凪待ちのレビュー・感想・評価
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誰かに薦めたくなる素晴らしい映画
舞台が石巻。そこの人間ドラマの中に、家族、血の繋がり、人との繋がり、震災、病期、絆、仕事、暴力、博打、絶望、光、色んなものが繋がって、最後はエンドロールにまで想いを馳せられる。
アラジンやキングダムのような、ザッツエンターテインメントな映画じゃないと嫌な方は観なくて良いが、日本人としてある意味、震災後を描いたこの作品は、個人的には多くの方に観て欲しいと、心から思う。
涙が溢れました
人を裏切り、人を傷つけ、人に裏切られ、人に傷つけられ…ギャンブル依存、自己肯定感もなく自暴自棄になった男・郁男。
私自身、今まで出会ったことがない、どうしようもない、関わりたくない男…
…なのに何だろう…何故だろう…見ていて苦しくて辛くて、もうやめよ、自分を大事にして!って声をかけたいほど入り込んでしまった。
人の無条件の思いやりと優しさ…包み込んでくれるものの大きさと郁男の表情の変化にとにかく涙が溢れました。
俳優・香取慎吾、表情・眼差し・しぐさ・大きな体の圧倒される動き…彼のイメージとはかけ離れていてゾクゾクしました。凄いです。
俳優・香取慎吾とエンドロールの石巻の海…1人でも多くの人に観てほしいです。
ポスターのコピーはミスリードだが...しかし。
これまで白石監督が作品を全て観てきた若松フリークとして、今作、「主演・香取慎吾」と聞いたときは、正直、不安しかなかった。あーついに、白石和彌も、人寄せをしなければならなくなったのか...と。
しかし、期待せずに観た今作は、間違いなく白石和彌の代表作となるであろう作品だった。かえって、裏切られたような気持ちさえ覚える。
この作品を語る上ではもう「香取慎吾」という名詞は使いたくないと思えるほど、彼は「木野本郁男」だったし、人たらしでろくでなしだった。
彼の周りに「血縁者」は1人も登場しない。それでもなぜか構わずにいられない人柄は、やはり「香取慎吾」が演じているからこそなのだろうか。
祭りのシーンは、スタッフに動きを見せてもらっただけの一発撮りだったそうだし、直前まで本当に隣の民家で楽しく飲んで、顔が赤いまま撮った夜のシーンもあるようだ。
監督がインタビューで、もろもろを瞬時に察知する能力が卓越していて、こんな人を仕事をしたのは初めてのことだったと話している。それこそが、SMAPとして30年間トップを走り続けてきた中で会得してきたものなのだろう。
若松組、白石組の中に、すっと溶け込んでいる香取に驚かされたのも事実。
あの体躯、背中から醸し出される郁男の「感触」が、じっとりと伝わってくる。
初日ということもあったのか、スクリーンは思いのほか老若男女で埋まっていたのだが、終演後、観客の誰もが無言のまま退場していく...そんな光景を初めて体験した。
誰もが郁男の中に、震災を、石巻を、そして自分の中の「何か」を投影させていたのだろう。
残念なのは、ポスターの香取慎吾の表情や、サスペンスを予想させるようなコピー。
それに惑わされることなく、ぜひ映画館で見て欲しい。「喪失と再生」、そのテーマが身に染みる良作だと言える。
ミスリードのはずのコピーは、エンドロールで引き立つ。映像をスクリーンで確認して欲しい。
なによりこの秀作が、関東近県でほとんど宣伝されていない事実に不条理を感じる。
俳優 香取慎吾
観終わってからもジワジワ来ています
見応えはあるのだが、色々と解明されないまま終わった点が…
犯人探しではない
堕ちてなお生きる
多くの人に見てほしい
香取慎吾の新境地
苦しくて切ない
いい作品
映画好きな人は見て
出ている人みんないいです。 みんな堕ちそうになったり、どこか堕ちた...
出ている人みんないいです。
みんな堕ちそうになったり、どこか堕ちたりしながら生きている。
何かから逃げたことない人なんていないんじゃないかな。
観ていたら自分が逃げているものと向き合えた。
いろんなことで泣けてくる。
救いたい人のことも考える。
愛がいっぱいの映画だと思いました。
見入ってしまった作品。
残念なのは。
とても良い
石巻の今を
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