劇場公開日 2019年5月31日

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「神の沈黙を明かる過ぎず軽過ぎず」僕はイエス様が嫌い 蛇足軒瞬平太さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0神の沈黙を明かる過ぎず軽過ぎず

2019年6月7日
PCから投稿

神の沈黙、不在、迷える子羊たちとの関係は、
明確な答えが出ない永遠のテーマ。

教会であるいは懺悔室で、嘆く映画は数知れず・・・

シェイクスピア、ドストエフスキー、ニーチェ、ベルイマン、

そしてスコセッシ『沈黙』。

いずれも暗くて重い。

暗い重いを、
明るい軽いに、

最大限にズラす→

「聖☆おにいさん」

「ブルースブラザーズ」

そこそこズラす→

「天国から来たチャンピオン」

ジム・キャリーのタイトル忘れました。

「オー!ゴッド」

本作は明るくて軽い・・までズラしてないが、暗くないし、重くない。

世知辛い世の中になっているからこそ、

炎上するような内容を、

上手く炎上させない技術、

多くの人を傷付けしまうような内容でも、

誰も傷付けないユーモア、

常にそんなアイデア、武器を身体中のあちこちにぶら下げている人にとって、ターゲットは常に明確で、使用する武器、その影響、責任も想定してるはず。

と仮定して考えるならば。

ちょっとだけズラした、チャド・マレーン。

立派なコロンブスの卵でしょう。

「この窓からなんにも見えねーな」は竜二。

穴の先に見えていたものは?

チャド・マレーンのフィギュアをカバンにぶら下げたい。

蛇足軒瞬平太