちゃんや蒼井優さんは声だけでも十分魅力的ですね。声優にもひけをとらないです!
そんなわけで、素晴らしい反面、情報量が多くて、多すぎて、内容の理解以外の部分でもすごく頭を使った感じがしました。もう一回観たいのは、音と映像の情報を整理しきれなかったからかもしれません。
原作未読だったらどう感じたのでしょうか。未読でも観て感じてみたかったです。
人を選ぶ作品。ボクは選ばれなかった、、、
こういうのん、理解できたらカッコいいんやろなぁ!
ってな感じのする作品。
漫画未読だけど五十嵐大介の絵柄は知っているのでそれを表現できる時代が来たんだなぁという感じ。
久石譲の音楽もらしさを感じた。
芦田愛菜や蒼井優、富司純子などの演技力も素晴らしい。
しかし、話についていけん、、、
でも誰かの心には絶対に届くクオリティは感じる。
スクリーンで感じられるかどうかはその人次第。
予告で気になったら見たほうがいい。
目に見える以上の情報量を感じられるかも。
絵画のようなアニメ映画
圧倒された。
何故かわからないが、とてつもない感動が込み上げた。
抽象的かつ難解な話であるのに。
映画が終わった後、すぐには席を発てなかった。
あまりに映画の世界の深淵にまで潜ってしまったせいかもしれない。
出口に向かって歩いてる時、ふとスクリーンに目が入った。
そこにはまだ海獣の子供の世界があるかのようだった。
そこには何も映ってないのに。
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と言ったポエムのような文章は以上とします(笑)
ですが、言葉にならない感動が込み上げたのは紛れもない事実です。
それくらい素晴らしい映画でした!
ただ先に言っておくと、この作品はストーリー内容が非常に抽象的かつ哲学的なので、分かりやすい明確な内容を重視してる方にはオススメはしづらいです。
それくらい賛否分かれるであろう作品ですが、それでも自分はかなり好きな映画でした。
また、話の冒頭は主人公がルカという(一応)普通の日本人中学生であり、そこに「海」や「空」といった不思議な男の子達と出会うというボーイミーツガール系にも感じますが、決してティーン向けでは無いです。
ちゃんとしたストーリーはありますが、設定に明確な答えは無く、観た自分達に疑問を投げ掛ける難解なものです。
どれくらい難解かと言いますと、
恐らくドゥニ・ヴィルヌーヴの「複製された男」や去年の「アナイアレイション」に次ぐと思います(笑)
まず映像関してですが、
漫画のタッチを重視している独特な作画ですが、非常に美しい作画でした!
陸の情景は絵画のようなタッチでオリジナリティがあります。
そして何よりも、映画の象徴と言っても過言ではない海中の描写は圧巻の一言です!
予告の段階から綺麗でしたが、大画面でみるとそれ以上に美しいです。
魚達の群れやプランクトンが天の川のように繊細で、非常に神秘的に描かれています。
劇中に出てくる星空の情景も観ていてうっとりさせられました!
ペンタッチの作画でこんなにも綺麗な映像を観たのは本当に久しぶりです!
映像面だったらもう100点満点クラスなので、今のところ今年これに並ぶ映像を期待出来るのは新海誠の「天気の子」しか無いです。
キャラクターのボイスは殆どが俳優で、特に子供の演技はお世辞にも上手いとは言い難いですが、この独特な世界に上手く溶け込んでいた気がしたので後半の方から気にならなくなりました。
肝心のストーリーに関してはまだ完全に理解仕切れていない部分もありますが、描かれていたことを話しますと、
「星々と海の誕生」
「生命の生と死」
「自然の摂理と哲学」
そういったスピリチュアルな話であり、最大のテーマは「生命」です。
ですが、描かれている事は非常に壮大であり、神話のようなストーリーです。
タイトルからすると海底の中だけの話にも感じますが、実際は宇宙規模なのであまりにも大きいです。
ですが「海獣の子供」というタイトルにもちゃんと意味を持つ内容になっているので、製作者と原作者の意図がきちんと現れている作品でした!
原作は漫画だそうなのですが、この作品は読んだことが無いです。
どうやら内容の全編を2時間弱に落とし込んでいるそうなので、アニメ版「AKIRA」のように明確にされてない部分もあると思います。
そこは原作を読んで補完するか、はたまた映画の余韻に浸るために頭で考察するだけに留めるかは、これから考えていこうと思います。
この映画を一言で表すなら「1枚の絵画」です。
面白かった!もう一度観たい
面白くないと言ってる人は求めてるものが違うのだと思います。
最初から理解不能だと思って観るとすごく面白いです。
観終わってしばらく言葉が出ませんでしたが、心地よい余韻でした。
もう一度観たいです。
超弩級SFポエム
海と人間と鯨と宇宙。観念的な映像ポエムのパート非常に長いので、正直少し眠くなる部分もあった。もうちょっとお話的な成分を求めていたけど、画はとても綺麗だったので劇場で観て良かったとは思う。原作未読だけど、原作ではもうちょい説明されてるんでしょうね、たぶん。あとは原作の独特の線画をほとんどそのまアニメ化したのがすごい。とりあえず思い出すのは2001年宇宙の旅。
すごいなぁ
アニメで、こんなスピリチュアルな内容はなかった?見たことがなかった?感じで、真剣に見いってました。後半は、映像と音は素晴らしくて、鳥肌ものでした。米津玄師の歌で補完できる感じも良かったです。
すごいなぁ
アニメで、こんなスピリチュアルな内容はなかった?見たことがなかった?感じで、真剣に見いってました。後半は、映像と音は素晴らしくて、鳥肌ものでした。米津玄師の歌で補完できる感じも良かったです。
寝ているおじさんがいて...
スタートして10分くらいしたらいびきをかいて寝ているおじさんがいた。映画に来て寝るのは勿体ないと思いながら映画を観ていた。けれど、終わってみての感想はおじさんが正しかったと思った。そんな作品。
かなり難しい作品でした。
原作を履修せずに軽い気持ちで観に行ってしまい後悔しております。
前半はまだゆっくりと進むので理解出来るのですが、後半からの描写はついていくのに精一杯で、ただただ世界観に圧倒されます。理解しようとすればするほど気圧され飲み込まれそうでした。
おそらく2割も理解できませんでしたが、とても壮大な命の物語です。賛否両論起こりそうですが私は原作を読んで、もう一度あの大きな画面で観たいと思いました。
あの独特な力のある描写も、不思議なストーリーの流れもとても好きです。強く惹き込まれましたのでこの点数をつけさせていただきます。
皆様も是非。
狙え!アカデミー賞!
原作のあの絵を、どうアニメ化するのか気になり、劇場まで足を運びました。
鉄コン筋と同じ監督だと聞いていましたので、さほど心配は無かったんですけどね。
感想ですが、現在の日本のアニメ作品の中で、トップ10に入る出来だと感じました。
作画は原作の絵を上手くアニメの絵に整えていたので、作品に入り込み安かったですね。琉花はアニメの方が可愛いかったです。
風景は昼の空の青、夕方の赤、夜の星空+夜光虫、それに雨・風等、しっかり描かれていました。
音楽は久石譲?いつもの久石メロディーが出てなくて、逆に良かったです。
個人的には、昨年のアカデミー賞候補だった、未来のミライより賞が狙える作品だと思います。
映像は綺麗。ストーリーは面白くない。結果残念。
映像は綺麗、原作を何度も読んだ自分ですら後半から内容がぶっ飛んでて理解が追いつかなかった。
多分尺が足らないんだと思う。NHKのアニメとかでやればよかったのではと思った。
ストーリー、残念ながらおもしろくなくて雰囲気だけで、感じろという映画だった。
圧倒
今までのアニメ映画では見たことの無いようなアングルや描写に驚かされた。
映像の綺麗さと声優の迫力、BGMの壮大さで圧倒された。それを超えてさらに圧倒させてくれたのが米津玄師の「海の幽霊」。最高の主題歌だった。米津玄師の「海獣の子供」への強い思い入れを感じた。
自分も原作は未読で後半は頭に「?」が沢山浮かんでいた。がこれを理解していこうとレビューを読んだり自分で調べたりして感想を語り合うのが映画の1番楽しいことなのだと思う。意味が分からないというだけで評価を低くつけるのは自分がそれまでの人間だということを露呈しているように見えて滑稽だ。音楽も映像も内容も全て合わせて映画なのを忘れないで欲しい。
観て損はない
あえて原作を読まずに行きました
話が難解過ぎて、最後の方は「???」の連続でした…(^^;
(考察好きな方は好きな映画ではないでしょうか?)
他の方も言われてますが、映像がとてつもなく凄い。凄まじく綺麗。芸術作品。そして人物がいい意味で生々しい。音楽も壮大で素晴らしかったです!
今から観に行く人は、エンドロール後も話が続くので席を立たないように!
夏、初恋、神話、神秘、そして大人へ
米津玄師さんの主題歌は圧巻。久石さんの音楽も素晴らしい。
少し盛りだくさん過ぎて、食傷気味の人もいるように思う。哲学的な印象もあるが…。
ただ、僕は、家庭にちょっとした問題を抱え、部活にもなかなか馴染めない少女・琉花の、一夏を通して、成長する姿を描いた作品だと思っている。
夏になると、なぜか七不思議が気になったり、ムーを読んでみたり、世の中の神秘を探してみたり、星空を見上げて宇宙に思いを馳せたり、少年や少女の気持ちは結構ざわつくものだ。
そして、気になる異性が現れたりと…。
海を舞台にした冒険ファンタジーで、絵も個性的・特徴的で本当に美しい。
琉花が助けられたのは、南硫黄島の付近だろうか。
南硫黄島は岸壁が人を寄せ付けず、3万年も人の手が入らない動植物の進化が観察される世界的にも珍しい島だ。
最後に、一番の神秘として描かれるのは、生命の誕生だ。
琉花は、臍の緒を切り、母親から生まれた新しい命に触れ、大人に一歩近づいたのだ。
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