海獣の子供のレビュー・感想・評価
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「不思議な体験をした少女のひと夏」
映像、音、曲 どれをとっても素晴らしかったですが、ストーリーと展開は製作者の自慰行為にしか感じませんでした。
哲学的で考えさせられるというわけでもなく、本当に不思議な体験をしただけ。特に成長するといったこともなく。
面白いとかつまらないとかそういう次元の映画ではありませんでした。
映像芸術として魅力は高いが、映画としてはカス。そんな印象です。
できるだけ大画面で視聴すると、臨場感、迫力が楽しめる。 絵に味わい...
できるだけ大画面で視聴すると、臨場感、迫力が楽しめる。
絵に味わいがあるものの、どこかで見たことがあるようなシーンが多い。
BGMはジブリっぽいものとディズニーっぽいものが混在している。
主役の声を担当しているのが意外にも芦田愛菜さんだったり、リメンバー・ミーの主役を務めた石橋陽彩くんも参加しているのだが、特筆すべき事は特にない。
登場人物がウミとかソラとかルカという名前で、「ソラなら海の中だよ」などのセリフがあってややこしい。
詩的なセリフのオンパレードで、言ってる内容がサッパリ分からない。幻想的な映像の意味も理解できないままエンディングで米津玄師。
最後の最後に意味不明のオマケシーンがある。
どんなシーンも意味深だがピンと来ない。
意味を知る価値があるのかどうかも分からないが、再度最初から観直したくなる映画。
賛否分かれる
伝えたいもの自体がふんわりしてるんでしょ。
今になって配信で見ました。
映像はもう、凄まじいですね。冒頭1分で、映画館で観なかったことを激しく後悔しました。
しかし、、最後まで観終わって、まあ、映画館で観なかったのそんなに悔しくもないかなあ、と。
映像すごいんだけど、その映像に見合うような内容ではなかったかなと思ったから。
それでも最後まで普通に見れたし、映像見るだけでで楽しめたと言えなくもないけど、なんかこの素晴らしい映像も音楽も、ちょっともったいない気がする。
レビューで低評価の人は皆、よくわからなかったと言うし、高評価の人は理解するものじゃないみたいなこと書いてますが、、そもそもそんなに伝えたいことがはっきりまとまってるわけでもないんじゃないでしょうか。なんとなくイメージしてる感覚をそれっぽい言葉で表現してみました、みたいな感じで。
そのイメージ自体、心に刺さるような切迫してものがあるようにも思えないし、言葉にできないとか度々出てくるけど、それより言葉にするのを面倒くさがって諦めてるのでは?という気がしました。
ぶっちゃけ中身は、宮沢賢治の現代版みたいなものでしょう。ただ、なんだかぼんやりしていて、しっかりつかめるものがない。
宮沢賢治のあのクラムボンの詩とかが、意味不明ながらどこか人を惹きつけるのは、やっぱり作者の人格や教養や想像力が滲み出てるからなんじゃないかと思うのです。しかしながらこの作品は、残念ながらその点では普通の領域の、なんというか、現代のクリエイター的な人の描いたものだと感じました。
多分これは原作からしてそうなんじゃないかと思いますが(未読ですみませんが。) 少なくとも、命をかけて世の人々の幸いを願うような類の人ではないんではないかと。
まあそんな人がそこら中にいたら世の中名作だらけになってしまいますが・・・自分にとってはこの映画で描かれている世界は、これだけものすごい映像美があっても、そういった名作という位置付けにはならない、物足りなさを感じてしまうものでした。
分かりやすさ優先が作品の品質を低下させる
大風呂敷だったな
不思議兄弟から海中の神秘、そして壮大な宇宙の謎へと駆け上がる・・・のはいいとしても細部を端折り過ぎたかも
海中生物や深海、宇宙生成の謎、さらには哲学・神秘思想などへの興味を抱き、半可通の知識を持つ人間(←俺)からすれば、映画の作り手がどういう思想を込めようとしたのか分かるような部分もあり、分からない部分もある。総体的には殆ど分からなかったけれどもね。苦笑
問題はこの映画のターゲット層と目される少年少女たちに何が残されるかということ。
本作品にて身の回りの小さなことから少しでも離れることができ、俯瞰的視点で地球や宇宙の神秘に想いを馳せられるようになれば意義はあったということになるのかもしれない。
個人的に気になったのは
・目と瞳が大きすぎる
・ジュゴンに育てられた兄弟の生育過程。及び保護後の教育課程
・少年とヒロインがヒッチハイクでどこまで行き、どのように家に帰ってきたのか。(実際に起こったら大騒ぎだろう)
・ジュゴンに育てられた兄弟を、“悪どい組織”は何に利用しようとしていたのか?
上のようなことに気を取られる“すれっからし”な人間は全くつまらないとしか言いようがないね。笑
全てのシーンが絵画といえる映像美
自然の美しさと雄大な音楽、神秘的な青い世界
私はこの作品の主題歌である米津玄師さんの「海の幽霊」がとても好きで、そこからこの作品の存在を知り鑑賞しました。
キャラクターのイラストはパプリカを彷彿とさせる部分がありました。水面の波紋、泡、雨粒、魚まで、水に関連する作画は息を飲むほど美しくハイクオリティ。
声優陣も芦田愛菜さん、窪塚洋介さんの息子さんの窪塚愛流さん、リメンバーミーで一躍有名になられた石橋陽彩さんなど豪華な面々です。
米津玄師さんの主題歌、久石譲さんの奏でる音楽もこの作品の重要な役割を担っています。
内容に関しては面白いと感じる人とつまらないと感じる人とで大きく分かれそうですが、青い世界で空と海の二人に出会ったことで琉花の青春が彩られていく。その淡く儚い一夏の世界観に溺れてほしいです。
素晴らしい映像とそうでもないストーリー
素晴らしい映像だった。まるで映像の暴力、映像の洪水、息もつかせぬ色とりどりのアニメーション。そこに米津玄師の深みのある音楽が花を添えていた。
しかしそれに対してストーリーがあまりにも陳腐、チープなのだ。漫画の原作自体はとても素晴らしいのだけれども、長編を2時間の映画に収めることに残念ながら失敗していた。
いや、漫画自体も突き詰めてみればそれほど深みのある哲学的な内容のものではない。美しい絵柄がまるで人生の深みを描いているように錯覚させている。それはそれで、原作の力量である。
しかし映画は残念なことにその虚飾を取り去ってしまっていた。このインターネットの時代、スピリチュアル的なものは、底の浅さが露呈してしまっている。嘘は嘘だとバレてしまう。クジラは宇宙とつながってなどいやしないのだ。
映画になってしまうとそれが如実に現れてしまうのである。その点この映画は、嘘をつくのが下手であった。それはつまり作品に携わる人たちが、あまりに誠実だったためであろう。
自分自身を見つめ直して
きれいな絵だった。コスモとシンクロしたらわからなくなった
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