凪待ちのレビュー・感想・評価
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香取慎吾が解散後こんなことになっていたのか。。
序盤の、就寝中に酔っ払って帰ってくる郁男に呆れ、そこに父が突如として海へ出ると言い出す場面。あと、美波との連絡が取れない中、郁男が未だギャンブルをしていることがわかってしまう場面。この辺りの亜弓の何かが切れてしまう寸前の描写がものすごいリアルで、この先に何が起こるのか不安を掻き立てる。
郁男は愛されている。が、そこに甘える自身の不甲斐なさが許せない。変わりたいと思っている。その不甲斐なさの描写が、どうしようもないのだが、何故か観ているこっちも彼を突き放すことが出来ない。彼が金を手に入れ、次の場面が「あの場所」だった時思わず「なんで。。」と声を出してしまった。これは香取慎吾のキャラ越しに郁男を観ていることが大きく、このキャスティングは大成功だと思う。何とか立ち直って欲しい。。そう思わせる。亜弓もそうだったのだろう。
登場人物の全てが、自分の意図しない不遇と葛藤する中で唯一と言って良いだろう、しっかりとした、そして不気味な程の良心を見せる小野寺。何故彼があれほど郁男に親身(気)に接したか。スクリーンに映っている彼の良心的行動が、大きければ大きい程、解釈のベクトルが逆方向に突き進む。
引っかかるところがあるとすれば、金銭的な部分で何度も救われる点。これは実際にはあり得ない。
ネタバレしてないよね笑
ギャンブラー
普通、こんなクズ男がいたら見放されると思うが、なぜか嫌いになれない魅力がある主人公。
ギャンブルに行く場面で何度も止めたくなる。
あの世界の中で、今は心を入れ替え、ちゃんと生きていて欲しいとまで思ってしまう。
香取さんの熱演
脚本、演出ともに酷い出来だ。
親しいギャンブル好きが競輪場で顔を合わせて、昨日は楽しみで眠れなかった、なんて言うか?
人がいいギャンブル依存症の男、という人物設定を明示するためだけの、死んだセリフ。
同じように、娘が家を飛び出す動機をわかりやすく提示するためだけに、まるで仕組まれたかのような現実感のない安っぽい親子ゲンカのシーン。
キリがないから、以下省略。
プロの仕事か?これが。
下手だけど、ひたすら熱演した香取さんに☆
元国民的アイドルの演技
香取慎吾さんのギャンブル依存症のクズ人間ぶりの演技に驚きです!SMAP解散前であれば、それなりにプロモーションかけて、大きく話題作になった作品であったと想像すると切ないですが、今後もこういった役に挑戦して役者としての幅を広げて日本を、代表するような俳優になってほしいです。
良かったけど、いまひとつ
郁男は変われたのかな?
クライマックス後の船のシーンでは、彼が本当に変わったのかいまいちよく分からなかった。似たようなことをそれまでにもしてた気がして。
でもこうやって文句言ってますけど、凄え楽しみました。観て良かったです。
お爺さんの言葉、沁みました。追いかけっこからのオチ、最低最高でした笑
そしてエンドロール、ここでこの作品の裏テーマが分かるので、最後まで席を立たずに観てほしいです。
香取慎吾の表情がそこまでダメ人間にみえない
とても良い映画だとは思うのだが、ギャンブルにハマる人間の自分への甘さみたいのが香取慎吾からはあまり感じられなかった。眼光鋭いと言うか。リリーフランキーと役を入れ替えたらちょうど良かったかも。
観れば観るほど味わい深い
初めて観た時は郁男が堕ちていく姿が衝撃的で何ともやるせない気持ちになりましたが、回数を重ねるうちに優しい気持ちで郁男を見ている自分に気づきました。何度観ても泣けます。理不尽な目に遭ったり、生きていくのが大変な世の中だけど、支え合っていければ、僅かでも希望を見出すことが出来るかもしれないと思わせてくれる映画でした。クズ男を演じ切った香取慎吾さんの演技が素晴らしい。吉澤健さん、宮崎吐夢さんなど脇を固める役者さん達も味があって素晴らしかった。また、恋人の娘役を生き生きと演じた恒松祐里さんの今後の演技に注目したいと思いました。
香取慎吾の演技に引き込まれた
今まで、正直言って何を演じてもアイドル香取慎吾が隠れず、オーバーな演技だな〜と思っていましたが、もう本当に見直しました。素晴らしい演技です。なぜもっと地上波のテレビで宣伝や、特集が組まれないのだろう?と不思議なくらいです。忖度されなければ、映画賞ものです。これからもっと、香取慎吾さんの人間味の増した味わいある演技をドラマや映画で観たいです。
香取慎吾の新境地。 クズを、見事に演じてました。 なんで、みんなこ...
香取慎吾の新境地。
クズを、見事に演じてました。
なんで、みんなこんなに彼を救ってくれるのか、
何度も裏切ってしまう、クズなのに。
ミステリーとうたっていたがミステリーさはない。
彼女が殺された犯人を捜すということもない。
なぜ犯人が彼女を殺したのかもあまりわからない。
ギャンブル依存はどうしようもない
という怖さを感じた。
すばらしい脚本と役者
寄せては返して寄せては返して、なかなか岸に
たどり着けない主人公のイクオ。よく練られた脚本で、登場人物たちの行動の理由がピースをはめていくように明確に判っていく。判りすぎてベタといえるかも。
それはとにかく、ギャンブル依存症のイクオ(たち)の行動にあまりに説得力がありすぎて劇場では笑いが。
詳しくは説明されないが、亜弓の性格も真面目だけど学級委員的かつ自分のことは棚に上げるタイプで、周りの人を苛つかせるところもじわじわ伝わってきて、見事です。どの人もそれぞれにクズ。だから人間味ある。
ただ、全体的にテンポがとろい。ダラダラ進む感じで、一難去ってまた一難のメリハリが乏しい。もっと刈り込んでたら名作だったのになあ
想像以上に!
白石和彌監督作品で
香取慎吾ちゃん主演の
重い雰囲気の内容が気になっていて
今日やっと観れました。
歌を歌ったりニコニコの慎吾ちゃんはいない![俳優]香取慎吾がいました。
124分間、笑顔のシーンも明るい雰囲気なしで暗く重い。
けどこの暗くて重い感じがすごく好きなんだよな。
慎吾ちゃん演じる木野本郁男はギャンブル依存症でギャンブルにのめり込んでしまうこと以外は不器用だけど自分の思いを伝えたり恋人の亜弓や彼女の
娘の美波を大切にできる男。
そんな郁男がどんどん堕ちていって自暴自棄になってしまう姿が痛々しくて胸が痛かった。少しいい方向にいける!と思ったらまた悪い方向にいってしまって…観ていて助けたい、そんな頑張らないでいいよと言いたくなりました。
郁男の不器用な姿に涙。ほぼ満席だったんですがすすり泣きが聞こえてきました。
恋人の亜弓の西田尚美さんは安定の
演技。西田尚美さん好きです。
亜弓が殺されてしまって郁男が
犯人に疑われてしまうことから
狂っていく。
亜弓の娘の恒松祐里さん。
痛々しく闇を抱えながらも
生きていく姿が良い。
リリフランキーさんや音尾豚真さんの
俳優さん達も良かった。
白石組の常連の中でも好きな二人。
ポスターに載ってないけど
映画「怒り」で強烈なインパクトを
残した佐久本宝くんが出てて
今回もインパクト大でした。
亜弓を殺した犯人に疑われた
郁男。亜弓を殺した本当の犯人。
なぜ殺したのか?
郁男の壮絶な叫びが伝わってエンドロール後なかなか立てませんでした。
強烈な作品。慎吾ちゃんが白石組の
常連になってくれたら嬉しい。
凪待ち、明るく「楽しかったね!」とは言えないけどこんなに胸が痛くなる作品に出会えてよかった。
震災のあと
主人公の郁男は自分はろくでなしだと云う。
たしかにそうなのだが、ろくでなしでも愛されるのは
心根が優しいからなのだろう。
彼は、ダメ人間だが悪党ではない。
震災のあと、今でも苦労し悲しんでいる人たちが
たくさんいるんだよね。
石巻もとっても良かった。
リリーフランキーも良かったな。
はまり役。
すごい面白い映画だった。
反省はするんたせけれど、どうにもこうにも・・・
気温の高さで人は死んだりする。
汗まみれの作業を終えて、この映画を選んだけれど・・・
落ち込むには歳を取りすぎているし・・・できれば大笑いしたかったのだ。でも、敢えて観てしまった。
人の弱みにつけ込むような仕事だけは避けてきた。
弁護士、医者、警察官、などなど。
しかしその中にギャンブラーは入っていなかった。
この映画はギャンブラーの映画なのだ。
世界の気候変動のようにめまぐるしく変わる天気は人を狂わせ死に追いやったりもする。今、自分の置かれている立場の最悪の原因がたとえこの変な天気だとしても、自分を攻め抜くしかない時はあるもの。
誰でもが、どんなに平静を装い、ごく普通の一般人のように装いながら暮らしていても“郁夫”とそっくりなのだ。
「私は何も知らない無知な人間です。」と自分の意見を言う前に必ず言う人たちばかりになってしまっているいま・・・
抱え込んだ悩みは、その原因の所為にして、誰かを責めることで解決はしない。
本気になって「助けて!」
と、だれかに向かって叫んだ時からやり直しが始まる。
スクリーンの向こうから、そんな声が聞こえた。
香取慎吾が
どうしても、SMAPでは一番若いイメージで、カップルには見えず、弟にしか見えない。この監督は結構好きなんで観賞したけど、犯人探しを熱心にしてないし、香取慎吾はいい奴なんだか、たんなる競輪好きなダメ男なんだか中途半端。大体犯人は誰か途中で解るけど。狭い田舎の怖い話かと思ったが…案外普通。
いい映画だけど〜辛い
話自体は地方都市の閉塞感と
ギャンブル依存症の男のどうしようも無い性(さが)と
正直、苦手なタイプの映画なので
香取慎吾主演でなければ観なかったかも〜
映画としては、いい映画だと思います。
私的表現としては「万引き家族系映画」
血ではない繋がりで、肩寄せ合って生きて行こうとする
ささやかな人々の物語です。
観終わった後、じんわり染みる感じです。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
そんなに香取慎吾ファンでは無いけど
SMAPを解散してから文字通り「新しい地図」を
一から描こうとしている三人には興味があったので観てきました。
ジャニーズ事務所にいては
おそらく本人には
企画さえ届かなかったであろう様な新しい役柄、
チンピラに絡まれたり殴られる香取慎吾!
ある意味新鮮でした。
人生やり直し系の映画は好きですが
なんか最近、あまりに貧しくて理不尽な世界で
ほんのささやかな希望を手のひらでそっと囲っている様な
まるでマッチ売りの少女が最後のマッチを擦った瞬間の様な
そんな映画が多すぎて観ていて苦しい〜
日本映画も、ヨーロッパ映画も〜
明るい映画をもっと作って欲しい。
映画だけでも明るい未来を観せて欲しい〜〜
@もう一度観るなら?
「良い映画だけど、もういいです。」
白石和彌ワールド
はじめ香取慎吾の怒鳴りきれない感に若干ヤキモキしたが、後半の怒涛のクズの追い上げは素晴らしかった。リリー・フランキーに泣かされ、そして泣かされたよ。いつ刑事の役所広司が取り締まりに来るかヒヤヒヤした(cf.「狐狼の血」)。恒松祐里が良かった!
自分でもどうしようもない気持ち
自分にも自暴自棄になっていた時期がある。頭でわかっていることと行動は決して結びつかない心理状態。主人公に共感できる部分が多い。
香取慎吾さんの目がとても良い。そしてあの大きな体と丸い背中が余計に哀しい。
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