「切なくて美しくて情熱的で悲しい」マチルダ 禁断の恋 トマトマ子さんの映画レビュー(感想・評価)
切なくて美しくて情熱的で悲しい
ゆれる人魚でミハリナ・オルシャンスカ様に惚れてしまったので、ミハリナ・オルシャンスカ様強化月間の一本目として鑑賞。結果、めちゃくちゃ良かった。
何よりまず、オルシャンスカ様が美しすぎる。それだけでもう眼福。所作の一つ一つの中にもバレリーナらしい上品さと魔性の女らしい艶かしさが同居していて、それだけでもうあまりの美しさにため息が出る。
小悪魔なのに一途にニキを想い続けるのも泣ける。ラストにはもちろん納得するんだけど、切なくて切なくて。
アンドレイやアリックス、皇帝や皇后など登場人物一人ひとりにも感情移入してしまった。皆幸せになりたいだけ、相手に幸せになってほしいだけなのに、すれ違うよね……
マチルダに共感できるかできないかでかなり評価の変わりそうな映画やけど、オルシャンスカ様が美しすぎることを差し引いても、かなり魅力的なキャラクターなのは間違いないよね。イングランドのアン・ブーリン的な悪女のイメージが強いのかもしれないけど、まっすぐに恋したひとりの女性と捉えると応援せずにはいられないよ。それだけに、ラストはぐっとくるものがあったな……
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