マチルダ 禁断の恋のレビュー・感想・評価
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切なくて美しくて情熱的で悲しい
ゆれる人魚でミハリナ・オルシャンスカ様に惚れてしまったので、ミハリナ・オルシャンスカ様強化月間の一本目として鑑賞。結果、めちゃくちゃ良かった。 何よりまず、オルシャンスカ様が美しすぎる。それだけでもう眼福。所作の一つ一つの中にもバレリーナらしい上品さと魔性の女らしい艶かしさが同居していて、それだけでもうあまりの美しさにため息が出る。 小悪魔なのに一途にニキを想い続けるのも泣ける。ラストにはもちろん納得するんだけど、切なくて切なくて。 アンドレイやアリックス、皇帝や皇后など登場人物一人ひとりにも感情移入してしまった。皆幸せになりたいだけ、相手に幸せになってほしいだけなのに、すれ違うよね…… マチルダに共感できるかできないかでかなり評価の変わりそうな映画やけど、オルシャンスカ様が美しすぎることを差し引いても、かなり魅力的なキャラクターなのは間違いないよね。イングランドのアン・ブーリン的な悪女のイメージが強いのかもしれないけど、まっすぐに恋したひとりの女性と捉えると応援せずにはいられないよ。それだけに、ラストはぐっとくるものがあったな……
絢爛豪華なロマノフ王朝
帝政ロシアの煌びやかな王室の生活や衣装の数々、御用列車にバレエの舞台など豪華で美しい世界を堪能。 マチルダも話だけ見ればヒドイ女なんですが…力強く魅力的なエゴイストでもうなんかここまでいくと見ていて清々しい。 宮廷の美しさに叙情的な恋愛劇はとても映えます。ロシアの時代感も伝わってきて面白いしもっと大きく放映されても良いものだったと思います。
ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世の恋の相手は蠱惑的な美しさと気丈な気質を兼ね備えたバレリーナであった。
この映画設定(実話に基づく)だけで、鑑賞することを即決。 エカテリーナ宮殿、マリインスキー劇場、ボリショイ劇場の内装及び、人々が纏う衣装、バレリーナ達の煌びやかさにまず、圧倒される。 バレリーナ同士の確執やニコライからマチルダを引き離そうとするロシア皇后マリアの人間臭いやりとりも堪能する。 それにしても、マチルダという実在の女性、相当な手練れである。劇中でも一人の大尉を破滅させてしまうし、悪魔的な側面も漂わせているところが蠱惑的でもあるのだが・・。 ダメダメなロシア皇帝ニコライの悲劇的な最後とは対照的に(劇中では描かれていないが)マチルダは数々の男性遍歴の末、ロシア革命後も貴賤結婚をし、地位を固めバレエ学校を開き、99歳で生涯を閉じている。 <あな、おそろし・・・マチルダ> この作品、フライヤーには”ロシアで210万人が熱狂”とか、プーチン大統領のコメントも掲載されているが、上映禁止って、矢張りあの場面かなあ などと品のない連想をしてしまったが、マチルダを演じたミハリナ・オルシャンスカというポーランドの女優さんの美しさはそれほど妖しく、蠱惑的なのであった。 <2018年12月10日 劇場にて鑑賞>
恋愛劇として浅い
最後のロシア皇帝ニコライ2世は父の死去により戴冠式、そして結婚式を迎えなくてはならない。定められた結婚相手はドイツの大公の王女アリックス。しかし、ニコライはバレリーナのマチルダと恋に落ちる。 優雅な宮廷劇かと思っていたら、意外にもストーリー展開はテンポよく進む。戴冠式、結婚式を期限とするタイムリミットサスペンスでもあるのだが、この緊張感はいまひとつ。 恋愛要素が深められていないのだ。 男が浅はかなのは分かった(父親からも中身は子供と言われていた)。 いずれにしろ、この2人が惹かれ合う必然性が浅い。脚本が浅いのだ。 もしかしたらマチルダは、身分というものへの復讐をしている女なのかも知れない。 それなら、それで面白かったとは思う。 そして、ニコライにとってマチルダとの恋は、皇帝となる重圧から逃れる現実逃避の手段だったのかもしれない。 ただ、登場人物の造形としての説得力は弱い。 売りのはずのバレエのシーンも、ぶつ切りで、なかなか落ち着いて見せてもらえず、しかも、ストーリーにうまく位置付けられていない。 見どころは宮殿などの美術。帝政ロシア最後の煌めきを堪能できる。
ファムファタール!?
にしては、観客はその魅力について?を持ちながら見てしまう。とは言え、前半の進行はテンポも良くて、もしかすると秀作か?と思わせてくれる。宮殿の美しさも、バレリーナたちの実力も嘘っぽさを感じさせず、小気味好くストーリーは進んで行く〜!見終わった時に思わされたのは、いかに意地悪なストーリーを普通に見てきたか…マチルダに降りかかる妬みも嫉妬も、普通〜〜じゃんと感じる。これなら橋田さんの方が(好きでは無いが)凄いかも、、、
☆☆☆ ストーリー みんなで◯ッパイを取り合います(//∇//) ...
☆☆☆ ストーリー みんなで◯ッパイを取り合います(//∇//) それ以上でも、それ以下でもありません。はい! しかし、魔性のオッ◯イ…(ー ー;)ゴホン!魔性の女でしたな〜!マチルダは。 それにしても、三文でしたね〜! もの凄〜く三文映画。まさにおそロシア(笑) とてつもない程に絢爛豪華で煌びやか。衣装や美術には、と〜んでもない大金が投入されてますね〜。最早、映画の中身よりも。画面全体を観ているだけで、オ⚪︎パイ共々に眼福でございますです。はい! 本来、三文映画は大好物なんですけど…三文が過ぎるのもどうかと。 三文が過ぎる…って、何だよ?って話ですけどね(-.-;) ニキ、ニキ、ニキ、ニキ、二木の菓子。万歳\(^o^)/アホだ 2018年12月12日 ヒューマントラストシネマ有楽町/シアター1
非常にロシアらしい
男女共にロシアらしさ全開でした。 ロシア🇷🇺が戦前はドイツと仲良しだったとは知りませんでした。 民族の血を守り抜いているもんだと思っていました。 にしても、 ロシアでのバレエの地位ってもっと高いと思っていました。 結構酒場の踊り子扱いなんですね。 あまりに豪華過ぎて 途中何度もカリオストロの城を感じました。
それは愛か。野心か。
帝政ロシア次期皇帝の座に就くことを約束されたニコライ2世と、美しいバレリーナの恋の物語。 ロシアは、地理的ハンディを抱える北国というだけに、南国の持つ陽気さなどはない。そのせいか、豪奢な宮殿にしても身に着ける装飾品にしても贅沢さは感じるが、どこかに怜悧で計算高い空気が満ちている。その王室でのロマンスだけに、ニコライに寄せるマチルダの感情は、純粋な愛情だけではないように思えて仕方がなく、打算が透けて見える。情愛が深いが、天性の魔性の女だ。 それを毛嫌いするようだと、この映画は好きになれないと思う。 マチルダは所詮踊り子で、平安時代の朝廷における天皇と白拍子のようなもの。どれほどニコライが求めようが、結局越えてはいけない一線は存在するのだ。むしろ惨めに見えた。 ロシア革命の序章を思わせるエンディングが流れる中、ニコライの末路は旧知の通りなのだが、マチルダののちの人生がどうであったか、それを知った時、女は恐い、そう思った。 公開初日、舞台挨拶付き。 主役を演じたミハリナ・オルシャンスカが黒髪で登場。ロシア人でなくポーランド人だということは多少意外だった。役柄の小悪魔的ではなく、むしろ硬派な印象を受けた。笑顔がとても知的だった。
とにかく美しく豪華
上映にあたってロシア国内で暴徒化した反対抗議団体が監督のスタジオ、顧問弁護士の車が放火されるなどの社会現象にプーチン大統領が訓話を発声するなどのロシア最大規模にして超話題作の日本上陸。栄華極まり黄金煌めくのロマノフ王朝の再現と世界3大バレー団の圧巻の映像美などとにかく美しく豪華。ラストエンペラーを惑わした絶世のバレリーナの物語は一見の価値有。
全盛期のロシアを再現!
帝政ロシア最後の皇帝ニコライ2世の若かりし頃の、バレリーナのマチルダ・クシェシンスカヤとの禁断の恋の物語、実話に基づく。 舞台は1890年代のサンクトペテルブルグ。 その後ラストエンペラーは殉教し、ロシア正教会の聖人となったため、100年以上前の出来事とはいえ、この作品は激しい上映妨害が起ったそうです。 全盛期のロシアを再現した絢爛豪華な歴史絵巻という趣きですが、プリマの中でも嫉妬されるほど美しく勝気で小悪魔的、幾多の困難にもめげず奔放に生きたマチルダは、よく殺されなかったものだと感心しましたが、それどころか享年99! 逆にいつ死んでも悔いのない情熱的な生き方をしたのかもしれないです。 怪しげな降霊術や拷問など、呪術的なコトを司る者が″医者″と呼ばれていたこと、ロシア鉄道なども興味深かったです。 実話に基づくという点では興味深いですが、強い女と優柔不断な男のラブストーリー、とにかく男が情けない、この男の代でロシア帝国がロシア革命により崩壊したのも頷ける。なんて言ってはダメですが。。。 ラブストーリーとしては煮え切らずいまひとつ。 ただ、時代と保守的なお国柄を考えればこれが精一杯だったとも思えます。
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