凪待ちのレビュー・感想・評価
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監督・白石和彌&主演・香取慎吾が描く 男の狂気的な人生
ギャンブル依存の男が妻の地元・東北に引っ越し新しい生活になると思った矢先、妻が何者かに殺されそこから歯車が狂い始めます。街で喧嘩沙汰を起こしたり絶望を感じたその先に未来はあるのか。
香取慎吾がどうしようもないクズ男を演じているという話題作。 ただ、...
香取慎吾がどうしようもないクズ男を演じているという話題作。
ただ、前半の香取はそこまでクズではない。
ギャンブル依存症ではあるが、破産するほどでもないし、人情味があって仕事もできる。
本当のクズになるのは内縁の妻、西田尚美が殺されてから。
助けてくれる人を次々に裏切る様は反吐が出るほどだ。
それにしても、どこまでも良い人だったリリー・フランキーはなぜ西田を殺したのか。
その動機が全く分からないのは腑に落ちない。
監督と脚本の力
香取慎吾の演技が素晴らしいという意見が多数見受けられるが、我慢ならず投稿してみる。
こんな物は演技の内に入らない。
監督と脚本の力、素晴らしい脇役達の力で辛うじて成り立っているに過ぎない。
ギャンブルの麻薬的な誘惑に常に負ける男なのは分かる。
彼はとことんまでクズで良いのだ。カメラが平行感覚を失いグラーッと回るのも高いレートのギャンブルにハマった経験がある者ならばピンと来るリアルな演出だ。
しかし親切に助けられた時に本当に反省して心を入れ替えるという本気さが描かれていない。
クズ共は毎回本気で改心しているのだ、だが次の瞬間にいとも簡単に誘惑に負けるのだ。
このポイントが描かれていないからメリハリが出ずに、観る人には主人公がただ単に不機嫌そうで心の動きに乏しいクズに映る。
これは香取慎吾に演技力が足りな過ぎるから、その重要な演出を監督は諦めたんだと思う。
常にブスーッとヌボーッとして目つきだけ悪くしていれば脇を固める演者が回してくれますから!とでも言われているかのようだ。
同じ役を永瀬正敏あたりで脳内再生するのは容易い。
何らかの柵で香取慎吾を使わざるをえなかった監督を気の毒に思う。
酒とギャンブルほどほどに👎
亜弓は郁男の何処か良かったのか、、、6年近く一緒に暮らしていたようだけど、仕事もしたりしなかったり?南の島に旅行する為にコツコツ貯めていたヘソクリを黙って持ち出す、その時点でアウト👎まっ何処か魅力があったんだろうが。
それに口論になったからといって、夜クルマから降ろして置き去りにするって最低👎👎👎だったら自分が降りて歩いて帰れっ😤
亜弓のお父さんが船を売ったお金で借金返して、、、残ったお金、全額競輪に使うってアホかっ😤
亜弓の写真集に隠してあったヘソクリ、美波が
「郁男のだから持って行きなよ」美波、なんて健気なんだ。郁男、もらって行くなっ!そこはフツー美波に渡すだろっ😤😤😤
と、郁男に対しての怒りはおさまらない。慎吾くんが嫌いになりそうである。そこまで思わせるって事は香取慎吾の演技が上出来って事だな🤨
なんとか依存症から立ち直ってまともに暮らして欲しい、郁男頑張れ〜!
リリー・フランキーがやっぱりいい❗️襟付きポロにスラックス(シャツイン)しっかり普通の疲れたおじちゃんになり切れている。映画によって全然違うタイプを演じれる、、、リリー・フランキーが出演してる映画は観たくなる☺️
ただ、やはりリリー・フランキーが普通の親切ないい人で終わるはずは無かったか。(そんな気はしたけど)
判らないのは動機。何故亜弓を殺したのか。(私が見落としたのかな?)
再生の物語
早々と亜弓が死んでしまい、ギャンブルに狂う郁男が一体何処に向かっていってしまうのか…先の展開が読めず、気づけば何とか立ち直って欲しい…と必死に見守りながら見ている僕がいました。
劇中の石巻の人々は、そんな郁男を温かく支えようとしている。そんなやり取りが、胸を打つ作品でした。公開は大々的ではないし、内容も地味ではあるから、世の中の認知度は高くないかもだけど、慎吾君の代表作になると思いました。
人間臭さを観ている
白石監督はこういう底辺の人間群像劇が好きなんだろうな。
「彼女がその名を知らない鳥たち」を鑑賞した時の様な感覚に似ていた。(彼女が〜の方が出来は格段に上)
じっくりと進むストーリーを焦らず観ていく楽しみ方が出来るかどうか。
それが出来ないと辛いかもね。
ところどころ、そんなアホな〜とチープな演出が見受けられるところが減点対象。
正直、私はこんな生き方をしていないので、こういう生き方しか出来ない人もたくさんいるんだろうと考えながら観ているとなんとも切ない。
自分は生きる気力を持てるだろうかと考えてしまう。
でも考えるだけ無駄なのかもと思うところもあり複雑だ。
具体的な感想を書こうと思ったが、ほぼネタバレ状態になるので今回は控える。
エンディング映像には言葉が出なかった。
これは胸に迫りすぎる😭
組長が一番良い人に思えてくる。但し脚本的にはご都合主義というか手抜きじゃないかな。慎吾君は熱演だけど郁男という人間の内面は全く立体化できていない。
①この映画が成功するかどうかは郁男という主人公の人物造形に説得力があるかどうかに懸かっている。ギャンブル依存性でも、酒飲みでも、自己嫌悪が強い人間でも、共感や感情移入が出来なくても、説得力があれば映画にも説得力が出てくる。しかし残念ながらこの映画ではなくそういう人間の形(表面)しか描けていない。だから後半になればなるほど同じことを繰り返しているようにしか見えなくてダレてくるし、時間も「長~」と感じてしまう。脚本に問題があるのが一番が、慎吾君が悪いというよりも、もっと俳優を本業にしている“役者”を起用すべきだったろう。②犯人もすぐに察しがつく。犯人探しが主眼の映画ではないのでそれはそれで良いのだが、犯人逮捕が余りに遅い。監視カメラにバカスカ写っていたりDNA鑑定が一致していれば、もっと速く逮捕できた筈である。日本の警察は其ほど無能ではない。ここでも説得力が欠けていて映画のリアリティーが損なわれている。③殆どの登場人物の造型も中途半端か類型の域を出ていない。リリー・フランキーの隣人もよくわからない人物造形で退場したら意外に印象に残らない。従い、組長が義理堅い人で良かったねぇ、という印象で終わってしまうのだ。強いていえば、如何にも「小狡くて器のちっせい」同僚を黒田大輔が好演。
果たされなかった未来と静止した現在が、遂に交錯する。
これまで実際の競輪を見たことも車券を買ったこともない観客による感想です。
冒頭、くたびれた服とぼさぼさの髪で自転車を漕ぐ男性。香取慎吾さんの見事な役作りは、このずんぐりした背中だけで十二分に伝わってきます。終始気だるそうにしていて、家族や観客を苛立たせる演技も見事。ただ時々、妙に張りのある美声を出してしまうところに、香取さんの隠しきれない地金がのぞきます。
ギャンブル依存症気味な香取さん(が演じる男性)が婚約者と人生をやり直そうとするところから物語は始まりますが、そんな簡単に長年染みついた習慣が改まるはずはなく、様々な困難が彼と彼の親しい人に降りかかることになります。そして物語中盤、決定的な事件が。
「過ちを抱えたまま生きていく」という主題は、近年多くの作品で見られますが、本作で主人公が乗り越えるべき壁は相当に残酷で、ケイシー・アフレック主演の某作品に匹敵する険しさです(あえて作品名は秘匿)。また自滅的な選択と抗いがたい運命に押し流される…、という主題から鑑賞中度々伊集院静著『でく』(1996)を想起しました。両作ともギャンブル依存症という点でも共通しており、何か影響があったのかも。
面白かったのは劇中音楽で、時々妙にコミカルだったり、場面と全く噛み合っていなかったりします。これは恐らく意図的な演出なんでしょうが、それで「笑いたいけど笑っちゃいけないような気がする」という微妙な気持ちを味わえます。
物語の背景の一つだった東日本大震災が突如前景となるエンドクレジットは非常に素晴らしく、これを見ずして席を立つのは非常に惜しいです。一番最初に映し出されるあるものに、個人的には非常に衝撃的かつ意表を突かれて、思わず座席から身を乗り出しました。
震災後、東日本に生きる人々の姿を、白石監督と、香取さんを始めとした俳優陣、スタッフは物語の中に織り込んでいく、という形で見事に描写しました。特に人々が様々な職種で「働く」姿を丁寧に捉えてた映像に心打たれました。
今世紀の日本映画を代表する名作では……。
ギャンブル中毒で、世間的にはどうしようもない男だけど、おそらくは生まれて初めて掴んだ「人を愛する気持ちと責任」とを大切に抱えている男・郁男を、香取慎吾が演じており、これが鳥肌が立つほどの名演技でした。
次々と耐えがたい不幸や不運が主人公に降りかかるけれど(そしていくつかは自業自得としか言いようのない不運ではあるのだけど)、大津波で人々が理不尽すぎる傷を負ったまま生きている被災地が舞台であるからこそ、主人公の不幸すら、相対化されて吸収されて行くのです。
弱い部分を山ほど持っているのが人間。
否定するわけでもなく肯定するわけでもなく、等身大で正面から描くお話で、まったく予想もつかない展開が広がるシナリオの素晴しさ老練さにも舌を巻くばかりでした。
エンディング近く、死んでしまった人との気持ちが時間を超えてつながって行くシーン。
そう来たか……と、思わず うならされます。
白石監督作品としては暴力シーンは控えめなので、そういうシーンが苦手な人でも許容範囲だと思いますし、確実に海外の有名映画賞を総なめにするであろう映画ですから、ぜひとも観ておくことをお勧めしたいと思います。
_φ(・_・ヤクザまで良い奴
ギャンブル狂いのどうしようもない奴にここまで人は優しくなれるのか?
東北の風土と合間ってとても心地よく響く映画。
香取慎吾いい味出してました。〝人類資金〟で大根役者っぷりに幻滅してもう絶対見ないと思っていましたが、好演です。よかった。
おっはーとは言いません
とうとう東京都内のパチンコ屋も全店休業になりました。最近は週に一回くらいしか行きません。でも一時期は月に30回は通っていました。
ほぼ毎日だよ!依存症か!
はい。そうなんです。ごめんなさい。大阪まで行っちゃいました。てへぺろ。嘘です。今は行きません。
ちゃんとおうちにいましょう。
パチンコは換金出来ます。少し説明しますと三店方式と言って、まずパチンコ屋で玉を特殊景品に交換します。その後離れた場所でそれをお金に交換です。面倒くさいでしょ?そうなんです。現在はお金と替える場所はTCUショップと言ってガラス越しでお互いの顔が見えます。
さて昔の話です。換金場所は大抵近くの小屋です。そこには縦約20cm横約50cmの穴が空いています。この穴を通して特殊景品とお金のやり取りをするわけです。
あるパチンコ屋で特殊景品(ライター石が多かったです。現在は金です)を換金していた時の事です。どうも、いつも微妙に少ないのです。両替する場所は顔が見えません。手がシワシワなんでおばあちゃんでしょう。
皆さん、考えて下さい。お皿に例えば一万五百円を置く時どうしますか?まずお札を置いてその上に必ず硬貨を置きますよね。そのおばあちゃんは必ずお札の下に硬貨を置くのです。普通はそんな事は有りません。かなり高い割合で500円はお皿に残りおばあちゃんの懐に入ります。昔こんな貯金箱がありました。あれ何が面白かったのでしょうか。
閑話休題、おばあちゃんは少額でも必ずその技を繰り出すので結構な収入になります。
しかし客もそこまで馬鹿では有りません。お札の下に硬貨がある。私も含めて客は学習しました。しかしおばあちゃんは新技を編み出しました。
まずお皿の端の曲面の部分に硬貨を置きます。そしてその部分を客側に向けます。客からは死角になるように計算しているのです。凄いです。小金稼ぎの執念が。おばあちゃんの言い分はこうです。想像ですが。
「あんたらはなあ、遊んでお金儲けして、いい気なもんや〜こっちはなあ〜 一日中ごっつう狭い所で、人の金勘定やで!だからなー小金を貰ってもバチ当たらんやろ?あほんだら」
いや違う。その三万円を得る為に使った金を考えた事があるか?三万二千円だよ!マイナスなんだよ。遊んだのは認める。でも費やした時間は5時間だ。失った物も多い。
あなたとの闘いの日々。我が青春の日々。全てが懐かしい。
いや単なる犯罪じゃねえか❗️かっこよく言うんじゃねえ❗️
はい。両替所との攻防は沢山ありすぎて、きりがありません。ここから映画の話しに致します。もう読まないでも良いです。
競輪依存症の木野本郁男(香取慎吾)は内縁関係の昆野真弓(西田尚美)と一緒に宮城県の石巻に移住します。真弓には連れ子の美波(恒松祐里)がいます。
石巻には競輪場が有りません。ところがなんと
ノミ屋があったのです。郁男は再度通い始めます。依存症だね。何回も思った。そのお金は使っちゃだめだ!
まあ依存症なんで仕方ないんです。貴闘力も言ってましたが、こういう人間は勝った時の記憶しか残らない。負けた記憶は消去。そんなもんだ。
そして衝撃の出来事が起こります・・・
郁男の人間性には、びた一文共感出来ません。しかしギャンブラーとしてはわかります。例えば五万円持っていて四万円負けたとします。しかし最後の一万円が六万円になるかもしれない。本当に馬鹿です。
そんなクズ人間を香取慎吾は上手に表現していました。おっはーとかニンニンとか言っていた人とは思えません。
内縁の妻、真弓役の西田尚美ですが、この人日本人で見たことがない人って居るんですか?いっつもいるよ!テレビだとNHKからテレ東まで、映画だと東宝から東映まで。いっつもいる❗️
そして誰もいなくなった、でも尚美はいる。いっつもいる!もう見飽きた。いやごめんなさい🙏尚美!好き!
そういう事で終わります。慎吾ちゃんのダークサイドを堪能しました。こんな長文を読んで頂けただけで恐縮至極でございます。ありがとうございました。
ガテン系の慎吾ちゃんはイマイチ
新境地として絶賛しているレビュアーも多いですが、個人的には香取慎吾だからリアリティがなさすぎる、おそらくギャンブルなんかしたことない人間だと想像もつく。ドラマ向きなのかな?
白石監督にしては設定も温いかな...。もっと香取慎吾をSMAPじゃないんだから強烈なクズとして描いてもよかった。
香取慎吾
ここまで香取君に感情移入させられるとは思わなかった。
個人的には白石監督は邦画では1番揺さぶられる作品を撮ってると思う。
邦画アレルギーぎみでも面白いなーと思う
今作も邦画にありがちなセリフで説明シーンがあまりないのは◎
登場人物の行動原理が理にかなってるので説得力がある
頑固な亜弓の父が世話を焼いたり本当にいい人で、なのに裏切ってしまう心情もなんとなく気持ちが理解できる。
犯人の動機がいまいちわからないが、何気ないセリフや、ラストのセリフと表情がとても不気味でなんとなく好意があったのかな?とか。
ほかにも、終盤のかつての同僚がテレビにでてあとの香取君の行動、行き場のない怒り。
しかし香取君のだめ人間っぷりがなかなかすごかった、こんな演技のできる俳優だったのかと、こち亀とか、ハットリ君とかのイメージが強すぎるのでこの凪待ちも映画館でみようとは思わなかったんだけど見ないともったいない作品だったね
ちょっと残念なのは犯人探しがテーマではなかったのでリリーフランキーの持ち味があまり活かされてないような感じと、ヤクザ関連でのご都合主義なところかな?
でも、希望のある終わり方でよかった。
白石さんはすごいなー
控えめな演出やBGMがダウナーな物語にマッチしてました。良質なヒューマンドラマだと思いました。
香取慎吾の顔の疲れが素晴らしく、体もでかいしほどほどにだらしなく、ダメなやつを体現してる感じが良かったです。
犯人の正体はちょっと納得できませんでした。
が、それはどうでもいいですかね。
意外に良かった
香取慎吾の芝居に関してはあまり評価していなかったが、有りなんだな、と思った。これも吾郎ちゃんの半世界同様、SMAPの時だったらやれてない役。新しい扉が開けてすごくいいと思う。
失格、ということにはなりません。のアナウンスはうけた。そんなん実際言うかよ笑っていう。
この人たちに真の凪が訪れることを切に願う。
憂鬱な気持ち→晴れるかな
ギャンブルをやる人の気持ちは全く分からない、というと清廉な人間みたいですが、本当はちょっと違う。わかりたくない、というのがしっくり来ます。なぜなら、自分はだらしなくて、自制できないタイプなので、もしギャンブルを楽しいと思ってしまったら、ずるずるとハマって抜け出せないと思うから。だから宝くじも買いません。(買ったことはある)
ギャンブルに限らず、依存症は病気、だから仕方がない、というのも、そうなんでしょうが、最初に手を出すのは自分なのだ、という事を忘れてはいけません。
本作で香取慎吾さんが演じているのは、もう最低の男。印刷工としてのスキルがあるのに、それを自分で台無しにする。観ていてどんどん辛くなりました。
香取さんは本来のキラキラオーラを完全に消し去って、クズだけど放っておけないダメ男、になり切ってました。古くはドラマ「未成年」で、もう存在感を発揮していましたし、「合言葉は勇気」の真っすぐな青年や「新選組!」「西遊記」、「家族のカタチ」の父親と確執のある男も良かった。映画も多数出演し、俳優としても器用なだけでなく、実力がある方だと思います。
星野源さんの「うちで踊ろう」のイメージで書いたイラスト、とても素敵です。慎吾ちゃんらしいキラキラ感。CDを作るならこのイラストを使って欲しいなあ。
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